連携小説「ひろき編」

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第8話「HR」

きーんこーんかーんこぉ~ん


4時間目の授業開始のチャイムが鳴る。


俺は机にうつぶせになったままだった。

アキラはもう席に戻ってるようだ。


はぁ・・・なんかまだ授業始まって1日目なのになんて濃い人生なんだ・・・。


教卓に立つのは若い女の先生だったが、

いつもの興味も沸かずただ頭の中にあるのはさっきの事だけだった。


授業が開始されて10分くらい経った辺りだろうか。

毎度のこと、先生は授業もしないでお喋りを続けている。

若い先生だからだろうか、教室の雰囲気がとても賑やかである。


特に男子・・・。おまえらテンション高すぎだよ。


先生に破廉恥な質問を投げかけ続けている男子クラスメートに心の中で問いかける。


おいおい。。。それって普通俺の役目だろ?


つか学生ってセクハラで捕まんねーのかねぇ・・・。


しかし、なんで世の中こう・・・現金な奴ばっかなんだ?

女でも花より団子思考になるのは、社会に出てからがほとんどだと言うのに。


ハンパねぇ! 超ハンパねぇよ!!


アキラ「はぁ?」


ひろき「え!?」


前を向いていたと思っていたアキラが何故か俺の方を見ていた。


アキラ「おまえ握りこぶし作って、ハンパねぇって、急にどうしたのよ?www」


えwwww聞こえてたの!?wwwwwwwwwwww


ひろき「・・・こ、小泉さんの・・・やり方が・・・かな?。。。」


アキラ「はぁ????ww」


俺はとっさにそんな嘘か冗談かわからないことを答えた。

しかし所詮相手はアキラ。

別に返答の内容はどうでもいいことに気づく。


アキラ「具志堅用高だろ?wハンパねぇってのはwwww」


ひろき「・・・。」


そんな奴のセリフに俺の中にひとつの疑問が芽生えた。


ひろき「なぁ、なんで具志堅用高=ハンパねぇなのよ?」


アキラ「え?そりゃ、、、おまえ・・・。」


ひろき「具志堅=アフロなら納得いくが、ハンパねぇって本人の口癖じゃないんだろ?」


アキラ「言われてみれば確かに。。。」


ひろき「どっからそんな情報を仕入れたんだよ・・・。とりあえず調べとけ。今日の宿題な」


アキラ「はい・・・先生」


そう言うと大人しく前を向くアキラ。

これで事無きを得た。


アキラ「ってwwww違うからwwそんなことどうでもいいんだよw」

勢い良く振り返るアキラ。


ひろき「は?wどうでもよくなんかねーだろうw」


アキラ「具志堅はどうでもいいんだよwwwww頼むから話し戻させてよw」


俺は少し迷った。

ここで奴の話題のペースに戻るとさっきの話をぶり返されない。


つか・・・正直もうどうでもいいんだが。。。


ひろき「なんだよ?」


アキラ「ほら、さっきの休み時間中おまえ寝てたろ?」

そう言って俺の机に綺麗に折りたたまれた紙を置くアキラ。


ひろき「え?w悪いが俺は男とそういうやり取りは興味ねーんだがw」

そう言って手紙らしき物をアキラに返そうとする。


つか別に男同士、席も前後なら普通に言えるだろうがwwwwww


アキラ「ちょwwww違うってwwwwwww星野さんからだよwwwww」


は!?w


ひろき「えw星野さん?!w」


俺は星野さんを見た。

今の彼女にさっきの行動は無く、前を向いて先生の話を普通に聞いていた。


アキラ「さっきの休み時間おまえが寝てたろ?それで起こすのが悪いとかで頼まれたんだよ」


全然起こしてくれちゃっていいのにwwwwww星野さんwwwwwwww

かわいいんだからwwwwwもうっwwwww


ひろき「あ、そういうことかwさんきゅ。」


俺はアキラが前を向くのを確認して、手紙を広げた。



直接話しがしたいので、今日の放課後駐輪場で待ってます。



え・・・・。

えっwwwwwえっwwwwwwえええええええwwwwwww

うほっwwwwwwwwちょwwwwwwwwおまwwww星野www

えwwwwwwマジでwwwwwww俺なんかでいいの?!wwwww


読み終わったことを悟ったのか、急にアキラが振り返る


アキラ「なんて書いてた?」


****妄想モード****


ひろき「待たせたね・・・星野」


星野「ううん、、全然待ってないよ」


ひろき「それで、話って・・・何?」


星野「うん・・・。あのね・・・私ずっとひろきクンのことが・・・」


ひろき「あ!!!お、、、俺も!!星野のことが!!」


星野「ひろきクン・・・」


ひろき「星野・・・」


ぎゅぅ~~~~


強く抱きしめあう二人・・・


ぎこちなく顔を上げる星野


目が合う二人・・・。


星野が目を閉じる・・・。


俺はゆっくりその唇に・・・


****妄想邪魔された****


誰かが俺の肩を揺さぶっている!!!


