今日は成人式でしたね。新成人の皆さんおめでとうございます。

コロナ禍で、制約を設けて式典を開催したところや、残念ながら中止や延期になってしまったところもありますが、また、落ち着いて、みんなでお祝いが出来る日が早く来ることを願います。

また、今日は、大学ラグビー選手権と全国高校サッカー選手権の決勝でした。

優勝した天理大学、山梨学院高校の皆さん、おめでとうございます。

大学ラグビーでは、残念ながら母校が完敗となりましたが、この1年、練習が出来なかったり、いろんな制約を受けてきた中、今日、最後の試合が無事開催され、自分たちの力を出し切れたことは良かったのではないかと思っています。本当にお疲れ様でした。

また、高校サッカーの青森山田高校も然りです。

 

さて、一昨日の大フィル新春コンサートに続き、昨日は、京都市交響楽団(京響)の特別演奏会ニューイヤーコンサートで京都コンサートホールの行ってきました。以前にブログに書いたように、当初の予定を変更して、発売開始よりも随分、後で行くことにしたコンサート()でしたが、期待以上のものになりました。

 

 
 

出演

[指揮]井上道義

[箏]LEO 

[管弦楽]京都市交響楽団

 
プログラム
前半
伊福部 昭:管弦楽のための「日本組曲」から第4曲「佞武多(ねぶた)」
伊福部 昭:二十絃箏とオーケストラのための「交響的エグログ」
後半
池辺 晋一郎:ワルツと語ろう (井上道義委嘱作品)[世界初演]
武満 徹:「3つの映画音楽」からワルツ-「他人の顔」より
ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」からワルツ
ハチャトゥリヤン:組曲「仮面舞踏会」からワルツ
チャイコフスキー:バレエ組曲「眠りの森の美女」からワルツ
 

指揮者は、井上道義さん。選曲もミッキーがされたのではないかと思います。

前半は、日本の作曲家、伊福部昭さんの作品です。

京響の女性メンバーはニューイヤーコンサートに相応しく、思い思いの綺麗で派手やかなドレス姿。着物の方もおられました。

伊福部さんは、『ゴジラ』をはじめとする、SF怪獣映画の音楽でお馴染みとのことですが、僕はほとんど覚えがありませんでした。

 

でも、1曲目の佞武多から、とても盛り上がりました。

お祭りのようなリズムで多様な打楽器が大活躍。オープニングに相応しい曲です。

指揮台はなく、ミッキーの祭で踊っているようなアクションもあって観ていても楽しい。

終わったところで、譜面台に置いていたマイクをとったミッキーの「あけましておめでとうございます!」と一緒にオケの皆さんも立ち上がって、ご挨拶。一昨日の大フィルはオケの皆さんはアクションでしたが、昨日の京響は声を出されていました。
 
舞台転換があり、2曲目は、題名のない音楽会でよく見かける箏のLEOくんとの共演。
オケは、佞武多では14-12-10-8-7の14型でしたが、2曲目は12-10-8-6-4の12型の編成に。
 

ミッキーと共にLEOくんが登場。

今回、自席は、3階のサイドバルコニーだったので、鮮明には見えなかったけど、TVや下の写真で観る通りの2枚目でした。

*写真はネットからお借りしました

 

箏は、13本の絃が張ってあるものが一般的とのことですが、今回の曲ではタイトル通り、絃が20本の「二十絃箏」での演奏。

長い箏の独奏部分では高音は澄み渡り、オケや白縁メガネの硬派コンマス石田泰尚さんとの掛け合いも楽しく、初見でしたが、演奏も曲もとてもよかったです。

印象は、一言で言うと、壮大な大河ドラマのテーマ曲のよう。

ソリストアンコールが無かったのは少し残念でしたが、カーテンコールで客席には何度もお辞儀をしてくれていました。
 
20分の休憩を挟み、後半は池辺晋一郎さんと言う方に、ミッキーが委嘱して作曲された世界初演のワルツと踊ろうという曲。
演奏前に、「日本では、この曲の次に演奏する武満徹さんのワルツがあるけど短いし、本格的なワルツの曲がない。お正月は、やっぱり踊りたいし、池辺さんに作曲を依頼した。今回の演奏会のギャラは、その委嘱費ですべて吹っ飛んだ。いい曲になっていると思うけど、今後も演奏し続けるかは、今日の皆さんの評価次第。」とミッキーの紹介があって、演奏スタート。
世界初演というので不安があったんですが、5つの小さなワルツから構成されるいい曲でした。演奏後、池辺さんも登壇され、あまり経緯の説明もなく、「ワルツを書いてくれ。」と言われ「京都とワルツってなんの関係があるのか?」って聞いたら、「なんの関係もない。ただ、踊りたいだけだ」と回答され、とにかく頑張って作ったとのエピソードも披露されました。
 
この曲は14型での演奏になっていて、次の武満さんの曲では再び12型になりました。
僕は武満さんの音楽があまり好きではなかったのですが、「3つの映画音楽」からワルツ-「他人の顔」より、という曲はとても美しかった。
今まで、聴いた武満作品で最も聴きやすくて美しい曲で、こういう作品も作曲されているんだと思い、毛嫌いしていたことを反省。
 
この後の3曲は、王道のワルツ。14型に戻り、ミッキーもご機嫌で踊りながらの指揮となりました。
 
そして、アンコールはミッキー作曲の曲。

アンコール:井上道義【オペラミュージカル「降福からの道」~ポルカ】

 
前半は和のイメージのある曲、後半はシュトラウス以外のワルツで構成された独自のプログラムで、前日の大フィルとは全く違うけど、やっぱり新春に相応しい楽しい公演になりました。
 
1階・2階はSD仕様の前後左右を空けた座席配置、3階とP席は100%の販売となっていて、事前に完売で当日券も販売なしと公表されていましたが、1階にはかなり空席がありました。むしろ、100%販売の3階とP席が一杯の状態。
京都からも緊急事態宣言の発出を政府に要請したことから、来場を見送った方もおられたのかもしれなせんが、SD配置の座席に空きがあって、通常配置の席が一杯というのは変な感じがしましたが、公演自体はとても充実していました。
開演14時30分、休憩挟み、終演は16時30分。楽しかったです。
 
伊福部さんと武満さんの曲、勿論、演奏者は異なりますが、YouTubeで見つけたものを貼っておきます。
 
千葉県少年少女オーケストラ 伊福部昭/ 管絃楽のための日本組曲から「盆踊」「七夕」「佞武多」

伊福部昭 二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ

 

Takemitsu Waltz conducted by Robert Casteels