どんな経験も、選択も、母親としての頑張りの証 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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● どんな経験も、選択も、母親としての頑張りの証

こんにちは!子どものこころのコーチング協会インストラクターの、愛川よう子です。

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働くママにとって、子どもの病気は緊急事態

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寒い日が続いていますね。

インフルエンザもいよいよ猛威を振るい出し、

学級閉鎖になったと、あちこちで耳にしています。


先日我が家でも、前の日までぴんぴんしていた次男が、

朝ご飯のときに「頭が痛い」と言い出し、熱を測ると微熱でした。



子どもが体調不良をうったえる朝、その瞬間わたしはいつも、その日の仕事が頭をよぎります。


うわ、今日の仕事はなんだっけ!?

手帳を確認し、そして「どうしよう」と不安になります。

どこかで、仕事とわが子の天秤をかけている、そんな気がしてしまいます。


これまでも、ずっとそうでした。

仕事をしている母親にとって、子どもの病気はいつだって緊急事態です。



私は1年半前まで、会社員でした。

会社勤めをしていると、自分の仕事だけではなく、社内外の打合せもあります。

特に、得意先との打合せ、自分がその責任者ともなると、代えがきかないことがほとんどです。


頭の中で、ぐるぐるぐるぐる、「どうしよう」「どうにかならないか」と、

なんとか手だてを探し始めます。


その時、頼りにしていたのが「病児保育」でした。

病院がやっている保育施設で、病気の子どもでも、1日預かってくれるのです。

保育園に通っている子限定ですし、もちろん定員があいていて、予約が取れればです。


病院に電話しつつ、夫とも、

「あなたの今日の予定は!?」「病院につれていけない?」「どうする!?」と、大騒ぎです。


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病気のわが子をおいて働く罪悪感

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今でも忘れられない思い出があります。

あれは今から7年前くらいでしょうか。


長男が1歳半頃のこと。

その日も突然の発熱でした。

でも、私も夫も仕事は休めません。


かかりつけの小児科を受診し、いつもの病児保育を利用しようとしたところ、
満員で入れませんでした。

困っていると、住んでいる場所からタクシーで20分くらいの場所に、

もう一つ、その先生が担当している病児保育の施設があるとのこと。

そちらなら入れる、とすすめて下さったのです。


行き帰りのことを思うと、遠くて嫌だな、と思いましたが、

背に腹はかえられません。

初めての病児保育施設に、夫とともに、息子を連れていきました。


そして初めての場所に、1歳半の息子を預け、施設を出ようとしたそのとき。

息子が察知し、大泣きし始めたのです。


そりゃそうですよね。

まだ1歳半と幼いのに、見た事もない場所で、知らない人に預けられ、

親が立ち去ってしまうんですもの。


何が起きているか、分かりようもないわが子。

悲鳴のような泣き声がこだましました。


私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、でも、

振り返っても余計悲しみを長引かせるだけだと、振り返らずに、外に出ました。


けれども大声で泣き叫ぶわが子の声は、耳に残ったまま。

私は、堪えきれず、通勤する人々が通る道ばたで、泣き崩れました。



「何のために私は、病気のわが子を置いていくの?」

「何のために私は、働いているというのだろう!?」


罪悪感と共に、胸がしめつけられ、朝の青山でおいおいと泣きました。

(7年も前の出来事なのに、書きながら今も涙がポロポロ流れてきます)


座り込んで泣く私の背中を、夫はただただ静かにさすってくれました。

そうしてひとしきり泣いた後、私は出勤したのです。

それからも、数えきれないほど、近所の病児保育にはお世話になりました。



でも、あの施設にわが子を預けたのは、あれが最初で最後です。

あの日の悲しみは強烈で、二度とあそこには預けられませんでした。

とっても清潔で、先生方も優しく、ステキな施設だったんですけどね。



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ママの試行錯誤は、すべて宝物

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今の私の仕事は、ますます代えのきかないお仕事になりました。

でも、先日の次男の発熱の日は、はからずも、自宅での作業だけでした。

アポイントメントがなかったので、次男をお休みさせることができました。


でも、どこにも出かけられない次男は、午後からぐずぐず。

「公園に行きたい!」「保育園に行きたい!」「つまんない!!」と、

おいおい泣きながら、私に抱っこされていました。



以前の私だったら、せっかく仕事を休んでそばにいれたとしても、

そんな風に泣かれると、なんだか責められているような気がしたり、

子どもが悲しむことを、やめさせたいと思っていたように思います。


「そんなこと言ったって仕方ないでしょ…!」

「困らせないで…!」

「泣かないの!」

と、言っていた気がします。



でも、今は知っています。

子どもの感情に、いいも悪いもありません。

感情はただ感じるもの。


私は「そうだよね、つまらないよね、どこかに行きたいよね。分かるよ。」と

ただ、しがみつくわが子をじっと抱っこして、背中をトントンしていました。


そう、7年前のあの日、町で泣き崩れた私の背中を、

「泣かないで」とか「仕方ないよ」とか、そんな言葉も言わず、

夫がただ静かにさすってくれたように。



すると次男は、数分もしないうちに、私の肩で寝息を立て始めました。

そうして私は、この日常に、幸せを感じました。


病気になったわが子に、寄り添えたから幸せだ、休んであげられてよかった、ということではありません。


そうでなかった7年前のあの、必死で働いて、子どものそばにいれなかった私も、

こうしてゆっくり過ごせる私も、どちらも私。

どちらがいいとか悪いとかではないのです。

そのどちらも体験でき、子育てという尊い経験ができていることに、幸せを感じたのです。



そのどちらも、精一杯、母親として試行錯誤しながら生きてきた。

どの時代も、精一杯、やってきた。

あの日、そばにいれたとしても、いれなかったとしても、

いずれにせよ貴重な思い出として、こうして今も残っている。

私が、母親として奮闘した証として。



だからね、ワーキングマザーの皆さん。

あなたのその頑張り、苦悩は、ムダなことなど一つもないですよ。


時に、ふがいない母親だと自分を責めるかもしれません。

でも、それもあなたがわが子を愛している証。

大丈夫。どの決断も、あなたが奮闘した足跡。

病気のわが子のそばにいれなかったことを、自分を責める材料にするのではなく、

あなたと、そしてお子さんをも強くしてくれた、貴重な経験ととらえられたらいいなと思うのです。


働くママだけではありません。

病気のせいで一層手がかかり、扱いにくいわが子の面倒を、

ずっとそばで見ている、専業主婦のあなたも。



あなたのその頑張りは、今は誰も評価してくれず、苦しいかもしれません。

でも、そこにはあなたの愛情が、大きな海のように横たわっています。

あなたの頑張りを栄養に、お子さんはすくすく育っていくでしょう。


ママの試行錯誤は、すべて宝物。

お子さんだけでなく、毎日命を預かり、頑張っている自分自身を、いたわってあげてくださいね。


ママの皆さん。本当に、お疲れさまです(*^^*)


なんだかとりとめのない内容になってしまいましたが、

この季節、病気になりがちな子どもに、奮闘するママたちへのエールを込めて、

綴らせて頂きました。


今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。


子どものこころのコーチング協会 インストラクター 

愛川よう子



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