なんかモヤモヤ
自転車をこいで橋を越えた。その場限りの考えを決して後悔しなかったあのころ。東京を流れる大きな川。大きな土手になぜだか僕は頼もしさを感じていた。下り坂の途中で恋人同士が口づけを交わしている。その横を猛スピードで駆け抜ける。つんざいてしまえと。
ファミレスで友達と話しながら将来を。その時々に自ずと勝手にみんなそれなりの大人になっていく。ドリンクバーに群がってあきることなく喫煙席。出入り口付近のガムを盗んでドキドキしながらまた自転車に乗る。
息をひそめるように暗い夜の道を走る。ポケットに酒瓶を詰め込んで。警官に呼び止められてドキドキしながら平静を装った。
ロケット花火傍らに、火を付けて。川べりの公園が僕らの生意気なホーム。同じく川べりの公園で花火に勤しむ制服姿の中学生らに安いウイスキー飲ませた。彼らは優しくてビクビクしながらも彼女の手前かっこつけて。僕は逆の立場だったらとてもイヤだなと思った。線香花火が足りなくて、ターボライターでちん毛を焼きあって彼らと別れた。僕らは誰かの家に行った。
宇多田ヒカルの弟に生まれたら姉孝行そりゃするぜ。そんなことを口々に。まあ俺は宇多田よりでっかくなるんだけどね。あいつが言ってみんなで叩いた。明日は学校だ。夜明け前に家を出た。透き通るような夜空はアクリル板を挟んだように、明るい星だけ輝いて、向こうの空はしらけ始めている。空を見ながら僕は酔っ払いながらも、絶対にこの空を忘れてなるものかとひとり目に焼き付けた。けど、もうどんな空だったかなんて思い出せやしないよ。みんなで近くにある教師の家のチャイムを鳴らした。本気で怒りながら教師は缶コーヒーを投げよこしたっけ。
教育実習でやって来た学生とあいつがやった。不登校になったあいつの家に授業を抜け出して遊びに行った。修学旅行であいつが屋根から落っこちた。今度あいつが結婚するって、しあわせになっちまえ。
なにかやってやると息巻いて取り残された者たちは最後の最後にそのまま全部ぶち壊してしまえ。そのまま全部ぶち壊してしまえ。そのまま全部ぶち壊してしまえ。上がったステージも全部、そのままぶち壊してしまえ。頼まれた役目は中途半端に終わり、打ち上げられた夢は儚く散った。黄昏時に空をみると、つぶらな瞳の少女の影が映っている。悲しみは夜を越え、無人島の波打ち際に流れ着く。水泡は今日も明るい世界を目指してはじけ、シャボン玉は屋根を越え、黄昏時の空に突き刺さる。満月は半月の二倍もでかいから、僕らは不安になるんだ。新しい風が吹く。風船ガムを飲み込んで僕らはそれに乗らなければならない。かいつまんだ将来に未知のすべてを注ぎ込む。勇気は時として孤独な玉虫を人ひとり殺す。オレンジ色のバスに揺られて僕は彼女と別れた。彼女は天使だったけど、僕は人ですらなかった。願い叶う財布の中に、中絶した小人の王国。葛西臨海公園から荒川を遡り、僕らはポケットに金のなる木をしまい込んだ。走って逃げろ。追いかけてくるぞ。体力なさそうなのに猛烈なスピードで追いかけてくるぞ。誰かを囮にしなければ。桜の木の下にはタバコの箱を
並べて、僕はオレンジ色のバスを見てる。振り出しに戻るならさいころをぶち壊してしまえ。やがて大きな赤い獣が周りを徘徊する世界がやってくる。頭の数に気をつけろ。教育実習生の友達を犯せ。やるせなくなるまでぶち壊してしまえ。きっと気になる気にはなる。メールの最後に嘘を書け。愛してるならば肺まで愛せ。ミッションは成功しないから。だけどもコーヒーの国の大臣は絶対に嘘をつかないから。のんきなまま進んだらいい。そして落とし穴に落ちて犯されても、楽しく笑え。頭が真っ白になって一桁の足し算すら満足にできない。順序よく受話器から聴こえる声。やたらめったらに響きあう言葉は先輩の暴言で静まり返る。精神世界に神がいるのなら、切なくなるまでコーヒーを飲めばいい。淡が絡んで道に吐けば、きっとあなたは謀略の限りを尽くすペテン師。恋人に嘘をつかれたら、それはそれで気にするな。気にするな。気になるなら気にするな。横暴なる千の世界の中で口づけを交わしたところで横を猛スピードで駆け抜ける自転車にぶつかって、砕け散るならそれは気にするな。きっとよくなるなんてぼやけた口調で、体育館から滞り始める。運転資金も底をつ
き、その日暮らしの自由人。音楽が鳴る。共鳴して死人が蘇るけどそれは気にするな。お前のチャイムだけ気にしてろ。いたずらされるぞ。あの日の夜に贖罪の意識があるのなら、あの日の夜を誰かに自慢したいなら、公権力に届け出ろ。直訴して腹を切れ。涙ぐむ暮らしのかけはしのろくでなしの鼻眼鏡のかけはしの当たり障り無いコオロギおじさんの白樺。玉虫色に染まるなら、きれいじゃん。亀の子はきっと鷲達のしょーろんぽー。嫌いだな。おれ。君のことが一番嫌いなんだ。だけどそれを君は気にすることはないよ。君の周りにはかけがえのない絨毯が敷き詰められているじゃないか。何もない部屋で、今日も誰かに助けて欲しい。明日は昨日続きだから。また明日は昨日の続きだから。コンビニで何を買うかで君の人生の大半が決まる。血液型で君の人生の大半が決まる。誕生日で君の人生の大半が決まる。そんな世の中におれがした。ごめん。だけど、きれいじゃん。あいつはいっつも続けてる。あいつはいっつも続けてる。ずっとずっと続けてるから、きっと夢は叶う。息のあったコンビプレーで、駆け抜けた日々の大半がロンドンで決まる。僕はあのころ、楽しかった。僕
