昨日は、今年のコンサート初め。

「びわ湖ホール名曲コンサート 華麗なるオーケストラの世界 vol.4」に行ってきました。

同日、開催の大阪フィルハーモニー交響楽団の新春コンサートとどちらに行くか迷いましたが、やはり地元優先で、こちらを選んでいました。

鈴木優人さん指揮で、ソリストにヴァイオリンの川久保賜紀さんとフルートの上野星矢を迎えての日本センチュリー交響楽団による名曲コンサート。プログラムは、バッハのブランデンブルグ協奏曲第5番とシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」。

 

出演
指揮・チェンバロ:鈴木優人
ヴァイオリン:川久保賜紀
フルート:上野星矢
管弦楽:日本センチュリー交響楽団

首席客演コンサートマスター:荒井英治

 

[プログラム]
前半

J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 BWV 1050

 第1楽章 アレグロ

 第2楽章 アッフェットゥオーソ

 第3楽章 アレグロ
後半
シューベルト:交響曲 第8番「ザ・グレート」 ハ長調 D 944

 第1楽章 アンダンテ・アレグロ・マ・ノン・トロッポ

 第2楽章 アンダンテ・コン・モート

 第3楽章 スケルツォ アレグロ・ヴィヴァーチェ

 第4楽章 フィナーレ アレグロ・ヴィヴァーチェ

 

アンコール

ソリスト:イベール:2つの間奏曲 より 第2楽章(チェンバロ、ヴァイオリン、フルート)

オーケストラ:ヨハン・シュトラウス2世:ピッツィカート・ポルカ

 
開演5分前くらいに、鈴木さんがマイクを持って登壇。TVでの露出が多い方ですが、僕が生で拝見するのは今回が初めて。
新年の挨拶と簡単なプレトーク。びわ湖ホールでの出演は初めてだが、いいホールだと思うとの社交辞令と、今日は川久保賜紀さん・上野星矢さんを迎え、日本センチュリー響のみなさんと名曲をお届けするので、ゆっくりとお楽しみくださいとのことでした。
 
前半のブランデンブルク協奏曲 第5番は、僕は初めて聴く曲。
編成は、下の写真の7名のみ。チェンバロに弦5部各ひとりとフルート。
あまり僕は聴かないのですが、いかにもバッハという感じの曲。
第1・第3楽章は7名のアンサンブルでしたが、第2楽章はチェンバロ・フルート・1stヴァイオリンのトリオによる演奏。
チェンバロは鈴木さんが所有する(フレンチ・タイプ/ヨアンネス・クシェ・モデル/ヴィレム・クルスベルヘン製作/ユトレヒト/1987年)というものを持ち込みで使用したとのこと。チェンバロの演奏を聴く機会が多い訳ではないので、いい音だとかそうでないとかは正直わかりません。
チェンバロはほぼ通しで鳴っていたので、ポスターには鈴木さんが「弾き振りでびわ湖ホールに初登場」と記載されていますが、この曲については目配りはされていましたがほとんど指揮されることはありませんでした。
川久保賜紀さんは昨年8月のチャイコ3連投()以来ですが、今回については曲調のためもあり、僕が持っている印象のダイナミックというより、優しい音色の演奏をされていました。
また、19歳でランパル国際フルートコンクール優勝し、その後世界を舞台に活躍されているという上野さんのフルートは初見でしたが、綺麗な音色でした。
全体のアンサンブルも綺麗でしたが、この曲の演奏なら、800人収容の中ホールくらいで聴くともっと良かったのではと思います。
 
ソリストによるアンコールはフランスの作曲家イベールの「2つの間奏曲 より 第2楽章(チェンバロ、ヴァイオリン、フルート)」。
これがすごくカッコよかった!フランスの作曲家ですが、どこかスパニッシュ調にも感じられる曲で、3人の音色がとてもよく響きました。

*写真は上野さんのTwitterからお借りしました。

 

後半は、シューベルトの「ザ・グレート」。この曲を聴くのは、昨年11月ウィーン・フィルの来日公演(以来、2度目。

ウィーンフィルは14型でしたが、昨日の日本センチュリは弦5部10-8-8-6-4と得意の小編成。

メリハリがはっきりしていて、強奏では小編成とは思えない迫力もある演奏。

「ザ・グレート」って、繰り返しが多くて、その度にドンドン盛り上がっていくところが、生で聴くのにうってつけの曲だと思います。

 

アンコールはヨハン・シュトラウス2世の「ピッツィカート・ポルカ」。理屈抜きで楽しい曲でのフィナーレ。

凄い感動があったわけではありませんが、やっぱり生の音楽はいいなぁと感じた新年に相応しいコンサートになりました。

 
開演15時、休憩20分を挟み、終演17時。お客様の入りは、70~80%。新年ということや鈴木さん人気?で、結構入っていたように思います。
僕は行きませんが、鈴木さんはそのまま1泊されて、今日は250人収容の小ホールでのチェンバロリサイタルに出演される予定で、こちらは完売しているそうです。
 
おまけ。ホールに飾られた正月飾り。逆光で映りが悪いけど綺麗でした。
 
天候もよく、大ホールから見える琵琶湖が昨日も美しかったです。
 

そして、今日は午後からこちら。

昨年()同様、京響のニューイヤーコンサートに、いつもの地元の幼馴染みと行ってきます。

昨年は井上ミッキーの趣向を凝らした内容でしたが、今年は少しオーソドックスなものになりそうです。