Lee K.
The Relationship of Trunk Muscle Activation and Core Stability: A Biomechanical Analysis of Pilates-Based Stabilization Exercise.
Int J Environ Res Public Health. 2021 Dec 4;18(23):12804.
体幹筋の活性化とコア・スタビリティの関係:ピラティスに基づくスタビライゼーション・エクササイズのバイオメカニクス的分析
ピラティスは、その原理が局所筋の活性化に基づくことから、運動器疾患のリハビリテーションに有効な運動法である。本研究では、ピラティス経験のある被験者とない被験者を比較し、経験が体幹筋活動や筋共収縮に及ぼす影響を明らかにするとともに、体幹筋の活性化レベルと運動学的データとの関係を検討することを目的とした。
本研究では、ピラティス経験者16名、非経験者16名の合計32名を対象とした。リフォーマー上での膝のストレッチは、骨盤をニュートラルにしたフラットバック、骨盤を後傾させたラウンドバック(RPP)、骨盤を前傾させたエクステンドバック(EAP)の3種類の姿勢で実施した。内腹斜筋(IO)、腹直筋(RA)、多裂筋(MU)、腸腰筋(IL)の筋電図を測定し、3D動作解析システムによる運動データも取得した。
非経験者と比較して、経験者は腹直筋よりも内腹斜筋を活性化し、ラウンドバック位で最も有意な差が見られた(p<0.05)。経験者は腸腰筋よりも多裂筋をより多く活動させ、その差はラウンドバック位で最も大きく、EAP位で最も小さく見られた(p < 0.05)。すべての運動データと筋活動(IO、IO/RA比、MU/IL比)は、経験者と非経験者の間で有意差を示した(p < 0.05)。被験者は、筋活動量とコアの安定性の間に中程度の相関を示した。
ピラティス経験者は腹部と腰部のコアマッスルを効果的に活性化し、骨盤と体幹の安定性が非経験者に比べ優れていることが確認された。また、体幹の安定性が保たれているほど、可動部の動きが大きく、正確であることが確認された。
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