はあのころ楽しかったし、その場その場で楽しかった。だけど戻りたくはないな。スカートめくりでブスばかり狙って、そんな目立ちたがり屋ってないよな。そんな目立ちたがり屋はないよ。奇をてらってるつもりなのにいつしか周りは疑い始めて。そんな気なかったのに石ころ投げつけられ、泣いた。席替えで猿知恵使われ、打算的な周りの目を気にしてみれば文明開化の音がなって柿を食え。コップの水が溢れだしても、なに、手を止めるこたないんだよ。お前は何をしてもいいんだよ。おれがいるじゃないか。おれはそれをずっと見てる。オレンジ色のバスはうらぶれた村まで誰かを運ぶ。毎日。おれはジャングルの奥地で死ぬ。AVから聴こえてくる声。いつか聴いた蔑みの声。てめえのまんこ引き裂いてやる。住所不定のおじさんに言われたことがある。残念ながらおれにまんこはついていないから、それはたぶんできないことだよ。だけどそれを気にすることはないんだよ。気にすることはないんだ。君の憂鬱を夜空にたらしかけたらどんな模様が浮かび上がるのだろう。その模様がなにか気になった人が目の前に現れても、君はそいつを気にすることはないよ。忘れるよすぐに
。だっておれ、あのブスのパンツの色も覚えてないんだ。
ファミレスで友達と話しながら将来を。その時々に自ずと勝手にみんなそれなりの大人になっていく。ドリンクバーに群がってあきることなく喫煙席。出入り口付近のガムを盗んでドキドキしながらまた自転車に乗る。
息をひそめるように暗い夜の道を走る。ポケットに酒瓶を詰め込んで。警官に呼び止められてドキドキしながら平静を装った。
ロケット花火傍らに、火を付けて。川べりの公園が僕らの生意気なホーム。同じく川べりの公園で花火に勤しむ制服姿の中学生らに安いウイスキー飲ませた。彼らは優しくてビクビクしながらも彼女の手前かっこつけて。僕は逆の立場だったらとてもイヤだなと思った。線香花火が足りなくて、ターボライターでちん毛を焼きあって彼らと別れた。僕らは誰かの家に行った。
宇多田ヒカルの弟に生まれたら姉孝行そりゃするぜ。そんなことを口々に。まあ俺は宇多田よりでっかくなるんだけどね。あいつが言ってみんなで叩いた。明日は学校だ。夜明け前に家を出た。透き通るような夜空はアクリル板を挟んだように、明るい星だけ輝いて、向こうの空はしらけ始めている。空を見ながら僕は酔っ払いながらも、絶対にこの空を忘れてなるものかとひとり目に焼き付けた。けど、もうどんな空だったかなんて思い出せやしないよ。みんなで近くにある教師の家のチャイムを鳴らした。本気で怒りながら教師は缶コーヒーを投げよこしたっけ。
教育実習でやって来た学生とあいつがやった。不登校になったあいつの家に授業を抜け出して遊びに行った。修学旅行であいつが屋根から落っこちた。今度あいつが結婚するって、しあわせになっちまえ。
なにかやってやると息巻いて取り残された者たちは最後の最後にそのまま全部ぶち壊してしまえ。そのまま全部ぶち壊してしまえ。そのまま全部ぶち壊してしまえ。上がったステージも全部、そのままぶち壊してしまえ。頼まれた役目は中途半端に終わり、打ち上げられた夢は儚く散った。黄昏時に空をみると、つぶらな瞳の少女の影が映っている。悲しみは夜を越え、無人島の波打ち際に流れ着く。水泡は今日も明るい世界を目指してはじけ、シャボン玉は屋根を越え、黄昏時の空に突き刺さる。満月は半月の二倍もでかいから、僕らは不安になるんだ。新しい風が吹く。風船ガムを飲み込んで僕らはそれに乗らなければならない。かいつまんだ将来に未知のすべてを注ぎ込む。勇気は時として孤独な玉虫を人ひとり殺す。オレンジ色のバスに揺られて僕は彼女と別れた。彼女は天使だったけど、僕は人ですらなかった。願い叶う財布の中に、中絶した小人の王国。葛西臨海公園から荒川を遡り、僕らはポケットに金のなる木をしまい込んだ。走って逃げろ。追いかけてくるぞ。体力なさそうなのに猛烈なスピードで追いかけてくるぞ。誰かを囮にしなければ。桜の木の下にはタバコの箱を
並べて、僕はオレンジ色のバスを見てる。振り出しに戻るならさいころをぶち壊してしまえ。やがて大きな赤い獣が周りを徘徊する世界がやってくる。頭の数に気をつけろ。教育実習生の友達を犯せ。やるせなくなるまでぶち壊してしまえ。きっと気になる気にはなる。メールの最後に嘘を書け。愛してるならば肺まで愛せ。ミッションは成功しないから。だけどもコーヒーの国の大臣は絶対に嘘をつかないから。のんきなまま進んだらいい。そして落とし穴に落ちて犯されても、楽しく笑え。頭が真っ白になって一桁の足し算すら満足にできない。順序よく受話器から聴こえる声。やたらめったらに響きあう言葉は先輩の暴言で静まり返る。精神世界に神がいるのなら、切なくなるまでコーヒーを飲めばいい。淡が絡んで道に吐けば、きっとあなたは謀略の限りを尽くすペテン師。恋人に嘘をつかれたら、それはそれで気にするな。気にするな。気になるなら気にするな。横暴なる千の世界の中で口づけを交わしたところで横を猛スピードで駆け抜ける自転車にぶつかって、砕け散るならそれは気にするな。きっとよくなるなんてぼやけた口調で、体育館から滞り始める。運転資金も底をつ
