スクラッパー・ブラックウェルはリロイ・カー(Leroy Carr)の相棒と言うことで知られていますね。
リロイ・カーはピアニストで1940年代のシカゴ・シティ・ブルースを代表するスター。「How Long, How Long Blues」「Blues Before Sunrise」などが代表作です。
リロイ・カーについては随分前に簡単にまとめたのでそちらをご参照ください。
https://ameblo.jp/kojy-hotrod/entry-11096262813.html
コンビ作品では脇役に徹したスクラッパー・ブラックウェルでした。
今回紹介するのはそんな彼のソロ作品です。
引退からしばらく経った1961年、再度表舞台に返り咲いて録音されたものです。
内容は、歌いながらアコースティック・ギターを弾く曲、あるいはアコースティック・ギターのみでのインストゥルメンタルが中心です。
ギターは、余計な伴奏がない為どんなフレーズを弾いているのかがよく分かります。
コンビの時はピアノに埋もれていて聞き取りにくかったですね。
ハマリングやクオーターチョーキングがブルージィで渋いです。
歌はライトニン・ホプキンスあたりをお手本にしたのかな?このモタリ具合も好きです。ブルージィなフィーリングに溢れています。
ところで、④はピアノ弾き語りになっていて、実はピアノも弾けたそうです。ガガーン!!凄いですね!
ここで初めて聴けて、これがまた・・・味があって良い感じです。
アルバム全体をBGMとして聴くのにはやや単調な気もします。
が、アコギでブルースを弾きたいギタリストにとってはお手本になる良い作品と思います。
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