本日、文学散歩「ドナルド・キーン山荘を訪ねる」を開催しました。
本日、軽井沢高原文庫で開催中の夏季特別展「生誕100年ドナルド・キーン展―軽井沢と日本語の美―」の3つ目の関連イベント、文学散歩「ドナルド・キーン山荘を訪ねる」を開催しました。参加者は15名様。台風15号が過ぎ去ったあとの秋晴れでした。
ドナルド・キーン先生のご子息・キーン誠己氏のご案内で1時間15分ほど、キーン先生が1965年から2017年までの半世紀余の夏を過ごした「軽井沢の庵(いおり)」を見学させていただきました。参加された方々は、キーン誠己氏のお話にじっと耳を傾けていらっしゃいました。後半ではキーン先生に関するキーン誠己氏へのご質問もたくさん出ました。
ここに3枚、写真を載せます。写真の掲載許可は皆さまからいただいております。
これでドナルド・キーン展の関連イベントのすべてが無事に滞りなく終了いたしました。3つのイベントに全国各地から参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
なお、ドナルド・キーン展は10月10日まで開催いたしております。まだご覧になっていない方は、どうぞよろしかったらお出かけください。
軽井沢高原は樹々の葉が少し色づいてまいりました。 (大藤 記)
サラシナショウマの群落を見ました。
きょう、高知県室戸岬の南海上で発達中の熱帯低気圧が台風15号に変わりました。台風は明日から明後日にかけて東寄りに進路を変えて、東海、関東の太平洋沿岸を進む予想となっています。皆様も今後の台風の動きに警戒してください。
さて、軽井沢高原文庫で開催中の夏季特別展「生誕100年 ドナルド・キーン展―軽井沢と日本語の美―」の会期は残り18日間となりました。おかげさまで、変わらず皆さまが足を運んで下さっています。
最近、私はドナルド・キーン先生が軽井沢滞在中に散歩に訪れたというセゾン現代美術館の広い庭をゆっくり歩いてきました。一番奥まった場所には、白い小花を穂のように咲かせたサラシナショウマがたくさん咲いていて、思いがけない出会いに嬉しくなりました(写真)。サラシナショウマの花言葉は「雰囲気のいい人」、「助力」です。
ところで、朝日新聞 2022年9月6日 朝刊・長野版にドナルド・キーン展関連記事が掲載されたことは本欄でもご紹介しましたが、同じ記事が3日前、朝日新聞 9月20日 朝刊・東京四域に掲載されましたので、ここに掲げます(ごく一部がカットされ、タイトルも若干、変更されています)。ちなみに、長野版と同じ記事は9月7日 朝刊・山梨版にも掲載されているようです。同じ記事が他の都県でも掲載されるというのは、記事が社内で評判が良かったということでしょうか。執筆は長野総局の滝沢隆史さん。 (大藤 記)
朝日新聞 2022年9月20日 朝刊17頁 東京四域
過去最強級の台風14号に警戒してください。中村真一郎の会に行ってきました。
過去最強級といわれる台風14号が日本列島に近づいています。すでに鹿児島県では4万戸以上の停電が発生している模様です。皆さま、気象情報をこまめに確認しながら、台風への備えを万全に行ってください。
ところで、昨日、私は「中村真一郎の会」の幹事会、総会、記念講演会があり、東京へ行ってきました。講演の三枝大修氏(成城大学准教授)「中村真一郎のフランス文学翻訳」、吉川一義氏(京都大学名誉教授)「中村真一郎とプルースト」は、興味深い内容でした。
吉川氏は近年、プルースト『失われた時を求めて』の個人全訳を岩波文庫から刊行なさった方で、私は最前列でお話をお聞きしていて、ふと、約20年前の高原文庫の会(2001.8.25)で、同じく『失われた時を求めて』の個人全訳をなさった鈴木道彦先生のお話「信濃追分とプル―スト」(堀辰雄や福永武彦らとプルーストとの関連について)を聞いた時のことを想い出していました(その講演を私はテープ起こしさせて頂いたので内容も覚えています。「通信」第50号掲載)。それは、吉川氏の言葉を借りて言えば、「意識せざる記憶」であり、「無意志的な回想」でしょうか。それこそプルーストの文学的創造の出発点でもあります。