き、その日暮らしの自由人。音楽が鳴る。共鳴して死人が蘇るけどそれは気にするな。お前のチャイムだけ気にしてろ。いたずらされるぞ。あの日の夜に贖罪の意識があるのなら、あの日の夜を誰かに自慢したいなら、公権力に届け出ろ。直訴して腹を切れ。涙ぐむ暮らしのかけはしのろくでなしの鼻眼鏡のかけはしの当たり障り無いコオロギおじさんの白樺。玉虫色に染まるなら、きれいじゃん。亀の子はきっと鷲達のしょーろんぽー。嫌いだな。おれ。君のことが一番嫌いなんだ。だけどそれを君は気にすることはないよ。君の周りにはかけがえのない絨毯が敷き詰められているじゃないか。何もない部屋で、今日も誰かに助けて欲しい。明日は昨日続きだから。また明日は昨日の続きだから。コンビニで何を買うかで君の人生の大半が決まる。血液型で君の人生の大半が決まる。誕生日で君の人生の大半が決まる。そんな世の中におれがした。ごめん。だけど、きれいじゃん。あいつはいっつも続けてる。あいつはいっつも続けてる。ずっとずっと続けてるから、きっと夢は叶う。息のあったコンビプレーで、駆け抜けた日々の大半がロンドンで決まる。僕はあのころ、楽しかった。僕
はあのころ楽しかったし、その場その場で楽しかった。だけど戻りたくはないな。スカートめくりでブスばかり狙って、そんな目立ちたがり屋ってないよな。そんな目立ちたがり屋はないよ。奇をてらってるつもりなのにいつしか周りは疑い始めて。そんな気なかったのに石ころ投げつけられ、泣いた。席替えで猿知恵使われ、打算的な周りの目を気にしてみれば文明開化の音がなって柿を食え。コップの水が溢れだしても、なに、手を止めるこたないんだよ。お前は何をしてもいいんだよ。おれがいるじゃないか。おれはそれをずっと見てる。オレンジ色のバスはうらぶれた村まで誰かを運ぶ。毎日。おれはジャングルの奥地で死ぬ。AVから聴こえてくる声。いつか聴いた蔑みの声。てめえのまんこ引き裂いてやる。住所不定のおじさんに言われたことがある。残念ながらおれにまんこはついていないから、それはたぶんできないことだよ。だけどそれを気にすることはないんだよ。気にすることはないんだ。君の憂鬱を夜空にたらしかけたらどんな模様が浮かび上がるのだろう。その模様がなにか気になった人が目の前に現れても、君はそいつを気にすることはないよ。忘れるよすぐに
。だっておれ、あのブスのパンツの色も覚えてないんだ。
カヌーエピソード
無いね。そんなの。ジミー・スヌーカとカヌーって字面似てるよねってぐらいしかないから。
昨日の今日だからって微笑シリーズを投稿するようなおれだと思うなよ!ろくでなしめ。現代でなぜかサムライに斬られて死ね。ばよえーん。ロシアの人に32時間見つめられてろこのコメツキバッタ野郎め。寝よ。
昨日の今日だからって微笑シリーズを投稿するようなおれだと思うなよ!ろくでなしめ。現代でなぜかサムライに斬られて死ね。ばよえーん。ロシアの人に32時間見つめられてろこのコメツキバッタ野郎め。寝よ。
小龍ケーン
朝青龍引退したってね。新日上がんねえかなあ。そしたらやっぱりボノと組むんだろうなあ。なんだかんだ見たいよ。こんな騒動のさなか、批判や好奇珍奇の目の矢面にたってなんとかなるのは新日ぐらいだろ。イノキゲは、なあ。「おれはモンゴルの大統領になる男だ!!!(どーん)」的な。的なね。「おれはモンゴルの大統領になる男だ!!!(どーん)」的なさ。「おれはハーンになる男だ!!!(どーん)」的なさ。しまいには「海賊王におれはなる!!!」なんか言い出しちゃって、お前の国に海ないだろってさ。最近そんな日々だよおれ。ドルジがモンゴル帝国復活させてさ。そん時日本では、ドルジってもしかして、日本で消された朝青龍が、実は海を渡って大陸に逃げ延びていたんじゃねえかなんて二代目義経伝説生まれちゃって。本人だよみたいなね。そんな日々だよおれ。Kー1系にとられたら、そしたらやっぱりホンマンとやるんだろうなあ。どっちがダンスうまいか対決だよね。ああ、リングネームはファン太郎になるんだろうか?。朝“ファン太郎”青龍、になるんだろうか?。変になっちゃったよ。でもやっぱり朝青龍にはスポーツ冒険家にってそれ北尾の二
の舞だよってね。スポーツ冒険家になっていっちょカッパ一番取ってきますなんつって、尻子玉抜かれちゃって。負けるのかよ。そんでもう抜かれたあとはしゅんとしちゃって、けんが取れてすっかり大人しくなっちゃってね。どうして協会は朝青龍にカッパと相撲取らせなかった!?。そういうこっちゃねえよ。アメフトに挑戦ってしつこいよ。サッカーに、うわこいつ調子に乗らせりゃNGワード出しちゃったよ。安易だねえ。堀尾正明が言いそうだよねえ。朝青龍プロサッカーに挑戦ってさ。言いそうだよねえ。クソが。朝青龍の体格を生かすなら、やっぱり次の職業は猛スピードで走ってる列車の先の線路の上にいる犬を、列車にぶちかまし食らわせて止め、助ける仕事かな。テリーマンだろそれってね。でもテリーマンになるには額に米の字を入れ墨しないといけないからねえ。米って、米ってお前。アナルに間違われて入れられちゃうぞってさ。第三の目に入れられちゃうぞってさ。開眼しちゃうぅってさ。チンコでハ~ン☆みたいなね。そんな日々だよおれは。あれ?、チンコでハ~ンおもしろくないか?。朝青龍が汁男優に進路を決めたら、おれは見ないなそんなAV。考え
