こんにちは。
子どものこころのコーチング協会・インストラクターの柴田もとこです。
【イライラが教えてくれるもの】
先日、夕食を食べていると小学3年生の長女が言いました。
「これ食べたら吐きそうになる」
長女が指差しているのは苦手なポテトサラダ。
長女の遠回しな食べたくないアピールです。
長女は苦手なものがあると私が傷つく言い方で、でも遠回しに食べたくないことをアピールします。
もっとはっきりと
「これ、残していい?」
って言ってくれればいいのに・・・
そんなことを思ってはモヤモヤする私。
でも、長女がはっきり言えない理由を作ったのは、他でもない私でした。
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残すことを許そうとしなかった
過去の私
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長女は3歳頃までは何でもよく食べる子でした。
それこそ、一般的に嫌われやすいピーマンやニンジン、セロリも食べちゃうくらい、本当になんでも食べる子だったんです。
今思えば、多分まだ味覚が発達していなかったのだと思います。
私はそれを、私の育て方がうまくいってるんだ、と勘違いしていました。
ところがある時期から
「これはイヤ」
「おいしくない」
と言うことが増えてきました。
私はそうした言葉を聞くたびにイライラして、
「一口食べてから言ってよ!」
「なんで?前は食べてたでしょ?!」
「少なくしてるんだから、このくらい食べて!」
「世の中には食べられない人だっていっぱいいるのに!」
と叱りつけては、残すことを許そうとしなかったのです。
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イライラを生んでいたもの
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そうやってイライラに振り回されて怒った後、ふと冷静になると、
誰でも食べられないものくらいあるのに
もっと食べやすいメニューを私が作ればいいだけなのに
ちょっとかわいそうだったかな
どうしていつもあんなにイライラするんだろう
そんな声が頭の中をぐるぐる回っていました。
そんな私のイライラの根っこにあるものを見ていくと
「人が作ったものに文句を言うべきではないし、むしろ黙って完食すべき」
という強いマイルールがあったのです。
このマイルールを持っていたから、長女が残すことにどうしても抵抗があったんですね。
そんなマイルールを
「人が作ったものにはできるだけ文句を言わないほうがいいよね~」
「完食できたらいいよね~」
と少しずつゆるめていきました。
初めの頃は
「でも、人が作ったものに文句を言ったらやっぱりダメでしょ?!」
そんな心の声が聴こえてきたけど、今は大分ゆるんできました。
そして、長女と私のやり取りを客観的に見るようになると、長女が言っていることが文句ではないことに気がついたのです。
長女は初めから文句なんて一言も言ってなかった。
ただ苦手なものを苦手、嫌いなものを嫌い、と言っていただけでした。
そうしたことに気づいてからは、食べたくないアピールにイライラすることがグーンと減りました。
私にとっては当たり前すぎて疑いもしなかったマイルール。
長女はもしかしたらこれを教えるために、嫌いなものを増やしているのかもしれない。
そんな風に考えると、今は感謝の想いすら湧いてきます(笑)
さて、先日の夕食で長女が食べたくないアピールをしたポテトサラダは、3歳の次女のお腹に入りました。
食べたい人が食べたらいいよね。
そう思えるようになった自分に少し驚いています。
子どもの言動にイライラしたら、それは何か大切なことを教えようとしてくれているサインなのかもしれませんね。
最後までお読み下さりありがとうございました。
柴田もとこ