ところで、昨日の会には、詩人の安藤元雄先生(88)も参加されていました。少し雑談させていただきましたが、先生は最近、夜は3000円程度以上の少し上等なワインを毎日、少しずつ召し上がるとおっしゃっていました。そして、耳が遠くなったため、10年ほど前まではよく聴いていた音響機器による音楽は今は聴かず(先生は相当のオーディオマニアと人づてに聞いたことがあります)、その代わり、以前聴いていた音楽を心の中で回想しながら愉しんでいるとのことでした。それをうかがった瞬間、私は思わず、今日の中村真一郎の会にまさにぴったりの印象的なお話として、私の胸奥に刻んだのでした。安藤先生が想い出す音楽の一つに、たとえばベートーヴェンの第7交響曲第2楽章があるそうです。 (大藤 記)
中村真一郎の会、開会前 (明治大学)
軽井沢タリアセン駐車場は9月1日~平日無料。イベント予約状況。
9月もおよそ半分が経過しました。
申し遅れましたが、軽井沢タリアセン駐車場は9月1日から平日無料となっております。10月10日までは土・日・祝日のみ有料です。有島武郎別荘内のカフェ「一房の葡萄」は9月は水・木が休みです。
さて、この数日間、軽井沢は秋晴れが続いています。今日の軽井沢の気温は最高26.6℃、最低18.0℃。皆さまの所はいかがですか。
私自身は、4日前に高原文庫の会が終わり、10日後のキーン山荘見学会まで、束の間の休息といったところです。来月には、私の関係する3つのミュージアムの展示替えがありますので、また多忙な日々がやってきます。
最近、自宅庭に積み上げた薪の山を見るようになりました。一冬分に必要な薪の量でないため、年内にもっと用意しなければ、というはやる気持ちも生まれています。
さて、ここであらためて、今後の当館イベントについて、すでにご報告していることと重複しますが、お知らせいたします。
9月24日(土)、ドナルド・キーン展の3つ目の関連イベント、文学散歩「ドナルド・キーン山荘を訪ねる」を開催します。このイベントはすでに満員となっております。キャンセル待ちの方も多くいらっしゃいますが、現在、キャンセルは出ていません。
10月1日(土)、辻邦生山荘見学会2022③を開催します。このイベントも満員となっております。今年最後の辻山荘見学会となります。
10月22日(土)の文学散歩2022②「晩秋の旧軽井沢を歩く~旧軽井沢ゆかりの文学者たち編~」は、まだ1か月あまり先ですが、こちらはまだご予約を受付中です。開催の頃には軽井沢の森は紅葉で美しく色づいていることでしょう。
台風がまた日本列島に近づいているようです。どうぞ早めの対策を講じてください。
写真は、きょう、軽井沢タリアセンの中央ゲート付近で撮影したトリカブトです。
(大藤 記)
トリカブト
ドナルド・キーン展にお客様が訪れています。
軽井沢高原文庫で開かれている夏季特別展「生誕100年 ドナルド・キーン展―軽井沢と日本語の美―」にお客様が訪れています。
来館者の中には、今回の展覧会で、資料協力などの面でお世話になった方もいらっしゃいます。
昨日は、東京都北区立中央図書館および北区地域振興部の4名様(資料貸し出しの窓口となって下さった松元宙子さんら)が来館されました。今回、同図書館からキーン先生の愛用のタイプライターや直筆原稿、旧蔵書といった貴重資料をお借りしました。皆様、図書館の仕事を通じて、キーン先生と長いお付き合いのあった方ばかりです。
今日は、ドナルド・キーン先生が、同じ日本文学研究者として尊敬の念を抱き、キーン先生にとって終生の友人の一人だった故小西甚一氏(日本中世文学・比較文学/筑波大名誉教授)の次女・小西由紀子氏がご友人と来館されました。今回、小西甚一宛 ドナルド・キーン書簡を2通、キーン先生の養子のキーン誠己氏を介してお借りしました。初公開資料。由紀子さんは、ご自身が4歳頃、キーン先生が初めて東京小石川の小西家を訪れた時のことを鮮明に覚えているそうです。キーンさんのお顔が赤かったとの印象があるそうです。