るだけでおそろしい。だって、ちょっと見たいから。その気持ちがおそろしいから。モンゴルで新しい相撲協会作って対抗戦とかしねえかなあ。外人みんなそっちに移ってさ。大麻を合法にするっつって移籍させてさ。日本は連戦連敗。額に米の字入れた奴らに全敗、ってなんでみんな額に米の字入れてんだよってね。それはもう日本に来て米食えって話だよね。日本のシラミを食いつくせってね、そんなありきたりな英語ギャグ。ロッコツマニアもびっくりだ。パンが無ければ米を食えってね、当たり前だろうが。米あるんじゃねえか。チンコがパンみたいな香ばしい匂いでアピールしてきたら医者に行けってさ。まあしょうもない。こんなんだよおれは。
の舞だよってね。スポーツ冒険家になっていっちょカッパ一番取ってきますなんつって、尻子玉抜かれちゃって。負けるのかよ。そんでもう抜かれたあとはしゅんとしちゃって、けんが取れてすっかり大人しくなっちゃってね。どうして協会は朝青龍にカッパと相撲取らせなかった!?。そういうこっちゃねえよ。アメフトに挑戦ってしつこいよ。サッカーに、うわこいつ調子に乗らせりゃNGワード出しちゃったよ。安易だねえ。堀尾正明が言いそうだよねえ。朝青龍プロサッカーに挑戦ってさ。言いそうだよねえ。クソが。朝青龍の体格を生かすなら、やっぱり次の職業は猛スピードで走ってる列車の先の線路の上にいる犬を、列車にぶちかまし食らわせて止め、助ける仕事かな。テリーマンだろそれってね。でもテリーマンになるには額に米の字を入れ墨しないといけないからねえ。米って、米ってお前。アナルに間違われて入れられちゃうぞってさ。第三の目に入れられちゃうぞってさ。開眼しちゃうぅってさ。チンコでハ~ン☆みたいなね。そんな日々だよおれは。あれ?、チンコでハ~ンおもしろくないか?。朝青龍が汁男優に進路を決めたら、おれは見ないなそんなAV。考え
るだけでおそろしい。だって、ちょっと見たいから。その気持ちがおそろしいから。モンゴルで新しい相撲協会作って対抗戦とかしねえかなあ。外人みんなそっちに移ってさ。大麻を合法にするっつって移籍させてさ。日本は連戦連敗。額に米の字入れた奴らに全敗、ってなんでみんな額に米の字入れてんだよってね。それはもう日本に来て米食えって話だよね。日本のシラミを食いつくせってね、そんなありきたりな英語ギャグ。ロッコツマニアもびっくりだ。パンが無ければ米を食えってね、当たり前だろうが。米あるんじゃねえか。チンコがパンみたいな香ばしい匂いでアピールしてきたら医者に行けってさ。まあしょうもない。こんなんだよおれは。
アノマニスからの脱却(10)
「始まりがあるから終わりがあるのか、終わりがあるから始まるのか。我々は生命爆誕の下に、それを解明しようではないか!!」
佐井九の後がまと思しき信者が壇上からがなりたてている。
「真の芸術とは、真の文化とは、そしてこの世の真理とは、一体何だ!?。この世界は実在するのか、はたまた無いのか。悩みがあるから答えがあるのか、答えがあるから悩みがあるのか。いわゆる無分別智とは何だ!?。遥か昔から追究されてきたこの、進化の果てに高度な知能を、生きとし生けるものすべてのなかで唯一概念を持つ人間の宿命たるその命題に、その解答に、我々は近づいている!。いわんや生命の爆発であり、それは種の多様性の極致であり、広がり続ける世界だ!。真の芸術とは、真の文化とは、人間の本能から遠ざかることをその旨とし、だがそれと同時に、如何にして人間の本能に近づけるか、その矛盾の中に美と喜びがある!。内側にあり外側にある!。内側にあり外側にある!。成し遂げよう、成し遂げろ!。形となって成せ!。究極の世界を!、究極の箱庭を!、究極の進化を!、究極の退化を!、究極の生命を!。究極の退廃を!、究極の平和を!。究極の混乱を!。矛盾が溶け合った透き通る混濁のスープを飲み干せ!。過去に生きて死に、未来を生きて死ぬ今この一瞬、叫ばせてもらおう、アノマロカリス教万歳!、万歳!」
何を言っているのかさっぱりだが、アジる若者に対し、会場はさながらロックコンサートのそれのようなコールアンドレスポンス、爆発している。
「あまり長く話をしていると、来るべき来む世で私はゾウになってしまう」
来世ギャグだよね。うん。意味はわからないけどね。
「さあ、ご到来いたしてもらいましょう。そして迎接するのです。愛のない人生に苦しみまみれているならば、大丈夫、神延べ様がいる。愛があるから苦しみまみれているのならば、大丈夫、神延べ様がいる。我々は今日、この日を、この時を、神述べ様を、祝福する今一瞬だ!。さあ、どうぞ!」
呼び込まれた神見が登壇すると、万雷の拍手が鳴り響いた。
マイクの前に立った神見の目は、いつもと同じでうつろだった。信者たちは神延べ様の御言葉を聞き漏らすことのないよう、しんと静まり返った。
「狂い悶えよ。悦びに打ち震えよ。そして死ね」
ぼそりと、まるで独り言のように神見は言うと、観衆はわっと沸いた。敬虔なる彼らにとっては、神見の口から発せられた言葉ならなんでもいいみたいだ。
