【がけっぷち脱出物語】第3部2話 まず売れる陣地を確保せよ! | 【相談業の集客119番】集客の困った!をなんとかするブログ

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Facebookで連載配信していた

【がけっぷち脱出物語】


フェイスブックをやっていないから読めない!

ブログでも転載してくださいという声がありましたので、

こちらにも掲載しておきます。


がけっぷち脱出物語 第一部 1話~4話はこちら


がけっぷち脱出物語 第二部 1話~5話はこちら



がけっぷち恋愛&人生相談室-青山華子


花売りとしてスペインでデビューした私であったが、
当然のように、全然売れない日々が続いた。

そんな私の姿を見て業を煮やしたのかはわからないが、
ある日、ロサが私にこんなことを言った。

" モノを売るというのは【陣地取り】勝負なのだ " と。

◇◇◇

これはつまり、マーケティングでいうところの
「ポジショニング」ということかと思ったのだが、

そうではなくて、文字通り「どこにその日のお店を構えるか」
(路上販売なので)という意味なのだった。

このグラナダで、観光客が集まる場所は、何か所かある。

どこに、どの時間、一番人が集まっているのか、
人通りの多い場所はどこか、
その中のどの位置に陣取ればいいのかを時間ごとに見極め、
いち早くいい場所を確保することが大事なのだという。

そして、観光客の行先は、大きく天気に左右される。

だから、ロサは天気をよんでいた。

星読みもできるのだから普通のことなのかもしれないが、
その日の天気、温度などをよんで、

晴れの日には、この場所、
曇りの日には、この場所、
雨が降ったら、この場所、

と本能で人が集まる場所を把握しているのだそうだ。

陣地取りは、早い者勝ちである。

私はもちろん天気なんかよむことはできないから
ロサの指示通り、言われた場所をすばやく確保した。

確かに、そこに陣取っていれば人はちゃんと
その前を歩いていくのだった。

相変わらず、私の花は全然売れなかったが、
最初の時よりは、立ち止まって話を聞いてくれる人が
増えていった。

私は開き直って、とにかく数をこなすことにした。

短期間で急にうまくなんかならないのだから
片っ端から声をかけていこうと思ったのだった。

売ることよりもまず、
「どうしたら歩いている人に立ち止まってもらえるのか」
ばかり必死で考えていた。

◇◇◇

そんなことが何日も続いたあるとき、
とっても仲がよさそうな
陽気なカナダ人のカップルが私から花を買ってくれた。

彼らからコインを手渡されたとき、
一瞬、夢ではないかと思った。

やった、やった! 花が売れた~!!

私はその場で飛び上がらんばかりにうれしかった。
感動してもう少しで泣きそうだった。

モノが売れるってことがこんなにもうれしいと
思ったことはなかった。

はじめて、花が売れた日を私は今でも鮮明に覚えている。

その日を境に、ぽつり、ぽつりと
花はちょっとずつ売れるようになっていった。

~続く~





この【がけっぷち脱出物語】は、本を買ってくださった方の

全員特典として、未発表のお話も含めて編集し

PDFでお届けします。


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