山梨㊞望月煌雅(甲州手彫印章 伝統工芸士)公式ブログ

山梨㊞望月煌雅(甲州手彫印章 伝統工芸士)公式ブログ

日本一のハンコの里 六郷(山梨県市川三郷町)のハンコ屋(3代目) 甲州手彫印章 伝統工芸士 望月煌雅(望月一宏)の公式ブログです。
手作り好きのあなたへ 手彫り印章・ハンコ・印鑑、工房見学・ハンコ彫り体験などお話します。

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本日(10/1)は、小雨の中、印章供養祭が執り行われ、私も参列しました。


毎年10/1の午前中は、市川三郷町岩間にある印章供養塔の前で印章供養祭で、
午後は金桜神社で印章護持祭でしたが、午後の部は10/3の予定になりました。
まだ間に合います。
10/3 14時~(13:30集合)です。
役目を終えた印章を持参頂ければ供養していただけます。

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思い起こせば、5,6年前。いや7,8年前?
その方は、河口湖の方に泊まっていて、朝のニュースで印章供養祭が執り行われること知り、
1時間以上車を走らせ会場へ行ったがすでに終わっており・・片付け中(私は午後に備えて昼食のため自宅へ戻ってました)
そこで、午後に金桜神社でも執り行われると聞き・・1時間半以上車を走らせ・・
金桜神社でお会いしたのが始めましてでした。(その前にお電話もいただいたかな?うろ覚え)

で、後日、(どこで掲載するかは決っていないが・・取り敢えずということで)取材を受けました。

数ヶ月後、掲載先が決ったと連絡が入り・・
正直、ここまでは、得体の知れない(すみません)怪しい人(すみません)で警戒していました。


しかし、掲載された「橘さつき」さんのネット記事を読み、信用できる方だと思うようになりました。
素直な目線での文章で、最後にご自身の考え意見を述べる。というのが私の感想でした(偉そうにすみません)。
そして、橘さんの考えは私にとっては新鮮で参考にもなりました。

その後、Facebookなどで橘さんの文章に触れる機会が幾度とあり、いつの間にか橘さんの文章のファンになりました。

(後々の橘さんとの付き合いから、行動力も圧の強かった取材も橘さんの熱量であり良いところだと思っています)


そして、昨年からのHPリニューアル計画の中で、橘さんの文章をどこかに・・
ということで、以前、書いて頂いた文と、今回新たに、印章供養祭などをテーマに書いて頂き、
「はんこの物語」というコーナーを作りました。

「はんこの物語」はこちら → 

column01「あなたを映す認印だからこそ手彫りで」
column02「名刺に朱色の花が咲いた!」
column03「役目を終えたハンコをどうしていますか?」
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役目を終えたハンコをどうしていますか?  
              
大切な場面で、常に持ち主の分身として活躍してくれたハンコ。
亡き人が愛着をもって大切していたハンコは、たとえその役目を終えても、なかなか捨てる気にはなれないものです。

でも、ずっとそのまま置いて、後の決断を後の人に委ねることが、果たして本当に良いことなのか?
例えば、自分にとっては祖父の大切な思い出として遺しておいたものが、次世代や更にその次の世代では不要品として、いずれ処分されてしまうかもしれません。
モノを遺すことにもそれなりの覚悟が必要です。

そんなお悩みに応えて、二つの方法をご提案いたします。

① 印章供養祭で供養をする
明治6年10月1日に太政官令による「個人の実印制度」の施行が始まった日を記念して、公益社団法人全日本印章業協会では10月1日を「印章の日」と決めました。
意外と知らない人が多いのですが、各地の印章業組合ではこの日の前後に「印章供養祭」を行っています。

「ハンコの里」である六郷印章業連合組合では、毎年10月1日に富士見ふれあいの森公園にある印章の塔の前で、「印章供養祭」を開催しています。
使わなくなったハンコをお預かりして、皆様の代わりに無料で供養をしています。

印章供養は、神官のもと『四方固め~降神の儀~祝詩奏上~玉串奉てん~昇神の儀~お炊き上げ(焼納供養)~献杯』と、古式祭礼にのっとって厳格に執り行い、供養後には印章供養証明書をお渡ししています。
ご自身の手でご供養されたい方は、印章供養祭へ是非お越しください。
「ハンコの里」としての歴史を刻む町での印象供養祭は、きっと秋の富士を近くに眺める素敵な小旅行になることでしょう。

印章資料館では、ハンコを地場産業として発展した町の歴史に関する史料や印章彫刻の道具類や作品などが展示されています。
ここには、世界的にも貴重な「十鐘山房印挙(印譜集)」も収蔵されているのです! 
足袋の行商の経験を活かして、全国にハンコの販路を開拓した、この町の逞しい先人達。
このハンコのカタログ注文販売は通販の先駆けとなりました。

