子どものこころのコーチング協会インストラクターの小松田百余です。
【あきらめないでチャレンジするこころを育てる3つの関わり方】
「学校のプールに行きたくない!」
小学2年生のむすめにとって、この夏のプールは試練でした。
とくに嫌がったのは、『検定の日』
「どうせ受からないもん。行きたくない。」
涙をいっぱい流しながら訴えるむすめ。
「あきらめないで、チャレンジしてほしい。」
親として、たくさんの期待がありました。
でも、その期待を押しつけるだけでは、反発されてしまうことも経験から痛いほどわかっていました。
そこで、自分から進んでチャレンジするこころを育てるために、
次の3つのことを意識して関わることにしました。
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1、じっくり話を聞く
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「行きたくない!」
「どうせ、受からないもん。」
「学校なんて、なくなっちゃえばいいのに!」
そう訴えるむすめに対して、
「そうなんだね。」「そんなにイヤなんだね。」
と、言葉の奥にある想いにひたすら共感していきました。
「だって、受からなかったら恥ずかしいんだもん。」
話をじっくり聞いていくと、検定に合格できないことがイヤなだけでなく、
その姿を人に見られることを意識し、恥ずかしいと感じる気持ちを打ち明けてくれました。
こころにたまった気持ちを受け止めてもらえたことで、涙はいつしか止まり、不安でいっぱいだった表情が和らいでいきました。
気持ちが落ち着いたところで、
「どうしたい?」
と質問すると
「泳げるように、ママと練習したい。」という答えが返ってきました。
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2、スモールステップを意識する
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検定は15m泳ぐこと。
その当時、泳げたのは10m。
10mしか泳げないではなく、10mも泳げるようになったことをふりかえり、
がんばってきたことを認める言葉がけをしていきました。
そして、あと5m泳ぐために、いきなり5mをめざすのではなく
・水中にもぐる時間を20秒から25秒にできるようにする
・バタ足が続けられるようにする
などなど。
ちょっとがんばったら達成できそうなスモールステップを設定して、
1歩ずつ「できた!」を経験できるようにサポートしていきました。
「できた!」という達成感を味わうことで、自信もつき
自分から「ここを練習してみる」と言い出すようにもなりました。
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3、「叱る」より、「ほめる」「認める」を多くする
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「チャレンジする前から、あきらめるな!」
「結果より、がんばることに意味がある!」
親としては励ましているつもりでも、子どもにとっては怒られた、叱られたと感じ、
やる気を削いでしまうことがあります。
ついつい、心配や期待が先立ってしまい
「できないことを、できるようにさせたい!」
と躍起になってしまい、私も失敗したことがたくさんありました。
このように、できないことに注目して叱るのではなく、
ささいなことでも、以前に比べてできるようになったことをほめたり、認めていくこと。
そうすることで、どんな時もママは応援してくれているという「安心感」の中で、
子ども自身が「自分を信じるこころ」が育ち、さらに、「チャレンジ精神」へとつながっていきます。
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チャレンジした先にあったのは?
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この後、無事に15mの検定に合格しました。
そして、2週間後には25mの検定がありました。
「さすがに、25mは無理かな。。。」
と内心思っていたのですが(内緒^^)
見事、合格して飛び上がりながら帰ってきました♪
もちろん、こんな風にうまくいくときもあれば、うまくいかないときもあります。
でも、失敗も成功もすべて成長の糧!
成長の「伸びしろ」をたくさん見つけ、泣いたり笑ったりしながら、親子で成長していきたいと思うのでした。
新学期がスタートし、学習もどんどん進みますね。
また、運動会や学芸会など様々な行事に向けた取り組みが始まると思います。
そうしたときに、ご家庭でできる関わり方としてヒントになれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
小松田百余
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