第7話「雰囲気」
三時間目の授業が始まる。
なんか色々休み時間が過ぎるのが早い。
本当に10分もあるのか!?と思うほどだ。
トイレさえ満足にいけやしねぇ・・・。
そんな不満を思っていた。
授業が始まり、また別の新しい先生が入ってくる。
号令を終え、またダラダラと個性あふれる話しをしてくれる先生。
正直授業が無いなら今日一日このまま寝てしまおうかと思った。
そんなことを考えていたら前の席の馴れ馴れしいアキラが振り返る。
アキラ「なぁ、瀬尾って星野さんと仲良かったんだ?」
授業中なので小声でそんなことを聞いてくる
ひろき「ん?なんで?w」
俺も奴のトーンに合わせる。
アキラ「さっきも手紙の交換とかしてたじゃんw」
ひろき「ああ、違うって。朝にちょっとあってな・・・。」
俺は朝の出来事を思い出す。
まだ痛みの抜けきれてないわき腹をさすりつつ、
なんかもう今朝の出来事とは思えなくなっていた。
アキラ「えw 何よ?気になるじゃんw」
ひろき「別にたいしたことじゃねーよw」
ったく・・・。どうしてそう気にするのやら。
アキラ「ほほぅ~、なんか匂いますねぇwww」
正直説明するのが面倒だと思った俺は適当に答える。
少し恥ずかしい気分にもなったが顔には出さない。
ひろき「そそ、プンプンするだろ?」
アキラ「はははwww朝に何があったんだよ?w教えてくれよ~ww」
頼むから一人で気になってろよ・・・。
ひろき「色々あったんだよ。そう気にすんなって。」
アキラ「えwそれってもしかして星野から想いを告げられたとか?・・・」
やけに食い下がるアキラ。
自称情報通の彼からしたらこれも把握しておきたいおいしいネタなのか?
ひろき「ああ・・・・そうだったらまだ面白いんだけどな・・・。」
アキラ「なんだよ?w違うのか!?はっきり言おうぜw」
ひろき「まぁ、確かにぶつけられたのは事実かな?」
自転車でだが。
アキラ「ちょwwwおまwwなに!?www告白されたの!?ww」
コイツ俺の話し全然聞いてねぇだろ・・・。
ひろき「違うから。少なくともおまえが思ってるような展開じゃないって。」
つか俺と星野は仮にも初対面。
しかも入学二日目でそんな奇跡が起こるとか本気で信じてんのか?コイツは・・・。
アキラ「えwそうなの?!wなんだよwじゃあ俺に任せとけってwww」
何を任せるんだ?!?!
ひろき「何を?」
アキラ「ま、いいからいいからw」
???
俺はアキラが何をしようとしているのかイマイチわからないでいた。
****妄想モード****
アキラ「俺さ、将来の夢は記者になろうと思うんだよねぇ~」
ひろき「ああ、NHKの?」
アキラ「ちょwwwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwちがwwww」
****妄想終了****
そんな未来が俺の頭の中をよぎる。
俺は興味が無いのでアキラを無視して教科書を見るふりをする。
それでもなお話しを続けるアキラ。
アキラ「星野さんってさ、結構かわいいと思うんだけどどう?w」
俺は適当に相槌だけ打っておこうと思った。
ひろき「ああ、そうだな」
アキラ「星野さんだったら付き合いたがる男子って多そうだよなーw」
興奮してるのか、少し声のトーンが上がる
ひろき「ああ、そうだな」
アキラ「ひろきもやっぱそう思うんだろ?w」
また少し声のトーンが上がる。
ひろき「ああ、そうだな」
アキラ「だってさ、星野さんw」
また声がでかくなる。
ひろき「ああ、そうって、おまえちょっとうるさ・・・ え?」
アキラを見ると何故か星野さんのほうを見ている。
星野さんは何故かこっちを見ていた!!!
しかも彼女の顔が少し赤い!!!!!!!!!!
げwwwwwww聞こえたんじゃねーのいまの!?wwwwww
焦る俺w
顔の赤い星野
笑っているアキラ!
いったい!!!
どうした?!
次週へ続く。
で、マンガやアニメドラマなら終わってくれるのだが
リアルタイムだとそうはいかない!!!