生き物だけでなく、愛用したモノの命と魂にも思いを馳せ、役目を終えたモノに感謝し、供養して手離す。
こうした日本人ならではの美風こそ、現代社会を豊かにするものではないでしょうか。
供養して手離すことで、心に豊かなものが生まれ育まれます。

もう一つ、ご紹介したいのが、

② 印材に再彫刻を施し、新しい印章に再生する
印材にひび割れなどの問題がなければ、印面を擦って平らにし、子どもや孫用の印章に再生する方法もあります。これは「形見」にもなりますね。
銀行印だったものを、花個紋など日々多彩に活躍する印にすることも可能です。

この半世紀で人々の暮らしも働き方も大きく変わり、家やお墓の継承を難しくしています。
そうした社会だからこそ、印章のカタチを変えて世代間で受け継いで愛用していくのも素晴らしいことだと思います。

思い出の品として奥に閉まってしまうよりも、カタチをかえて日々愛用してもらうほうが、ハンコも嬉しいのではないかしら?
おじいちゃんの愛用のハンコを孫が使えば、お守りにもなりますね!
家族で受け継いでいく手彫印章も小さい素敵な家宝になると思います。

(文・橘さつき)


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【HP Renewal】過去シリーズは
「物語を描き・彫る」【HP Renewal】  →  
「ZOOM・オンライン制作相談」【HP Renewal2】 →  

HPリニューアルしました。
色々と変更した要素は数多くありますが、順に紹介していきます。
過去シリーズは
      「物語を描き・彫る」【HP Renewal】 
今回は「ZOOM・オンライン制作相談」はじめました。という内容です。
イメージ動画も作成しました。
お急ぎの方は↓
イメージ動画  →   
ご予約 →   



「ZOOM・オンライン制作相談」【HP Renewal2】

昨年の緊急事態宣言以降、ZOOM会議が増えました(ほとんど招待される側ですが・・)。今でもリアル(対面)よりも多いかもしれません。
会議をする上では、リアル(対面)の方が、間違いなく良いことには変わりありませんが、遠方の方とも気軽に会議することができたり、会議場所へ移動することもなく便利な部分もあります。

1対1の場合でも、内容によっては電話やメールよりもコミュニケーションが取りやすいです。


一方で、私が取り扱う甲州手彫印章は、すべてオーダーメイドなので、完成品を見て触ってから購入することは出来ません。

私の場合、ご依頼時にお客様に選んで頂く項目は、印材の種類とサイズ、彫刻する文字(文字の並び)、書体、ケースが主になりますが、お客様の興味としては、「どんな仕上がりになるのか」という部分が特に大きいと思います。
(仕上がりを気にしない方は、私に依頼する意味はないと思います)
雑談も大事だったりします。
ですから、直接お会いしてお話しするのがベストです。

ただ、コロナ禍だったり、遠方だったり・・・色んな事情があります。
今までは、メール、電話・FAXなどでも対応しておりましたが、オンラインで制作相談が出来る環境を整え、HP Renewalに伴い、(というかこちらがメインですが)オンラインでの制作相談の予約を受付けできるようにしました。

印材や書体などの説明をしたり、印影(押し型)のイメージデッサンをお書きしたり・・・遠くに離れていてもリアルタイムで視覚・聴覚を使ったコミュニケーションが取れるようになりました。

計画時には、移動が出来る正面を映すWEBカメラを購入する予定でしたが、小学校へはんこ彫り体験の指導に行った際に、カメラの下で作業すればテレビに映し出されるという感じのカメラが学校にあり、使ってみて・・
これだ!!と思い品番を控え、似たような下を映すタイプのカメラを購入しました。

つまり、完成図のイメージデッサンを書いているところ(紙)をリアルタイムでお見せできるようになりました。

と、言葉で説明しても分かりにくいかもしれませんので、オンラインでの制作相談のイメージ動画も煌雅印のコンセプトを入れつつ制作しました。

 

  

どんな動画にするかのミーティングでは
2014年にHPを制作した際に制作工程の動画をつくり、その後も、制作工程動画がメインの動画をSONYの企画で作成していただいたり、同じく伝産協会のYouTubeに出演したりで、制作工程をメインに撮る必要はなく・・・
煌雅印のコンセプト要素も入れたいので、結婚・出生・成人・就職・昇進・会社登記などそれぞれの物語をショートムービー形式にという話になり・・
HP制作委託会社のチームで、今回のHP制作をメイン担当して頂いた方が、独立し個人事業主になったというタイミングでもあったので 
"ハンコをつくる【起業編】"というムービーになりました。第二弾・第三弾がありそうなタイトルですが、予算がないので続編予定はありません・・
SONYさんみたく負担金なしで製作して頂ける方がいれば大歓迎です!!