「尊厳と慈愛に満ちた神延べ様の御言葉を、我々は胸に刻み込むのだ!」
神見がそれを言ったきり、退屈そうに壇上の席に座ると、佐井九の後がまがそう言った。そして、
「さあ、お楽しみはこれからだ!」
と、キザなセリフを言い放ちやがった。
その頃レイはどうしていたかというと、子供をトイレに連れていた。それだけだね。まあレイはそれだけだよ。一応最上階のトイレだけどさ。教団本部の隅々まで響き渡る雷の音のような轟音にすっかり萎縮しちまって、小便垂れながらタバコ吸ってさ、これからどうしようなんて、いまさら。
子供を人質にしようにも、どうやらあまり意味をなさないみたいだし。途方にくれたよ。だけど、行かねばならん。おれのためにも。
集会場の扉の前までくると、レイは息をふっと吐いた。なにやら盛り上がる宴の声が漏れ聞こえる。頭には馬の仮面。腰に女信者から奪った服を巻いている。子供の姿は見当たらない。だってスカートのように腰に巻いた服の中に、レイの股の間にいるから。片足に組み付いているから。あれ?、これってここで白状して良かったっけ。まあいいか。子供はとても楽しそうだったけど、おねむのようでもあった。一応、子供には武器としてキンカンを持たせた。言うなれば、敵の虚をつく秘密兵器だ。
さあ、殴り込みの時間だ。
レイは力強く一気に扉を開いた。廊下と違って明るい会場の光が目に飛び込んだ。その明暗にレイはくらくらした。
音をたてて勢いよく開け放たれた扉に、中にいたものはみな目を奪われた。奪われたその目の先に、馬の仮面を被った謎の快男児がいるのだから、信者たちはわけがわからない。快男児。なんか急に使ってみたくなっただけ。謎の快男児って使ってみたくなっただけ。ああ、怪男児にすればって?、それは野暮ってもんだよ。
話せばわかるその前に、といった状況にならず、レイは安心した。問答無用でいきなり排斥されちゃあ、どうもいけない。日和見主義な奴らで助かったぜ。
レイはゆっくりと辺りを見回した。みながレイの挙動に集中している。
「おれは」
「さあ、この日を祝うサプライズゲストの登場です!!」
馬面が何かを言う前に壇上の男が言葉を被せた。
「え?」
レイは呆気にとられポカーンとした。
「さあさあ、どうぞこちらへ。みなさんもおわかりのように、ザ・ホースマンが登場したとなればそう!、ビンゴの時間です!!。それではみなさん、お手元にビンゴカードを用意ください」
「え?、ビンゴ?」
ザ・ホースマンってなんだよ。お決まりなの?、お決まりの流れなの?。おれは何をするの?。そうは思ったものの、係の者にいざなわれ、レイはびっこをひいてひょこひょこと、言われるがまま壇上に上がった。階段が地味にきつかった。
壇上にはもちろん神見がいる。神見は退屈そうに馬面をみた。レイも退屈そうな神見をみた。あれ以来の邂逅だ。レイは神見に何をみたのか、そんなことはどうでもいいのだ。だってビンゴが始まるのだもの。だってビンゴが始まるのだもの。抗えないよビンゴの魔力には。ここでビンゴなんか知らないと、いきり立つなんて、空気読めない奴じゃん。
「神延べ様が御生誕あらせられた今日の日に、神延べ様は我々に娯楽を与えたもうた!。その産声は、すでに神の意思であったと聞く!」
場を取り仕切る男が言った。レイは、ああそういえば今日は神見の誕生日だったな、と思った。と、思った。と、思った。思った。
レイが教団を壊滅せしめんと行動したこの日、そんなこと知る由も無い信者たちは神見のバースデーパーティーを催していたのだ!。
壇上にガラガラと、安っぽい小さな赤いビンゴマシンが運ばれ、レイの前に置かれた。回せってか、おれに回せってか。
「なお、一番はじめにビンゴとなった者には、神延べ様からご褒美があります。位にとらわれず、神延べ様と一対一の場が用意されます。それはニューヨークよりも大変な褒美です」
つまらない男だまったく。うん、都合上、それを聞いたレイはビンゴを狙いにいくよね。いろいろと手間だもんね。
「あ、僕にもカードを」
「おっと!、ザ・ホースマンも参戦だあ!!」
パーティー会場と化した集会場はわあっと盛り上がった。
「では早速、ひとつめといきましょう。では」
男に促され、レイはビンゴマシンを回した。そりゃあ回すよ。ビンゴマシンが目の前にあるんだもの。そして目を爛々と輝かせ、ビンゴを心待ちにしていた人々が目に映っているのだもの。
「えっと、B…の…ヒ、ヒヒン!!」
「おっといきなりザ・ホースマンがいなないたあ!。ミラクルチャンスです!!」
ミラクルチャンスとはなんぞや、レイは薄れゆく意識の中でそう思った。股間から激烈なる痛み、レイの鼻にわずかに届く刺激臭、レイがいなないたのはミラクルチャンスを知らせる為ではなく、偶然あげた悲鳴で、股の子供がキンカンを…股の子供がなんでだか知らないがこのタイミングでキンカンを……レイの玉金に…ちくしょう…ちくしょう……南無三。
「Bの何番ですかザ・ホースマン!!」
「あ、はい……Bの13です」
「Bの13だあ!!、さあさあ、いないかいないか、Bの13いないか!!。はい、そこのあなた達、ミラクルチャンスです!!。ご登壇ください!!」
