あなたは今、お子さんに「自分のようになってほしい」と思って子育てをしていますか?
それとも、「自分のようにはならないでほしい」と思って子育てをしていますか?
以前の私は、「わたしのようになってほしくない!」そう思って、子育てをしていました。
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わたしのように、なってほしくない
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わたしのように、人見知りだと、友だちづくりに苦労する。
わたしのように、運動ができないと、友だちとワイワイ盛りあがって、楽しむことができない。
わたしのように、自分を好きになれないと、人生が生きにくい。
だから、人なつっこくて、運動ができて、自分が好きと言える子になってほしい。
そんな風に、理想を描きながら、子育てをしていました。
「わたしのようになってほしくない」
そのこころの奥を、さらに見つめてみると、こんなこころの声も聞こえてきました。
わたしのように、失敗してほしくない。
わたしのように、傷つかないでほしい。
わたしのように、生きることに絶望してほしくない。
この思いが強ければ強いほど、「あなたのためを思って」という名の
口だし、ダメ出しの多い子育てになっていたことに、その時まで気づきませんでした。
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理想とは、正反対の現実
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それは、7年前。息子が4才のときでした。
「ぼくは、ダメな子なんだ」
そういって、頭を叩きはじめたのです。
「自分が好きと言える子に育ってもらいたい」
わたしの理想とは、正反対に見える息子の姿に、愕然としました。
失敗しないように、傷つかないように、絶望しないように・・・
そう思って子育てをしてきたつもりが
結果的には、失敗を責め、傷つけ、絶望させていたのは、他ならぬわたしでした。
このままでは、わたしのようになってしまう。
焦ったわたしは、心理学を学びはじめました。
学んで分かったことは、わたしは自分と息子との間に、境界線を引くことができていなかったということでした。
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わたしは、わたし。あなたは、あなた。
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境界線とは、「わたしはわたし、あなたはあなた」と、自分と他人を区別するラインのことです。
家であれば、垣根
国であれば、国境
家は、境界線があることで、人が勝手に自分の家に上がり込むことを防ぐことができます。
国は、境界線があることで、お互いの利益を守ることができます。
つまり、これは自分を尊重する、相手を尊重することにも、つながるのですね。
この境界線を、引くことができなかったために、おきたこと。
それは、恥ずかしくてあいさつができない息子に対して
「わたしのように、人見知りだと、友だち作りに苦労する。だから、そうなってほしくない。」
そんな怖れや不安から、モジモジしている息子を見ては、イライラしていました。
この怖れや不安の気持ちは、わたしの問題。
人見知りをしない、人なつっこい性格でいてほしい、という期待はわたしの問題。
あいさつをするか?しないか?は、むすこの問題。
人見知りの性格になるか?人なつっこい性格になるか?は、むすこの問題。
でも、当時は、その怖れや不安の存在にさえも気づいていなかったので
むすこに対して、「あいさつをしなさい。相手に失礼でしょ。」
そんな風に、親子の間にある境界線を、ズカズカ乗り越えて、息子に口だし、ダメ出しをしていました。
子どもは子ども。わたしはわたし。
そう分かっていても、子どもの問題に口出しをしたくなるとき
「こうなったらどうしよう??」という自分の中にある、「怖れ」や「不安」に気づき、向き合っていくことが、大切なのですね。
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傷ついたあなたを救えるのは、あなたしかいない
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勉強ができなくて、苦労をした。
だから、子どもには、たくさん勉強をしてもらって、いい学校に入ってほしい。
親ならば、自分が失敗をしたり、傷ついたり、絶望した過去をふり返り、
子どもにはそういう思いをしてほしくない、と願うものなのかも知れません。
わたし自身、そういう思いが強くあり、苦い思いをした経験をふり返ってみて思うことは
失敗や傷ついたり、絶望した過去から自分を救えるのは、自分しかいないということ。
自分の人生の不足感を子どもに補ってもらおうとしたり
自分の叶えられなかった夢を子どもに叶えてもらおうとすると
子どもは自分らしい人生を生きることができなくなってしまいます。
自分の中に、足りないところを感じているのなら、自分で自分を満たしてあげればいい。
叶えられなかった夢があるのなら、自分でその夢を叶えてあげればいい。
子育てがいつからでも、やりなおせるように
わたしたち親の人生も、今ここから、生きなおすことができると信じています。
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自分を信じること、子どもを信じること
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自分の人生を否定しながら、子どもを受け入れることは、とても難しいと感じます。
子どもを理解したい、認めたいと思ったら、まずは自分を理解し、認めていくこと。
自分の生きてきた道を信じることができるからこそ、子どもの人生も尊重することができると思うのです。
どんな自分も受け入れて、信じてもらえた経験は、人を強くします。
子育てを通して、自分自身を見つめ直すきっかけやチャンスを、子どもたちはたくさん運んでくれます。
ぜひ、そのチャンスを生かしながら、子どもといっしょに成長していきたいですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
小松田百余
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