しかし何故か俺と星野はお互い顔を見合わせたまま硬直した。
俺はどうすればいいかわからない
えっ? えっ?w
星野も俺を見て顔を真っ赤にしたまま固まっている・・・。
恥ずかしい!!
しかし俺も何故か目が離せない!
っていうか一体何が起きたんだ!?
なんだこの気持ちは!!!
こ
これが
恋・・・。
しかも赤くなってる星野の顔ちょっとかわいいし・・・
なんて
悠長なこと言ってる場合じゃない!!!!!!
ばっかwwwwwなんだよこの展開wwww
アキラ貴様wwwwwwwなんだってんだよwwww
時間にして数秒の出来事だろうか
ようやく事態の深刻さに気づいた俺はすぐに星野から目線をはずす
ちょwwwwwなにこれwwwwwなんなのよwwwww
俺はうつむき、あまりの恥ずかしさに一人でパニくっていた。
めちゃくちゃ逃げ出したい気持ちになってくる。
アキラ「お?星野のあの反応・・・まんざらでも無いんじゃないか?w」
俺の方に向き直り小声でそんなことを言う。
え!?wwwwwそうなの?!?!?wwwwww
ひろき「!?」
アキラのそんな言葉が耳に入る。
思考の整理が追いつかない俺は自然とそんなことを思ってしまった。
ってwwwww
違うだろうが!!!!!!!!wwwww
なんださっきからアキラにいいように踊らされてるw
何が俺に任せろだwwwwwww
この俺をはめるなんてwwwアキラwwwあなどれねぇwwwww
俺はアキラをにらみつけた。
アキラ「まぁ落ち着けよw星野さんのこと嫌いなわけじゃないんだろ?w」
ひろき「は?!w」
確かに嫌いじゃないが、好きとかそういうものでもないだろうがwwwwww
アキラ「俺に任せとけって!大丈夫だからwwww」
そう言って俺の肩をぱんぱんと叩く。
何がどう大丈夫なんだよ!!wwwwwwwwwww
勘違い暴走もいいとこだろうが!!!wwwwwwww
アキラ「さっきの時間も散々星野もおまえのこと気にしてたっぽいし、本当は何かあるんじゃないの?w」
ちょwwwwそれはまた別件なんだよwwwwwwww
つか全部余計なお世話だろうが!!!wwwwwwwほっとけよwwwww
アキラ「星野さん、案外おまえのこと好きなのかもな・・・」
そんなことを独り言っぽくつぶやく。
ちょwwwwwwwwそれはないだろwwwwwwwwww
つかwwwくっそ、友人の人選間違えたかw
担任といい俺の周りに出てくる奴はなんでこんなのばっかりなんだ!!?ww
ひろき「もういいから前向けよw」
何がおかしいのか、ニヤニヤしつつもそれに従うアキラ。
ったく!!どうすりゃいいんだよwwwwww
なんで俺はこんなに焦らされてんのよ!?wwwww
星野さんの様子を見たいが、恥ずかしすぎて顔を上げれない。
どうすんのよ!?俺!?wwwww
ライフカードきれないよwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺はずっとそんな状態で3時間目を過ごした。
きーんこーんかーんこぉ~ん。
号令がかかり、先生が出ていく。
授業が終わる頃には俺もだいぶ落ち着きを取り戻していた。
休憩時間になったら星野の所へ行こうと考えたが
正直恥ずかしすぎて話しかける気になど到底ならなかった。
アキラはトイレトイレっと言いながら足早に教室を去っていった。
あいつwwwwwwww逃げたwwwwしwwwwwww
ひろき「はぁ・・・。」
さて。。どうするか・・・。
このままだと気まずい関係をしながら長い高校生活を送るハメになりかねない。
つか。。。星野はどう思ってんだろ?
やっぱ色々困ってんだろなぁ・・・相手が俺じゃあなぁ・・・。
不服ですかっ!?
不服ですかそうですか星野さん!!
そんなことを心の声とともに星野になげかける。
星野は俺に背中を向けており、次の授業の準備をしていた。
はぁ・・・何やってんだよ俺・・・。
そんな感じで結局休み時間中は自分の机から動けなかった。