また、今日は作家の井上靖氏の長女・浦城いくよ氏がご友人と来館くださいました。私は深沢紅子野の花美術館に行っていて、インターネット情報サイト「美術展ナビ」の取材を受けていましたので、ご挨拶できず失礼してしまいました。今日はキーン誠己氏のご令姉もお見えになりました。
写真は、軽井沢高原文庫の入口に飾った花々です。もうすっかり秋の花になっていますね。当館近くに住む旧知の藤巻一子さんにお願いし、一子さんの広い庭に咲いた花々を大胆に花籠に投げ入れてもらいました。ススキやワレモコウやオミナエシなどです。 (大藤 記)
本日、高原文庫の会を開催しました。浅田次郎氏「ドナルド・キーンさんの思い出」
本日(2022.9.10)午後2時~、当館中庭で、高原文庫の会を開催しました。作家の浅田次郎氏「ドナルド・キーンさんの思い出」。参加者約85名。チケットはだいぶ前に完売しました。
浅田氏のお話は、ドナルド・キーン先生との出会いに始まり、キーン先生の本の中から自身の出会った本のいくつかの紹介、キーン先生の谷崎潤一郎論の中から一節を朗読、キーン先生と交流の深かった谷崎潤一郎や川端康成、三島由紀夫についての小説家としてのお立場からの浅田氏の個人的見解など、浅田氏ならではの誠に興味深い内容でした。参加者の皆様は、最後までじっと耳を傾けていました。
会場には、ドナルド・キーン先生のご子息のキーン誠己氏や、キーン先生の後期の著作を翻訳なさっている角地幸男氏のほか、作家の下重暁子氏や作家の北杜夫氏の喜美子夫人など、文学関係者も参加されていました。
ところで、軽井沢は今日は午前10時頃まで雨が降っていたため、会場を屋内に変更すべきか、正直申しまして私共も相当悩みました。しかし、午前11時、屋外で開催することに決断いたしました。幸い、午後には青空も広がり、気持ちのよい緑陰での講演会となりました。
浅田氏はお話の途中で、キーン先生がコロンビア大学で角田柳作先生から教わったことの一つ、日本人は太陽と山と水の3つをとても大切にしているという謎のような一言を披露されましたが、その時、私はいま、目の前に広がっている雨上がりの会場風景を形作っているものも、太陽と山と水にほかならない、と思ったものでした。そして、キーン先生が軽井沢山荘暮らしを書いたエッセイの言葉をふと、想い起しました。「太陽が緑の葉の上に光る時、世界でこれより美しい景色はない」(「軽井沢の庵」)。
さきほど、舞台、音響、椅子、看板など、すべての片づけが終わり、もう外は真っ暗ですが、デスクに戻ってこれを記しています。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。これでまた当館主催イベントが一つ、無事に終了しました。今日は東京や鎌倉などのほか、大阪や京都、大津などからも参加された方がいらっしゃいました。
ここに、今日の会場風景写真を1点、載せておきます。 (大藤 記)
ヒガンバナ
朝、軽井沢高原文庫から徒歩5分の所にある深沢紅子野の花美術館の庭で、ヒガンバナが一輪、ひっそりと咲いているのを見つけました。別名・曼殊沙華(マンジュシャゲ)。これまでこの場所にヒガンバナはありませんでした。嬉しい出会いです。
俳句において「彼岸花」や「曼殊沙華」は秋の季語とされます 。
もう1枚は、さきほど30分ほど前、塩沢湖の北側の森のかなたに沈む夕日を、軽井沢高原文庫前の道路近くから撮影しました。
今日の軽井沢の天気は曇りのち晴れ。最高気温24℃、最低18℃。過ごしやすい一日でした。
軽井沢高原文庫のドナルド・キーン展にお客様が足を運んでいます。今日は、世界銀行にお勤めだったという女性がご家族で来館され、初対面ではありましたが、その方からアメリカやスリランカなどのお話をお聞きしました。 (大藤 記)













