こんにちは。
インストラクター 近藤きょうこです。
先月末、我が子たちの通う小学校で 学習発表会がありました。
子どもたちは、各クラスで決めたテーマを1年かけて
調べ学習をしたり、地域の人などにインタビューをしたりして、
これまで学習したことを一人一人、発表します。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
発表が出来ない娘
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
我が家の小3の次女は、発表の場がとても不得手です。
普段と違い、たくさんの大人が見ているのが苦手なのだそう。
実は、娘ははずかしがり屋。
幼稚園の頃はモジモジ立ち尽くし、一度も、声を聴いたことがありません。
毎回そんな姿にガッカリし、娘が小1の時は、
「なんで、何にも発表しなかったの!?」
と、声を荒げて苛立ちをぶつける事もありました。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
私の怒りの根っこには、
私の期待がありました。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
小2になったころには、少しずつ 変化が見られるようになったものの
早く、堂々と発表している場を見たい。
そして成長したねと、褒めたい。
という期待を、以前は手放せませんでした。
期待するのは、私がすごく不安だから、そして、焦りがあるからです。
この焦燥感から抜け出し、
”大丈夫だ”
と安心するためには、娘が発表さえすればいいと思っていました。
だからあの頃は、発表をしない娘が許せませんでした。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
発表するか、しないかは、
本人の課題
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
学習発表会の日が近づいてきました。
前日まで、弱音も吐きながらも
「これで大丈夫かな?」
と、すらすら暗唱できるくらいまで練習をくりかえした娘。
いざ、本番。
ハラハラしながら 見守っていましたが、前に立った娘は しばらく声を発しませんでした。
躊躇しているようです。
少しして、いざ発表しようとしたとき、次に発表する子が 娘の代わりに発表しました。
発表できなかった時には、次の子が請け負うというという約束になっていたからです。
娘は、黙ったまま。
画用紙に書いたクイズなどをみんなに見えるように
提示したり、指差ししながら、言葉以外の発表をしていました。
帰ってから、娘に聞きました。
「今日、どうだった?」
「‥‥。」
しばらく待ちましたが、返事はありませんでした。
2,30分後。
私に、いきなり抱きつきながら
「発表できなかった…」
と、娘は涙目で小さく言いました。
「あんなに練習したもんね。
残念だったね。悔しかったね」
というと、娘の目にはポロポロと大粒の涙があふれ出てきました。
私は娘が泣き止むまで 他に何も言えず、ただ黙って 背中をさすっていました。
ひとしきり泣いた後、何と声をかけようか迷っているうちに、
「今日ね、言おうとしたとき、○○ちゃんに先に言われちゃった。
でも、次は発表したいと思う」
と、はっきりと娘が言いました。
私は、
「そうだね。そうだね。」
とうなずきました。
翌週には、音楽発表会があり全校生徒の前で、リコーダーと歌の発表がありました。
そこでは、緊張しつつも 精一杯、みんなと一緒に演奏や合唱をしている姿が見られました。
帰ってきて、すぐ
「お母さん、見に来てくれたんだね。
歌ってる時に気づいたよ。
緊張したけど、出来たよ」
と、満足そうな笑顔でした。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
私が本当に見たかったのは、
出来た!というあの笑顔でした。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
一人での発表の機会は、まだありません。
でも、娘自身が満足したあの笑顔が 見られて私は幸せでした。
私のヤキモキは、私の問題ですものね。
幼稚園の3年間を振り返ると、私一人が騒ぎ立てていて、
娘を焦らせ、困らせただけだと 感じています。
結局、発表するか しないかは、本人が決める事であり、
その達成感も本人のものだと、感じた出来事でした。
最後までお読みくださりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会
インストラクター近藤きょうこ