子どもの気持ちをわかってあげる方法 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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【代弁する事の大切さに気付いたできごと】

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「カレーライス」に秘めた思い

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娘の宿題の音読での出来事。

普段は読みもせず、自分でハンコを押す娘。

この日、珍しく「音読するから聞いてね」と言ってきました。



冒頭が印象的な 6年生の少年と父親のお話。

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カレーライス


「ぼくは悪くない」————

だから絶対「ごめんなさい」は言わない。

言うもんか、お父さんなんかに。


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カレーライスを通して、親が子どもの成長を感じたり,

親子が仲直りをしたりする物語です。

話の中に出てくるエピソードは、我が家でもあるある、ということばかり。


 ゲームを長くするのはダメとか、うるさい。

自分でも分かってることをいちいち言われるのが一番嫌!

 中辛だって食べられるんだ。もう、甘口カレーは好きじゃない。

 子ども扱いしないで欲しい!

思春期の揺れ動く心が 丁寧に描かれています。



娘にとっても 共感する部分が多かったと思われます。

成長する自分に、戸惑いもある

やらなきゃと思いながら、なかなか出来ない自分自身へのもどかしさ。

そんな気持ちは、自分だけじゃないんだ、というホッとした気持ち。

子ども扱いされたくない。成長を認められたい気持ち

そんな思いが、作品中に代弁されているようでした。



ひょっとしたら、久しぶりに音読したのは

「今、こんな気持ちなんだよ」

と、私にわかってほしくて 読み聞かせていたのかもしれません。



音読をし終えて、娘は

「表現豊かって、こういう事を言うんだー」

と、独り言のように言いながら、残りの宿題をしに行きました。




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子どもの気持ちを代弁する大切さ

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うまく言えない気持ちを 誰かの言葉が代弁してくれると、

すーっと気持ちが落ち着く経験はありませんか?

「カレーライス」の物語は、まさに 思春期のカタルシスにつながっていました。


ひとは、モヤモヤ見えない、ハッキリわからない気持ちを不快だと感じます。

でも、「こんな気持ちなんだ」と見える、分かると、不安や不快感は少し軽くなります。

代弁は、見えない「気持ち」や「欲求」を見える化させることができるのですね。




気持ちを代弁することは、日常でもできます。

初級講座のワークにもありますが、子どもは

「ヤダヤダ!」

とぐずっているときに、

「〇〇したかったのね」

「こんな気持ちなのね」

と代弁してもらうことで、自分の気持ちに折り合いをつけて 落ち着いていきます。



さらに、子どもの思いを代弁することで

・自分の気持ちに寄り添ってくれる人だ。

・自分の気持ちを理解してくれようとする人だ。

と感じて、親子の間に 信頼感が生まれます。



小さな子だけでなく、思春期入り口の娘にも、

いや、いくつになっても、代弁は大切ですね。

代弁することの大切さに 改めて気づかされた娘の音読でのできごとでした。


最後までお読み下さりありがとうございました。




子どものこころのコーチング協会
インストラクター 近藤きょうこ