商品企画 戦略のツボ -4ページ目

シンガポールの中華街で見つけたお菓子

商品企画 戦略のツボ









↑これは、シンガポールの中華街で見つけたお菓子です。

カタカナで「ビスケット」と書いてありますが、日本のお菓子でしょうか?


もう少しアップにしてみましょう。


商品企画 戦略のツボ-お菓子1

ナニナニ。。。


「質の良ソビスケット

はあなたの一番の選択であります

ぷんぷんといいにおいがする」

「香しいかおり」


ひらがなの「い」とカタカナの「ソ」の区別がつかなかったようですね。。。。


「であります」っていつの言葉ですか?

「ぷんぷんといいにおいがする」って。。。


「香しいかおり」って普通言いますか?


商品企画 戦略のツボ-お菓子2


もうひとつのほうも、アップにしてみましょう。


なにやら簡体字の商品名らしきものの下に、


「ブルーベリー しヤービスケット」

「さん新である」


という、これまた怪しい日本語が書いてありますね。

ホントはなんて書きたかったんでしょうか?

「レアビスケット」かな?


中華街で売っているだけあって、これはローカルのお菓子のようですが、なぜ、こんな日本語モドキが書いてあるのでしょうか?


それは、シンガポールでは「日本のお菓子はおししい!」ということが常識となっていて、日本のものに見せかけようとしているのですね。


「なんちゃって日本のお菓子」というわけです。


確かに、日本のお菓子の実力は素晴らしいと思います。


日本のお菓子がおいしくなり始めたのは、私の記憶では、’70年代後半の「きのこの山」「たけのこの里」のヒットあたりからでしょうか?


昔は、パリみやげのフォションのクッキーのおいしさに感動したものでしたが、今では日本にもっとおいしいものがいくらでもありますよね。


今でも欧米では、「スイーツ」といえば「思いっきり甘い」ものですが、日本の「甘すぎないスイーツ」のおいしさは、シンガポールの女性もよく知っていて、だから写真のような「ニセモノ」まで現れるというわけです。


今では、世界一おいしいお菓子といえば「フランス製」ではなく「日本製」なのです。


そういえば、私の部下のシンガポーリアンの女性陣も、日本に出張に行くと、わざわざ御徒町の「二木の菓子」まででかけて、お菓子をキャリーバッグいっぱいに買い込んでいましたっけ。。


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日本はいつのまにか「憧れの国」になっていた

40代以上の方ならご記憶だと思いますが。。。


1980年代までは、日本人は「舶来モノ大好き」でした。


・ハリウッド映画にフランス映画

・アメ車や欧州車

・フランスやイタリアの服やバッグ。アメリカのジーンズ

・フランスのお菓子やアメリカのアイスクリーム


などなど、「欧米のもの=いいもの」で、そういった商品や、入ってくる映画や音楽を通じて、アメリカやフランスやイタリアといった国に日本人は「憧れ」を抱いていました。


確かにその当時は、日本で手に入るもの、食べられるものと、フランスやイタリアで、当たり前に手に入るものとでは、大きな差がありました。(1980年に初めて訪れたイタリアで食べたジェラートに、感動したことを覚えています)


が、前回 述べたように、日本人の品質要求の高さとたゆまぬ改善への努力によって、今では、着る物でも食べ物でも、日本のモノのほうが圧倒的に優れたものになっていますし、日本は世界にも類を見ない「アニメ」というエンタテイメントを生みだしました。


そういった日本のモノを通じて、日本は今では、特にアジアの人たちにとっての日本は、あのころの日本人にとってのアメリカやフランスのような、「夢のようなモノにあふれた憧れの国」になっているのです。


トヨタやニッサン、ソニーやパナソニックが、世界中で圧倒的なブランド力を誇っていることは、みなさんご存じだと思います。



ですが、これは、どうですか?



・シンガポールやマレーシアや台湾で、「キムタク」を知らない若い女性はいません。


・アジアや欧米各国の子供たちで、「ドラえもん」を知らない子供は少ないでしょう。


・イタリアでは、「キャンディーキャンディー」を見て育った世代がすでに社会の中核を形成しています。


・ジダンは「キャプテン翼」を見てサッカーを始めた、ってご存知でしたか?