炎が色めきたつ股間をくねらせるだけで、今のレイは精一杯だ。
「おっと、ああなんたることだなんたるちあ!!。今私が確認致したところ、なんと、ザ・ホースマンもミラクルチャンスだあ!!。ミラクルホースマンチャンスだあ!!」
男がそれを宴会のテンションがマックスに達した。
ああ、なんか、書くの嫌になってきたなおれ……。
ようやく痛みの峠を越えた時、レイは注目の渦中にいた。司会の男がレイに「さあ、さあ」と何かを促しているが、何をすればいいのかレイにはわからない。
その時、再度集会場の扉が音をたてて開けられた。一斉に首を向ける人々。マスゲームのようだ。
そこには、全裸の女がいた。例の女信者だ。うわ、文章がよりてきとーになったな。あ、最初からかそうか。
「みんな聞いて!!」
女は金切り声をあげた。信じる者に陰核を引きちぎられ、身も心も傷ついた。どうすれば私は今後も神延べ様に仕える心を持ちつづけられるのか、そんな盲目的な杞憂を胸に神見の誕生日パーティーに遅ればせながら列席しようと廊下を歩いていたら、捕まった。取り押さえられ、なじられ、あまつさえキンカンを………。女があげたこの金切り声は、痛々しいほど悲痛な心の機微を会場いっぱいに伝えた。全裸だし。
しんと静まり返った会場に向かい、女は一息のみこむと、
「この中に、悪魔がいる!!、侵入者よ!!」
と、叫んだ。すっかり喉が枯れ、高音域がひび割れてやがる。
バン、バン、バン、ヒヒーン。
信者たちが見渡し限り、怪しい人物など、ザ・ホースマンしか……、
「その馬は偽物!!」
女は最後に残された力を振り絞って叫んだのか、それを言い終わると、その場にへたり込んだ。その馬は偽物、何か胸に残る言葉だよ。その馬は偽物。
偽物呼ばわりされたザ・ホースマンことレイは、場の雰囲気から、観念したような気持ちになって、馬面を剥ごうと手を伸ばした。が、
「ザ・ホースマンに限って、偽物などあるもんか!!」
司会の男がレイの行動より早く、そう叫んだ。ああ、ザ・ホースマン。人に慕われる仮面の男よ。本物の中の人はいまいずこ。ここだけの話、以前まではザ・ホースマンが現れると、この司会の男の姿がなくなっていたのだった………。ああ、哀れなりマスクマン、正体不明の性の下、ここで真相究明され正体を白日のうちにさらされてしまえば自身の身とマスクマンの神秘性が危うい。この男、当然はじめからホースマンが偽物だと気がついていたが、侵入者だろうがなんだろうが、失くした仮面の持ち主が現れたならば、そいつがザ・ホースマン、そいつが二代目ザ・ホースマン。そう、決めていた。
司会がそう言い切ったものだから、青息吐息の女を尻目に、信者たちは「ホースマン、ホースマン」と連呼した。レイはすっかりその気になり、鳴りわめくコールにリズミカルな手振りで応えた。信者たちも、ザ・ホースマンの神秘性を守り通したい。そしてなにより目の前にぶら下がるチャンスを、ビンゴを中座したくないのだ。女は誰かに会場の外に運ばれると、静かに息絶えた。え、嘘だろ!?。息絶えた。マジで!?、息絶えちゃうの!?。かわいそ過ぎだろその女。息絶えた。ああ、まあ、しょうがないね。
終わり。
マジで!?。それはないわ。それはないよ、うん。
じゃあ、このあとレイは破竹の勢いで見事一等賞を取ってね。神見としっぽりしたわけ。まあ神見は元に戻らなかったけどインポが治ったからそれでいいじゃない。きっと「ビンゴ一番乗りのご褒美」ってお得感がレイの深く傷つけられた心を埋めて、レイのインポを治すきっかけになったんだろうね。うん。ビンゴのおかげ。神見とかどうでもいい。だってレイには帰る場所あんじゃん。インポ治ったんなら帰ればいいじゃない。
ああ、子供?。子供はね、あれはさ、まるでアンコウのオスのように、いつの間にかしがみついたレイの脚と同化しちまったよ。そもそも、子供なんて存在はレイの脳みそが勝手に作り出した架空の存在だったってことにしとけゃいいだろ。他人と交わした子供に関する会話もすべて、インポが作り出した幻だよ。すべてインポのせい。オヤジ?、知らん。じゃあさよなら。もう二度と、こんなバカはやらないよ。
終わり。
佐井九の後がまと思しき信者が壇上からがなりたてている。
「真の芸術とは、真の文化とは、そしてこの世の真理とは、一体何だ!?。この世界は実在するのか、はたまた無いのか。悩みがあるから答えがあるのか、答えがあるから悩みがあるのか。いわゆる無分別智とは何だ!?。遥か昔から追究されてきたこの、進化の果てに高度な知能を、生きとし生けるものすべてのなかで唯一概念を持つ人間の宿命たるその命題に、その解答に、我々は近づいている!。いわんや生命の爆発であり、それは種の多様性の極致であり、広がり続ける世界だ!。真の芸術とは、真の文化とは、人間の本能から遠ざかることをその旨とし、だがそれと同時に、如何にして人間の本能に近づけるか、その矛盾の中に美と喜びがある!。内側にあり外側にある!。内側にあり外側にある!。成し遂げよう、成し遂げろ!。形となって成せ!。究極の世界を!、究極の箱庭を!、究極の進化を!、究極の退化を!、究極の生命を!。究極の退廃を!、究極の平和を!。究極の混乱を!。矛盾が溶け合った透き通る混濁のスープを飲み干せ!。過去に生きて死に、未来を生きて死ぬ今この一瞬、叫ばせてもらおう、アノマロカリス教万歳!、万歳!」
