当時のブログをちょっと読むととんでもない迷走の記録ですね。

 いまだにZOOM R8を使っているのですが、ぼくにはZOOM R8くらいの機能がちょうどいいというか、もっとシンプルなほうがいい、これぐらいのものじゃないと使う気が起こらないという感じです。他のメーカーのはわずらわしいポイントが多くて使わなかったですね。

 それで前のブログを書いてから時間も過ぎて、この後継機も出ました。タッチパネルだったりシンセが内蔵だったり。

 

 まあぼくからしたらZOOM R8のデザインをシンプルしたうえで、つまみを増やしてフィジカルな操作性を向上させたやつが欲しいですね。S/N比とか内蔵マイクの音質とかそういうのもアップデートさせて。……まあ無理そう。

 しかしMTRの利点があるとしたら、フィジカルな操作性とシンプルさしかないんじゃないですかね。

 

 それでZOOM R8は使いかたがわかっていれば最低限の音質にはできるんじゃないかな、と。

 録音するときにインサートエフェクトで音質調整ができて、録音後のミキサー的な機能で個別のトラックにもイコライザーがついていて、しかもマスタリングエフェクトもある。

 

 あんまりZOOMの商品以外で個別トラックの3バンドのイコライザー(しかも帯域を変えられる)、リバーブ、マスタリングエフェクトなどそろってるものがないんですよ。これでそれなりに音質を追い込めると思いますね。

 

 しかしやはり使いかたが難しい。音の良し悪しの判断ができないと、耳を痛めるばかりになってしまいます

 いろいろな音楽を同じ音量、環境で聴いて、聴き比べて感覚を養うしかないと思います。それなりにいいモニターイヤフォンとかを使って、リファレンス音源(自分の目標とする音楽の音源)と聴き比べたりしながら。

 イヤフォンやヘッドフォンで長時間、大音量で音楽を聴き続けるのは耳に悪い適当な音量で一日30分から1時間とか、気長に耳を育てるほうがいいですよ。

 

 

 

 まあそういうわけで、参考にここから自分なりのこつを書きます。

 

 まずはマイクなどで録音するときですが、だいたいロー(低音)をカットしないと音がこもったり、ローが原因で音量レベルが上がってしまうんじゃないでしょうか。

 リアルタイムで聴いたり、録音した音源を確認しながら、音の芯みたいなものが大きくなる設定、かつノイズを抑えるやりかたを見つけるのが大事ですね。

 

 それで録音後、ミキサー機能のほうでまたローやローミドルやら音がすっきりしない帯域をカットしつつ、フェーダー(音量)を上げるんですね。(イコライザーをハイパスフィルターやローパスフィルターとして使う設定もあるのですが、1デシベル単位で調整するほうが自然な音になると思います。)

 

 音を聴きながらフェーダーを実際に指で動かせるのが実機のいいところですよ。イコライザーをさわると音量も変わるんですね。低音カットしてフェーダー上げるとだいたいハイがきつくなるのでハイも適度にカット。

 その後、個別トラックのリバーブなど空間系をかけるといい感じになりますね。音が整うとリバーブも自然に聴こえると思いますね。

 

 これぐらいのやりかたを見つけるのに時間がかかりました。闇雲に音をいじるより、耳を育てるという意識を持つほうが大事でしたね。
 このZOOM R8がかなり音がいじれるMTRだったのも回り道の原因だったかもな。まあ、このやりかたもしばらくすると失敗だったと気づくときが来るかもしれない。
 
 というわけで、またいずれ曲を作って録音してサウンドクラウドかYouTubeにアップしていきたいな、と思います。