イメージ動画  →   
ご予約 →   



制作動画
HP用 →    
SONY →   
伝産協会YouTube →   

望月煌雅HP →  

(記事にするのが今更ですが)HPリニューアルしました。

 色々と変更した要素は数多くありますが、(それぞれの要素については、後日、記事にします!)
まず最初に、HP制作委託会社のチームと共に望月煌雅のブランドをより明確にブラッシュアップさせ、HP全体を通してのテーマ(コンセプト)を分かりやすく表現するために、

「物語を描き・彫る」という言葉を作って頂きました。




 何らかの目的を持って、印章をお作り(ご依頼)するかと思います。
ご本人用だったり、贈答用だったり・・・それを多くの販売店の中から私にご依頼いただく・・・


 価格はおそらく本来の相場に近い価格。(印章またははんこと言っても多種多様ありますので、価格競争には対応致しません(できません))
 しかし、企業とは異なり、上司も身内以外の従業員もいないので、自らの考えで、その都度、自らの判断でコトが出来ます。
 折角、印章を制作するのなら、どんなように、どんな思いで作ろうが私の自由です。
 「良い物を作りたい」「上手くなりたい」これは私の生涯のテーマですが、「良い物」とは何かを考えたときに、押印のしやすさとか、丈夫に加工してあるかとか、押印した時の印影が綺麗だとかは、「上手くなりたい」に通ずることかと思いますが専門的な技術の問題です。
 制作した物をご依頼者やご使用者に気に入っていただけることも重要です。ですので、制作する前に好みなどお話しをお伺いすることも大切です。
 もう一つ感情的というか情緒的なコトとして、折角のオーダー販売だからこそ、ご使用者(会社)は決っていますので、ご依頼者やご使用者(会社)の方々の事を想いながら制作することで私のモチベーションが上がります。(モチベーションが上がれば技術的に良い物が出来るかと言えばそうとは言えませんが・・)
 自分でご依頼を承って自分で制作する利点です。
 ほとんど私のエゴですが・・・
幸い、私はそんな私のエゴを価値として感じていただいた方々に数多く出会ってきました。



ご依頼いただいた方の想い(お子様やお孫様への贈り物、ご本人様用など・・その理由は?)、
完成した印章を使う方の想い(大切な契約時にご父母、ご祖父母が贈ってくれたというコトを、ご本人の場合はご依頼したときの気持ちを感じながら)
などなど
それぞれの物語があります。


 一方で
 印章彫刻、印章彫刻技能士、甲州手彫印章、印章彫刻工・・・いずれの言葉も彫ることが目立ちます。
 しかし、印章制作に於いては、「彫る」ことよりも「かく」ことの方が重要です。
 「かく」といっても、字を書くというよりも、デッサン上(草稿)で、印面上(布字)で修正を加えながら(書いては消してを繰り返し)進めるので「描く」に近いかなと思います。
 私の場合は、数パターン草稿を書き(描き)、布字(字入れ)では、墨で逆さ文字を書き(描き)、朱墨で消すを繰返し仮完成。数日後、改めて修正を繰り返すので、特に「描く」です。
 (ちなみに書いては消し書いては消しの作業を日々、繰り返し続ける事が上手くなるために重要なことでもあります)
 布字が終われば、後はその通りに深さを出す(印面に凹凸を作る)ために「彫り」、全体を整え、微妙な線質を表現するために仕上げます。(仕上げも彫りですが、削る感覚に近いです)
 (その後の工程もありますがここでは割愛)

 長々書きましたが、一言でいえば「物語を描き・彫る」です。




 先日、某所で実演時に、親御様からご子息様への贈り物用の印章をお承りした際、お話ししていると、ご子息様の職場が、翌月に出店予定の場所の近くとのことで・・案内をお渡ししたり・・・
 工房へ戻り、制作作業を進め「描き」から「彫る」へ進めても良いかなとも思いましたが、ご子息様にお目にかかれることを期待して一時停止、実際に挨拶+α程度ですがお話しすることが出来・・
 その後、修正を加えました。お会いできお話ししたからそういう風に修正したか、お目にかかれなくてもそう修正したかは定かではありませんが、こういう風な制作の仕方っていいなぁと自己満足しました。




旧ホームページから「物語を描き・彫る」というテーマを念頭に置き、(委託チームに任せたり口を挟んだりしながら)要素を増やしたり減らしたり、大幅に変更したり少し変えたりしました。
変更・追加した要素については、後日、記事にします!


そうそう、HP内でブログもアップできるようになりました!!

 

望月煌雅HP →