何を言っているのかさっぱりだが、アジる若者に対し、会場はさながらロックコンサートのそれのようなコールアンドレスポンス、爆発している。
「あまり長く話をしていると、来るべき来む世で私はゾウになってしまう」
来世ギャグだよね。うん。意味はわからないけどね。
「さあ、ご到来いたしてもらいましょう。そして迎接するのです。愛のない人生に苦しみまみれているならば、大丈夫、神延べ様がいる。愛があるから苦しみまみれているのならば、大丈夫、神延べ様がいる。我々は今日、この日を、この時を、神述べ様を、祝福する今一瞬だ!。さあ、どうぞ!」
呼び込まれた神見が登壇すると、万雷の拍手が鳴り響いた。
マイクの前に立った神見の目は、いつもと同じでうつろだった。信者たちは神延べ様の御言葉を聞き漏らすことのないよう、しんと静まり返った。
「狂い悶えよ。悦びに打ち震えよ。そして死ね」
ぼそりと、まるで独り言のように神見は言うと、観衆はわっと沸いた。敬虔なる彼らにとっては、神見の口から発せられた言葉ならなんでもいいみたいだ。
「尊厳と慈愛に満ちた神延べ様の御言葉を、我々は胸に刻み込むのだ!」
神見がそれを言ったきり、退屈そうに壇上の席に座ると、佐井九の後がまがそう言った。そして、
「さあ、お楽しみはこれからだ!」
と、キザなセリフを言い放ちやがった。
その頃レイはどうしていたかというと、子供をトイレに連れていた。それだけだね。まあレイはそれだけだよ。一応最上階のトイレだけどさ。教団本部の隅々まで響き渡る雷の音のような轟音にすっかり萎縮しちまって、小便垂れながらタバコ吸ってさ、これからどうしようなんて、いまさら。
子供を人質にしようにも、どうやらあまり意味をなさないみたいだし。途方にくれたよ。だけど、行かねばならん。おれのためにも。
集会場の扉の前までくると、レイは息をふっと吐いた。なにやら盛り上がる宴の声が漏れ聞こえる。頭には馬の仮面。腰に女信者から奪った服を巻いている。子供の姿は見当たらない。だってスカートのように腰に巻いた服の中に、レイの股の間にいるから。片足に組み付いているから。あれ?、これってここで白状して良かったっけ。まあいいか。子供はとても楽しそうだったけど、おねむのようでもあった。一応、子供には武器としてキンカンを持たせた。言うなれば、敵の虚をつく秘密兵器だ。
さあ、殴り込みの時間だ。
レイは力強く一気に扉を開いた。廊下と違って明るい会場の光が目に飛び込んだ。その明暗にレイはくらくらした。
音をたてて勢いよく開け放たれた扉に、中にいたものはみな目を奪われた。奪われたその目の先に、馬の仮面を被った謎の快男児がいるのだから、信者たちはわけがわからない。快男児。なんか急に使ってみたくなっただけ。謎の快男児って使ってみたくなっただけ。ああ、怪男児にすればって?、それは野暮ってもんだよ。
話せばわかるその前に、といった状況にならず、レイは安心した。問答無用でいきなり排斥されちゃあ、どうもいけない。日和見主義な奴らで助かったぜ。
レイはゆっくりと辺りを見回した。みながレイの挙動に集中している。
「おれは」
「さあ、この日を祝うサプライズゲストの登場です!!」
馬面が何かを言う前に壇上の男が言葉を被せた。
「え?」
レイは呆気にとられポカーンとした。
「さあさあ、どうぞこちらへ。みなさんもおわかりのように、ザ・ホースマンが登場したとなればそう!、ビンゴの時間です!!。それではみなさん、お手元にビンゴカードを用意ください」
「え?、ビンゴ?」
ザ・ホースマンってなんだよ。お決まりなの?、お決まりの流れなの?。おれは何をするの?。そうは思ったものの、係の者にいざなわれ、レイはびっこをひいてひょこひょこと、言われるがまま壇上に上がった。階段が地味にきつかった。
壇上にはもちろん神見がいる。神見は退屈そうに馬面をみた。レイも退屈そうな神見をみた。あれ以来の邂逅だ。レイは神見に何をみたのか、そんなことはどうでもいいのだ。だってビンゴが始まるのだもの。だってビンゴが始まるのだもの。抗えないよビンゴの魔力には。ここでビンゴなんか知らないと、いきり立つなんて、空気読めない奴じゃん。
「神延べ様が御生誕あらせられた今日の日に、神延べ様は我々に娯楽を与えたもうた!。その産声は、すでに神の意思であったと聞く!」
場を取り仕切る男が言った。レイは、ああそういえば今日は神見の誕生日だったな、と思った。と、思った。と、思った。思った。
レイが教団を壊滅せしめんと行動したこの日、そんなこと知る由も無い信者たちは神見のバースデーパーティーを催していたのだ!。
壇上にガラガラと、安っぽい小さな赤いビンゴマシンが運ばれ、レイの前に置かれた。回せってか、おれに回せってか。
「なお、一番はじめにビンゴとなった者には、神延べ様からご褒美があります。位にとらわれず、神延べ様と一対一の場が用意されます。それはニューヨークよりも大変な褒美です」
つまらない男だまったく。うん、都合上、それを聞いたレイはビンゴを狙いにいくよね。いろいろと手間だもんね。
「あ、僕にもカードを」
「おっと!、ザ・ホースマンも参戦だあ!!」
