傷ついた子どもへ言ってはいけない言葉 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

インストラクターの武田千晴です。


先日、「聞く技術」を知っていてよかったなぁ、という出来事がありました。



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息子が怒って泣きながら帰ってきた

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普段穏やかで、怒ることの少ない、小学5年生の息子。

夕方、習い事から帰ってくるなり、怒って泣きだしました。


習い事先で、先生に勘違いされたと感じて、認めてもらえてないと感じて、

悔しくて、悲しくて、めちゃくちゃ怒りながら、帰ってきたみたいでした。

帰ってきてわたしの顔を見るなり、泣くのも怒るのも あふれだした感じでした。


びっくりして、

「どうしたの?」

と言いながらも、わたしのこころは動揺して、同じように泣きたくなっていました。


泣きながらも伝えようとする息子を見ながら、ただただ、

「そっか。そっか。」

「うん。うん。そうだったんだ。」

と聞くことしか、できませんでした。



そして、もどかしい彼の気持ちを何とかしてやりたくて、気持ちの代弁をするように、

「悔しかったんだね。」

「やってるところを見てほしかったんだね。」

と言って、


息子がそれに

「うん。」

というと、なんだか、すごくホッとして、

あとは、なでなでしてあげるしか、できませんでした。


「こんな時に、息子の好きなおかずが少ない」

と残念に思いながら、 大好きな納豆があったのを思い出し、落ち着くのを待っていました。



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気持ちは息子のタイミングで切り替わる

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夕食を配膳し始めて、納豆を息子にだけあげて、

「ほら、今日は好きなおかずが少ないから、納豆でも食べな。」

と様子を見ていたら どんどん元通りになっていきました。

わたしも ホッとしました。


食べ終わる頃には、もう息子は明日の学校の話などを話しだして、気持ちに折り合いがついていったようでした。

そこで、

「ママに習い事について、何かしてほしいことはある?」

と聞きましたら、

「何もしなくていい。」

と言うのでそれ以上この事には触れずに過ごしています。



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親がしてやれることはとても少なくて

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わたしがしたことは、できたことは、

そーか、そーか。と聞き、

時々気持ちの代弁をしてやり、

なでなでして、

大好きな納豆をプラスして出してあげたこと。


それで、息子は怒りや悔しさや悲しさを感じて、戻ってきた、と思いました。



つい、気持ちをどうにかしてやりたいと思う。

オロオロしながら、息子が感じていることを見守るだけしかできなくて、本当はちょっと切ないです。

本当に親ができることは少ない。


子どもを信じるとか、見守るって、言葉ではわかっているけど、本当はだいぶしんどい。笑

こちらのオロオロを抱えながら、子どもへは信頼のまなざしを送り続けるのだから。



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子どもには力があると知ることができた

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子どもの話を「聞く」

ということを知らなければ、多分オロオロして、余計なことをいっぱい言っていたと思います。


「大丈夫?そんなときもあるさ。」

「それはひどい!泣かないで。怒ることじゃないじゃない。」

「がんばれ!ちゃんと言ったらいいのに。」

「あんたが しっかりしないから。」

もうスラスラ思いつきます。


でも、もうこれらの言葉で子どもが元気を取り戻したりはしません。

かえって心を閉ざしてしまうことは、今は痛いほどわかります。



だから、本当に、親がしてやれることはとても少ないけれど、

子どもには力がある、

ということをまざまざと感じた出来事でした。



最後までお読みいただきありがとうございました。



子育てコーチング協会
インストラクター武田千晴