むすこの子育てで気付いた障害者への偏見 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

子どものこころのコーチング協会
インストラクターの浜田悦子です。


先日、むすこが10歳になりました。


むすこを出産したことは、わたしにとって人生最大の転機です。


10年子育てをしてきた中で、むすこが3歳からの7年間で

わたしの子育ては、180度変わりました。


今日は、わたしとむすこの過去を振り返ってみたいと思います。



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発達障害のむすことの10年間

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10歳になったむすこは、3歳の時に自閉症スペクトラムと診断されました。


今でこそ、テレビや雑誌で特集が組まれるほどですが、

7年前は まだまだ情報が少なかったように思います。


とはいえ、ネットの中には様々な情報があふれています。

調べる自由はありましたが、どの情報を受け取るかということは

自分の気持ちに左右されていたなぁと感じています。


“ 発達障害は治らない ”


という文章を読んで、とてもショックを受けた記憶があります。

・厳しくすれば、治るんじゃないか?

・もしかしたら、ドクターの診断が違っているのではないか?

・これは、夢なんじゃないか?


むすこと一緒にいるだけで、涙があふれて止まりませんでした。


当時のわたしには、誰の言葉も届きません。

自分の殻に閉じこもることしかできませんでした。



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責められていると感じていた子育て

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おうちでも公園でもスーパーでも、むすこはいつも癇癪を起こします。

子育てが大変過ぎて、やっと見つけた保育園の一時保育。


ですが、感覚過敏があったむすこは、一日中保育園になじむことができません。

預けた時からお迎えまで、泣きっぱなし。

最終的には、

「 お母さん、無理させない方がいいと思います 」

という、園長先生からの一言。


わたしはますます自分の中に入っていきます。

人に頼ることが苦手なわたしが、勇気を振り絞ったできごとだったのに…。


今では、

園長先生の言葉の裏には他の意味があったのかもしれない…

と、考えることができますが、当時のわたしには


・こんなに大変な子、うちではみられません

・お母さん、ちゃんとししつけをしないと


と、わたしの子育てを責められているように感じました。



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わたしの中にあった偏見

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子どものこころのコーチング協会のインストラクターなって感じたことは、

わたしは、誰かや何かのせいにして、

“ 子育ての辛さ ”

の根本から目をそらせていたのだなぁ、ということです。


むすこ自身を見ずに、発達障害というフィルターと通して物事を考えていました。


・子育てが大変なのは、むすこのせい

・わたしがこんなに辛いのは、夫のせい

・わたしが毎日悩むのは、発達障害のせい


誰かのせいにすることで、自分に向き合うことを避けていました。


自分の中に引っかかっているものがある、

ということを受け入れるのが怖かったのかもしれません。

その大きなものが、障害者に対する歪んだイメージだったように思います。


・怖い

・わからない

・近寄ってはいけない


それは、今まで生きてきた中でできたイメージです。

随分と残酷なイメージに、長い間支配されていたなぁと思います。

そんなイメージをぶち壊すために、

生まれてきてくれたむすこだったのかもしれません。


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ショックから学んだこと

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障害者に対しての偏見が自分の中にあるとわかってからは、

むすこのことも客観的に 考えることができるようになりました。


それまでは、例えば・・・

むすこが癇癪を起こすとイライラしたり

自分が責められているような気がしていたのですが、

今、どうしてこの子は癇癪を起こしたのだろうか?

と、客観的に落ち着いて観察できる時間が増えました。


このことに気付けたことは、わたしの苦しい子育てがラクになる

大きなきっかけになりました。


でももし、あの悩める時に、

「あなたのイライラは、障害者への偏見があるからじゃないですか?」

などと言われていたら、どうでしょう?

きっと、わたしはまたしても、自分の殻に閉じこもってしまったと思います。


協会で学んだことの中はたくさんありますが、

その中でもわたしが大切にしていることは、


・良いも悪いもジャッジしない

・ただ(自分の感情を)感じる


ということです。


この二つを実践することは、わたしが必要としている時に

そっと答えを教えてくれるような気がしています。


自分に向き合うことは、時々自分でも思っていなかったほどの

感情や価値観を目の当たりにすることがあります。


それでも、わたしは自分のペースで

これからも自分に向き合っていきたいなぁと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



子どものこころのコーチング協会
インストラクター 浜田悦子