・シンガポールでは日本のラーメンがブームです。


日本がこれだけ世界に対する発信力を持っているのに、当の日本人は、この20年来の経済的な苦境から、すっかり自信をなくしてしまって、内に籠るようになってしまっているような気がします。


が、ごく一部には、ユニクロの柳井さんのように「今こそ打って出るとき」だということに気づいて行動を起こしている方もいます。


せっかく世界の人たちが「憧れて」くれて、「日本の品質を求めて」くれているのに、それを商売に変えることができているのはほんの一部でしかありません。



日本がいつの間にか身に付けた、「自分たちの強み=コアコンピタンス」 に、日本人自身が気づいていない。そして、それがどれほどの世界の人たちの「未満足ニーズ」 に応えることができるものなのもかも。


そうしているうちに、韓国は国家を上げて戦略的に、韓流スターを動員して「韓国ブランド」を立ち上げようとしています。


これはとてもとてももったいないことですよね。


いまこそ、日本人はもっともっと世界の市場に目を向けるときなのです!






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「これからの日本が売るべきもの」とは?


前回 お話ししたように、日本は自動車や電気製品を世界に売ることで経済を発展させてきました。

ではなぜ、日本は自動車や電気製品で世界を制することができたのか?

それは、品質がずば抜けて良かったからです。

では、なぜ日本製品の品質がずば抜けてよくなったのか?

それは日本のお客さんが、ずば抜けて品質にうるさいお客さんだからです。

日本では店で何かを買う時に「すぐに壊れて使えなくなるものを買わされる」とか、下手をすると「最初から壊れているものを買わされる」というような心配をする必要はほとんどありません。それが「当たり前」です。


そのほかにも、日本では「当たり前」のことだと思っているものに、

・電車が1分単位で時間通りに来る。

・街で適当に入ったレストランで、「激マズ」のものが出てくることはまずない。

・自動販売機でちゃんとおつりが出てくる

こんな、「日本人にとっては当然の品質要求」が、世界の大半の国では全く当然のことではない。



日本人の品質要求は、工業製品以外にも、サービス品質や食べ物の味まで、さまざまな分野で世界標準よりずば抜けて高いのです。

なので、日本のもので世界から見てずば抜けて優れているもの(日本が世界に売るべきもの)は、工業製品に限ったことではないのです。

それではなぜ、日本のものの品質が世界を凌駕しているのか?

一つには、「お客さまの品質要求レベルの高さ」があります。



もう一つの大事なポイントは、日本人の「昨日より良くしたい」という向上心とたゆまぬ改善への工夫と努力です。


たとえば、20年前のラーメンと今のラーメンでは、全体のレベルがはるかに高くなっていますよね?

スイーツでも、甘すぎない絶妙な味のケーキがもう「当たり前」のようにどこでも手に入るようになりました。

このように、改良され、進化し続けていくことが、日本では当然のことと受け止められていますが、日本以外ではそう「当たり前」なことでもないのです。

私はこれまで欧州・アジア3都市で、計10年間海外生活を体験しました。

また、そこを拠点に世界50カ国以上を訪れ、市場を観察してきました。

その経験から、日本の日本が売るべきものは電気製品や自動車などの工業製品だけではなく、もっとたくさんの業界が、世界市場に目を向けるべきだと思うのです。

たとえば、食の世界で世界に通用すると思うのは、

・ケーキ類などのスイーツ、お菓子

・ラーメン

・日本のカレー

・日本のフレンチ

・日本のイタリアン

・居酒屋

・九州料理・沖縄料理などの郷土料理

農業製品では、

・果物

・お米

ファッションの世界では、

・原宿ファッション

・ユニクロ(すでに進出していますが)

エンタテイメントでは、

・アニメ

・TVドラマ

・AKB48やジャニーズの「仕組み」

社会インフラでは、

・ガス、水道

・鉄道の運行システム

・コンビニ

・自動販売機

といったものは世界に通用する実力を持ったものだと思います。

次回 からは、どれだけ日本のものが求められているのか、起きている現象や、すでに進出が始まっている例について、書いてみたいと思います。


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