赤と黒
たまに昔の記事を読み直すが、これがなかなかに新鮮。
自分自身らしい言葉遣いもあれば、今の自分には使えない表現方法があったり。
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2019-04-29 14:30:15

『万能鑑定士Qの事件簿』 Ⅷ

テーマ:

 『万能鑑定士Qの事件簿』(松岡圭祐) Ⅷ


―あらすじ―
 
膨大なる知識を自らの武器として、あらゆる物品の鑑定を行う23歳の凛田莉子。海水を真水にする画期的な装置が発明されたと聞き、故郷の波照間島では12億円をかけて装置購入を決断する。

 

 

 今回は舞台を台湾に移し、装置が本物かどうかを探っていくストーリーです。主人公の高校時代の友人や、購入期日までのタイムリミットもあるため、推理よりも冒険がメインだったように思えます。ただ、個人的に台湾の地理がよく分からないため、細かい足取りがよく分からないままに読み終えてしまいました。巻頭に台湾の見取り図でもあればよかったのですが。

 

 表紙のインパクトが強い。

 

 

2019-04-26 14:20:04

『冷蔵庫より愛をこめて』

テーマ:

 『冷蔵庫より愛をこめて』(阿刀田髙)

―あらすじ―
 事業に失敗して借金を背負い、精神を病んで入院した主人公。退院してみると、借金は返済したと妻は言う。そんなとき、ある男が主人公に近づいてくる。



 表題作ほか、18作品が収録されている短編集です。全体的にはブラックユーモア路線ですが、その中にも、ゾクリとする話ややや哀愁を感じる話など内容は多岐に渡っています。「あやかしの樹」や「夜の真珠貝」などは、少しエロティックな話であり、目先が変わって面白く読めました。

 

 

2019-04-23 13:27:08

『万能鑑定士Qの事件簿』 Ⅶ

テーマ:

 『万能鑑定士Qの事件簿』(松岡圭祐) Ⅶ


―あらすじ―
 膨大なる知識を自らの武器として、あらゆる物品の鑑定を行う23歳の凛田莉子。純金が偽物くなってしまう不可思議な事件と、脱税疑惑の社長。この2つの事件を追う。

 

 

 「この2つの事件は繋がっているのか?」という疑問を持ちながら読んでいきましたが、果たしてこれは繋がっていると言えるのか…QEDシリーズ(高田崇史)のような強引さがあったように思います(というよりも、純金の事件はいらなかったのでは…)。脱税疑惑の社長の事件は、消えた宝石を追うミステリーとして面白く読めました。

 

 

2019-04-20 13:13:17

『大江戸曲者列伝―太平の巻』

テーマ:新書

 『大江戸曲者列伝―太平の巻』(野口武彦)


―あらすじ―
 江戸時代に現れた曲者たち。政治家や学者、ゴロツキなどなど…一筋縄ではいかない人々を取り上げた1冊。

 

 

 てっきり、火付け女の八百屋お七や強請りたかりの河内山宗春など、一癖ある人物を取り上げた作品だと思っていましたが、実際には、松平定信や遠山の金さんなどについても書かれていました(お七と宗春も書かれています)。バラエティに富む、と言えば聞こえはいいかもしれませんが、「これは曲者か?」と思われるような人物も取り上げられているため、「ごった煮」感が強い印象です。わざわざ"曲者"とタイトルに書いてしまったために首が閉まってしまった感もあります。

 

 中身自体は、著者独自の視点から色々と書かれており、なかなか面白い内容です。

 

 

2019-04-17 12:21:40

『万能鑑定士Qの事件簿』 Ⅵ

テーマ:

 『万能鑑定士Qの事件簿』(松岡圭祐) Ⅵ


―あらすじ―
 膨大なる知識を自らの武器として、あらゆる物品の鑑定を行う23歳の凛田莉子。そんな彼女に前に現れたのは、万能贋作者を豪語する雨森華蓮。

 

 

 ライバル登場により、ストーリー展開にいい波が出たように思える作品でした。一見謎の知恵比べが事件につながるなど、読者を飽きさせません。ラストの状況からすると、また雨森華蓮の再登場がありそうな感じです。

 

 

2019-04-14 14:56:31

『懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1』

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 『懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1』(筒井康隆)

