こんにちは。
子どものこころのコーチング協会インストラクターの森山ふみ香です。
【学校に行くことが全てではない!?】
ゴールデンウィークが明けてから、
「子どもが学校に行きたくないと言い始めた」
等の投稿を見かけるようになりました。
5月病という言葉があるように、大人でも出勤するのが憂鬱になるものですよね。
子ども達も4月に進級や進学で環境が変わり、ピンと張りつめていた緊張の糸が緩んだのでしょう。
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学校に行かせることに必死だった
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かつて息子も行き渋りをする時期がありました。
私がまだコーチングに出会う前の会社員だった頃です。
熱もないし、理由を聞いても答えません。
「学校に行かないなんてありえない!」
あの手この手を使って、行かせることに必死な私。
一度「行きたくない」と思ったら、テコでも動かない息子。
そうなると、必然的に私が会社を休んで家で様子を見るしかありません。
お昼になると布団から出てきて、ケロっとした顔で話しかけて来る息子に
「お母さんは会社を休んでいるのに、どういうつもりなの?!」
とイラ立ちを隠せず、息子に当たったことも多々ありました。
このような日が月1回程度から、週1回程度になった頃、
私は休職して様子を見ることにしたのです。
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学校に行くことが全てではない!?
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担任の先生、スクールカウンセラー、校長先生など多くの方に相談に乗っていただきました。
それでも解決の糸口が見つけられないまま、もどかしさが続く日々を過ごしていたある日のこと。
「会社を休職していることを息子が知ったら、
ますます学校に行かなくなるんじゃないかと思うんです。」
私が不安な気持ちを伝えると、校長先生は一言こうおっしゃいました。
「お母さん、学校に行くことが全てではないですよ。」
『学校には行くべきだ』と思っていた私には衝撃的な一言でした。
何かすごく大事なことを言われた感覚はあったけれど、そのときの私にはその意味が理解できませんでした。
悩んだ末、私は息子に休職のことは伝えず過ごすことに。
学校に行った日は、
「お仕事早く終わったから公園に遊びに行こう。」
と、外で一緒に過ごしました。
そうしているうちに、学校に行かない日もイライラすることは減ってきて、家でゆったり過ごせるようになってきました。
休職していることで私の気持ちも緩んできたのですね。
また、校長先生の言葉で
「無理して行かせなくてもいいのかもしれない。」
と思えるようにもなったのだと思います。
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親としてできること
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休職して半年ほど経ち、息子が落ち着いてきたのを見計らって仕事復帰しました。
その後、コーチングに出会い、学んでいくうちに
校長先生が言いたかった本当の意味が少しずつ分かってきた気がします。
『学校に行かない』のは、その子の人生において、ほんの通過点に過ぎない。
子どもは自分で自分の道を切り開いて行く力を持っている。
だから大丈夫ですよ。
そういう意味だったのかなと思います。
その息子は、4月で中学生になりました。
部活に励んだり、体育祭では応援団をしたりと、自分のやりたいことを楽しんでいます。
当時の出来事は、社会に飛び出せる力をつけるための充電期間であり、
親としてできることは、充電できるまで見守ることぐらいなのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
森山ふみ香