パーティー会場と化した集会場はわあっと盛り上がった。
「では早速、ひとつめといきましょう。では」
男に促され、レイはビンゴマシンを回した。そりゃあ回すよ。ビンゴマシンが目の前にあるんだもの。そして目を爛々と輝かせ、ビンゴを心待ちにしていた人々が目に映っているのだもの。
「えっと、B…の…ヒ、ヒヒン!!」
「おっといきなりザ・ホースマンがいなないたあ!。ミラクルチャンスです!!」
ミラクルチャンスとはなんぞや、レイは薄れゆく意識の中でそう思った。股間から激烈なる痛み、レイの鼻にわずかに届く刺激臭、レイがいなないたのはミラクルチャンスを知らせる為ではなく、偶然あげた悲鳴で、股の子供がキンカンを…股の子供がなんでだか知らないがこのタイミングでキンカンを……レイの玉金に…ちくしょう…ちくしょう……南無三。
「Bの何番ですかザ・ホースマン!!」
「あ、はい……Bの13です」
「Bの13だあ!!、さあさあ、いないかいないか、Bの13いないか!!。はい、そこのあなた達、ミラクルチャンスです!!。ご登壇ください!!」
炎が色めきたつ股間をくねらせるだけで、今のレイは精一杯だ。
「おっと、ああなんたることだなんたるちあ!!。今私が確認致したところ、なんと、ザ・ホースマンもミラクルチャンスだあ!!。ミラクルホースマンチャンスだあ!!」
男がそれを宴会のテンションがマックスに達した。
ああ、なんか、書くの嫌になってきたなおれ……。
ようやく痛みの峠を越えた時、レイは注目の渦中にいた。司会の男がレイに「さあ、さあ」と何かを促しているが、何をすればいいのかレイにはわからない。
その時、再度集会場の扉が音をたてて開けられた。一斉に首を向ける人々。マスゲームのようだ。
そこには、全裸の女がいた。例の女信者だ。うわ、文章がよりてきとーになったな。あ、最初からかそうか。
「みんな聞いて!!」
女は金切り声をあげた。信じる者に陰核を引きちぎられ、身も心も傷ついた。どうすれば私は今後も神延べ様に仕える心を持ちつづけられるのか、そんな盲目的な杞憂を胸に神見の誕生日パーティーに遅ればせながら列席しようと廊下を歩いていたら、捕まった。取り押さえられ、なじられ、あまつさえキンカンを………。女があげたこの金切り声は、痛々しいほど悲痛な心の機微を会場いっぱいに伝えた。全裸だし。
しんと静まり返った会場に向かい、女は一息のみこむと、
「この中に、悪魔がいる!!、侵入者よ!!」
と、叫んだ。すっかり喉が枯れ、高音域がひび割れてやがる。
バン、バン、バン、ヒヒーン。
信者たちが見渡し限り、怪しい人物など、ザ・ホースマンしか……、
「その馬は偽物!!」
女は最後に残された力を振り絞って叫んだのか、それを言い終わると、その場にへたり込んだ。その馬は偽物、何か胸に残る言葉だよ。その馬は偽物。
偽物呼ばわりされたザ・ホースマンことレイは、場の雰囲気から、観念したような気持ちになって、馬面を剥ごうと手を伸ばした。が、
「ザ・ホースマンに限って、偽物などあるもんか!!」
司会の男がレイの行動より早く、そう叫んだ。ああ、ザ・ホースマン。人に慕われる仮面の男よ。本物の中の人はいまいずこ。ここだけの話、以前まではザ・ホースマンが現れると、この司会の男の姿がなくなっていたのだった………。ああ、哀れなりマスクマン、正体不明の性の下、ここで真相究明され正体を白日のうちにさらされてしまえば自身の身とマスクマンの神秘性が危うい。この男、当然はじめからホースマンが偽物だと気がついていたが、侵入者だろうがなんだろうが、失くした仮面の持ち主が現れたならば、そいつがザ・ホースマン、そいつが二代目ザ・ホースマン。そう、決めていた。
司会がそう言い切ったものだから、青息吐息の女を尻目に、信者たちは「ホースマン、ホースマン」と連呼した。レイはすっかりその気になり、鳴りわめくコールにリズミカルな手振りで応えた。信者たちも、ザ・ホースマンの神秘性を守り通したい。そしてなにより目の前にぶら下がるチャンスを、ビンゴを中座したくないのだ。女は誰かに会場の外に運ばれると、静かに息絶えた。え、嘘だろ!?。息絶えた。マジで!?、息絶えちゃうの!?。かわいそ過ぎだろその女。息絶えた。ああ、まあ、しょうがないね。
終わり。
マジで!?。それはないわ。それはないよ、うん。
じゃあ、このあとレイは破竹の勢いで見事一等賞を取ってね。神見としっぽりしたわけ。まあ神見は元に戻らなかったけどインポが治ったからそれでいいじゃない。きっと「ビンゴ一番乗りのご褒美」ってお得感がレイの深く傷つけられた心を埋めて、レイのインポを治すきっかけになったんだろうね。うん。ビンゴのおかげ。神見とかどうでもいい。だってレイには帰る場所あんじゃん。インポ治ったんなら帰ればいいじゃない。
ああ、子供?。子供はね、あれはさ、まるでアンコウのオスのように、いつの間にかしがみついたレイの脚と同化しちまったよ。そもそも、子供なんて存在はレイの脳みそが勝手に作り出した架空の存在だったってことにしとけゃいいだろ。他人と交わした子供に関する会話もすべて、インポが作り出した幻だよ。すべてインポのせい。オヤジ?、知らん。じゃあさよなら。もう二度と、こんなバカはやらないよ。
終わり。