―あらすじ―
  痴漢に間違われたサラリーマンに降りかかる悲劇――彼は「懲戒」を受けることになる…表題作他、著者自身が選ぶ傑作集。



 インターネットの書評などを読んで手に取ってみましたが、個人的には合いませんでした。シュール感や理不尽さに面白味が見いだせず…風刺っぽい「懲戒の部屋」と、ややギャグっぽい「蟹甲癬」は面白かったのですが。

 

 

 

2019-04-11 14:44:37

『万能鑑定士Qの事件簿』 Ⅴ

テーマ:

 『万能鑑定士Qの事件簿』(松岡圭祐) Ⅴ


―あらすじ―
 膨大なる知識を自らの武器として、あらゆる物品の鑑定を行う23歳の凛田莉子。お盆休みのフランス旅行に、高校時代の恩師がついてくることに。さらには同級生が勤めるレストランで謎の食中毒問題が発生した。

 

 

 恩師の喜屋武先生がなかなかいいキャラクターをしており、いつもとはまた違った感じで読むことが出来ました。その分、ややライトノベル色が強くなった感もありましたが、食中毒問題もしっかり解決されます。食中毒の謎に関しては、途中で「怪しいな」と思わせてくれる部分もありましたが、犯人を当てることは出来ず…(そもそも読者が犯人を当てられるタイプのミステリーではありませんが)。

 

 

2019-04-08 13:27:13

『三国志「その後」の真実』(再読)

テーマ:再読

 『三国志「その後」の真実』(渡邉義浩、仙石知子)

―あらすじ―
  諸葛亮が志半ばで世を去った後の三国志。晋による中華統一と内乱の行方は。



 三国志において諸葛亮没後が書かれる作品は少なく、書かれていても呉の滅亡(晋による統一)までがほとんどですが、本書では晋が滅亡する原因となった「八王の乱」を中心に据えています。

 

 前半100ページは三国志について書かれているため、目次を見た時点では「カットした方が」と思いました。が、読んでみると「名士たちとの対立」、「儒教国家と三国志」といった視点から三国志が論じられており、新鮮に読むことが出来ました。とは言え、これはこれで別の作品としてまとめた方がいいようにも思いますが。

 

 本書後半では、司馬一族の台頭と晋の成立、さらには崩壊が描かれます。それにしても八王の乱は分かりにくい。一族間での骨肉の争いのため、同じような名前(司馬○)が何人も登場して理解が追いつきませんでした。これは本書の内容が悪いのではなく、私の知識不足ですね。しっかり読み返さなくてはなりません。

 

 

2019-04-05 13:16:27

『万能鑑定士Qの事件簿』 Ⅳ

テーマ:

 『万能鑑定士Qの事件簿』(松岡圭祐) Ⅳ


―あらすじ―
 膨大なる知識を自らの武器として、あらゆる物品の鑑定を行う23歳の凛田莉子。特定のポスターへの放火が相次ぐ…犯人の目的は何か。

 

 

 著者の『催眠』という作品の主人公が登場します(「未読でも問題ない」とのこと)。叙述トリックが用いられている作品ですが、個人的にはこのラストはどうかなあと思います。密室での放火方法については、警備側の不手際が過ぎるのでは…

 

 

2019-04-02 16:38:48

『ナポレオン狂』

テーマ:

 『ナポレオン狂』(阿刀田髙)

―あらすじ―
 ナポレオンに憧れ、ナポレオンに関する物品収集を生きがいとする男。ナポレオンの生まれ変わりであることを信じる男。その2人が出会ったとき、何が起こるのか。



 「著者の作品を読むのはもう10年以上振りのはず」と思って過去の記事を探しましたが、何故か記事がありませんでした。数年前に記事を整理した際に、消してしまったようです(幾つか消した記憶はあるのですが、著者の記事も削っていたとは…)。恐らく『コーヒー・ブレイク11夜』あたりを読んだ気がしますが、10年以上前だと思うので、タイトル以外全く記憶にありません。

 

 本作は表題作の他、「来訪者」や「サン・ジェルマン伯爵」など13作品が収められた短編集です。星新一のショートショートに比べると、やや哲学的な部分や夢想的、そして生々しいホラー色が特徴でしょうか。個人的には、現実か空想(夢)かはっきりしない話(=オチがよく分からない話)があまり好きではないため、13作品全てが面白いとは感じませんでしたが、表題作の「ナポレオン狂」や「白い歯」などホラー色の強い作品は面白く読むことが出来ました。

 

 講談社文庫版の表紙、タイトルと併せてなかなかヤバイ気がする。

 

 

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