こんにちは。
インストラクターの、すーさんこと鈴木あき子です。
子どものこころコーチング初級講座では、3つの「きく」について話をします。
私も「きく」を普段から意識して行うようにしています。
今日は3つの「きく」の中の一つ、「自分の心の声を聴く」を通じて感じたことをお話したいと思います。
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連絡帳を1ヶ月書かなかった息子
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ある日ふとしたきっかけで、息子の連絡帳を見ました。
すると、なんと1ヶ月も連絡帳を書いていないことが判明。
「なんで書かないの?書かなくても先生は何も言わない?」
と聞いても、もごもごするばかり。
不安な気持ちを感じながらも、
「明日は書いてくるんだよ。」
と約束してその日は終わりにしました。
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それでも連絡帳を書いてこなかった息子
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翌日、息子はしょんぼりして帰って来ました。
「学校で何かあったの?」
と聞いても、首を横に振るばかり。
話したくなるまで待ってみようと思い、何も聞かずに待ちました。
するとどんどん元気になって行く息子。
どうやら取り越し苦労だったようです。
安心して連絡帳を書いてきたか聞くと、途端に息子の顔が暗くなりました。
連絡帳を書いてない…
昨日あんなに約束したのに、連絡帳を書いてない…
私の中で怒りが湧き上がります。
マグマのような怒りが口から溢れ出しそうになります。
怒りをぐっと抑えて、別室に行き自分と向き合うことにしました。
約束したのに守らないなんて、親のことを軽んじている!
私の言うこといつも聞かないんだから!
何度注意しても変わらない!
躾の出来ない親だと思われるじゃない!
こんなんじゃ将来が心配だわ!
あふれ出る怒りの声をじっと聴きます。
すると
『躾の出来ない親』
『将来が心配』
この2つのワードに、特に私の心が反応していることに気が付きました。
この2つの声に更に耳を澄ませると、
『子どもたちの能力を充分に伸ばしてあげられないのではないか
って、不安に思っているんだ。』
そんな 自分の本音が見えてきました。
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私の価値観と息子の考え
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私は自分の本音に気がつくと、怒りが静まります。
怒りが収まったところで、一旦自分の本音は、自分の課題として横に置きました。
そして息子に対してどうするかを考えることにしました。
『しょんぼりしてたなぁ。
一応約束を守らなかったこと、気にしてるんだよなぁ。』
『なんで書かないんだろう?
そんなに難しいことではないはずなのに。』
息子になったつもりで考えてみます。
そこでピンときたのが『書く意味が分からない』でした。
おそらく書かなくても困らないのでしょう。
息子は『納得しないことをやる』のが苦手。
とりあえずやりなさい、は通用しません。
息子に、
「連絡帳書かなくても困らないの?」
と聞くと、案の定、
「覚えているから困らない。」
という返事が返って来ました。
「毎日決められたことを、キチッキチッとすることは大切なんだよ。
たとえ書く内容が分かっていることだとしても、連絡帳は書いて来よう。」
と話す私に、
「お説教はいいから」
と言って、その場を逃げようとする息子。
そんな息子を見ながら、
『決められたことをキチンと出来ないと、将来困るんじゃないか』
そんな不安が湧いてきました。
不安がる自分の声を聴きながら、一呼吸おいて
『本当にそう?
私の心配は本当に当たってる?』
と自問自答をします。
すると、自分の中から こんな声が聞こえてきました。
『これからの時代どんどん変わって行くよ。
私の価値観を押し付けるより、子どもの考えを尊重してみたらどう?』
『私は 自分の実力不足で子どもたちの能力を伸ばしてあげられないって心配しているね。
大丈夫だよ。
そんなに気負わなくたって、子どもたちは自分の力で伸びて行けるから。
子どもたちを信じて。』
そこで息子に、
「連絡帳に分かっていることは書かなくてもいいから。
その代わり、大切なこと、お母さんに伝えないといけないこと、例えば必要な持ち物とかね。
そういうのは書いてきてくれる?」
とお互いの妥協点になりそうな提案をしました。
息子もそれなら出来るとのことでした。
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私も息子も大丈夫
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『言われたことをキチンと出来ることも大切だけど、自分で考えてやっていくことも大切。』
分かっていても、人と違うことを選択するとき、自分の価値観と違うことを選択するとき、
私はどうしても不安になります。
そんな時は、
『私も息子も大丈夫。
人間万事塞翁が馬。
どんなことがあっても大丈夫な自分でいること。
大丈夫な息子を信じること。
転ばぬ先の杖より、何があっても大丈夫な家族でいよう。』
そんな言葉を自分に 掛けます。
『子育てに正解はない』と言います。
トライ&エラーを繰り返して、自分たちなりの正解を探して行きます。
自分の飾らない心の声を、もう一人の自分が寄り添うように聴いてあげます。
子どもが 私たちに話を聞いてもらうと安心して進んで行けるように、
私の心も話を聞いてあげると安心して次に進んで行けます。
これからも、自分の心の声に耳を傾け、トライ&エラーを繰り返しながら、自分たちなりの正解を探して行こうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会
インストラクター 鈴木あき子