アキラ「おい!瀬尾!聞いてんのかよwwwwwww」


ひろき「はっ!?」


現実に返る。


アキラ「ちょwwどうしたんだよwせっかく手紙渡してやったのに無視はないだろ?w」


ま・・・またしても・・・こいつか!!!!!!!!!!!!


ひろき「あ・・・・」


アキラ「あ???w」


ひろき「あきらああああああ!!!貴様っ!!!!!」


俺はアキラの首根っこをつかんで揺さぶる。


アキラ「えwwwwえwwwちょww何よwwwwどうしちゃったのよwwww」


くっそおおおwwwwwwいいとこだったのにいいいいいい!!

もう少しで先の展開がががが!!!!

惜しいところだったのに!!!!!!!!

アキラなんぞに邪魔されるなんてwwwwううううううう悔しい!!!!


アキラ「ちょwwww落ち着けってwwwww落ち着けよw」


これが落ち着いていられるかよ!!!!!!


アキラ「わかった!w内容は聞かねーからw諦めっから!!ww」


そういう問題じゃねーーーんだよ!!!!!!!


アキラ「くwwwwくるしwwwww離してwww」


俺はアキラの顔が赤くなるのを確認して手を離した。


アキラ「ケホッwケホッww」


むせるアキラをよそに手紙をポケットへ大事にしまう。


アキラ「そ、そんなに酷な内容だったのか?w」


は?w何を言っているのやらwwwww

今日で俺もう童貞卒業しちゃう勢いよ?wwwwww


ひろき「まぁ、、気にすんな。とりあえずサンキュ。閉めすぎて悪かったな」


考えてみればそうだよなw

妄想は失敗に終わったが今日の放課後には続きがあるんだしw

しかもリアルでwwwwwwwうっはwwwwwどうしよwwww歯磨いていこwwww


アキラ「まぁ・・・いいけど・・・w」


アキラはそう言って前を向きなおすと、先生にターゲットを変えたらしく

それから星野さんとの件を聞いてくることは無かった。


さて、じゃとりあえず俺も若い先生と戯れますかw♪


それから俺もアキラに便乗して楽しく4時間目の授業を受けたのだった。





授業が終わると放課後のHRを始めるために田代が戻ってくる。


土曜日で4時間しか授業が無いとはいえ

結構それなりにみんな疲れているようだ。


俺はと言えば


田代「じゃ、瀬尾と水野。これから学級委員としてクラスをまとめてくれ。」


ひろき「は~い」


なんて言ってる始末なワケで。


放課後星野を待たせるのも悪いと思い

どうするか散々考えていたのだが

案の定話しかける機会もなく

今はこうして時間が過ぎるのをただ待つだけだった。


田代先生「じゃ、今日のHRはここまで。」


HRが終わるとみな足早に家に帰ろうとする。


まぁ授業初日っつっても普通はこんなもんだろうなぁ・・・


さて、じゃあ俺もさっさと職員室行って用事済ませますか。


そう思い俺は帰る支度をしていた。


この教科書は来週頭に授業あるから置き勉

これも来週の火曜からだから・・・

これもか・・・

ああ、この授業土曜だけなのか・・・

まぁいいか、置き勉っと。


そんなことをして鞄の中身がどんどん無くなっていった。


置き勉ってスバラシイ~~~♪


そんなことを思っていると


水野「今から職員室行かなきゃだめなんだよね?」


俺は急に話しかけられたので少しビックリした。


ひろき「えw?お、おう」


水野の方から俺に話しかけてくるなんて珍しいこともあるもんだ。


水野「じゃ、いこっか?」


えw一緒に!?w

ちょwwwwww水野から誘ってくれるなんてwwwww

あ、でも別に委員は二人なんだしw当たり前かw


ひろき「あいよ」


まぁこういう委員会の仕事とかってやっぱ男の俺がエスコートすべきなんだろうなぁw


星野のことで頭が一杯だったからなw水野の事はすっかり忘れちまってたよw


そうは思ったのものの二人で職員室に向かう間も俺の頭の中には星野との約束で一杯。

終始無言だった。


職員室の前に着き、ドアを開け二人で入る。

田代を見つけ学級委員の仕事のことで色々と説明を受けた。


なんでも、今度のロングホームルームで各委員をクラスから決めろとかどうとか。


正直委員長の権限上、やれることなんてたかが知れてる。


もう少しやりがいのあることをしたい!

世界恐慌とか、世界大戦とか、まぁ・・・無理か・・・。


田代とのやり取りもほどほどに、頭の中ではそんなことを考えていた。


とりあえず田代との話も一通り終わったので俺たちも帰ることにする。


駐輪場で星野が待ってる!

そう考えると一秒でも早く駐輪場に行きたかった。


ちなみに職員室を出てからも水野は口を開かなかった。

別に話す話題も無いと言えば無いのだが

そういう雰囲気でさえも俺は全然気にならなかった。

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