こんにちは!子どものこころのコーチング協会インストラクターの、愛川よう子です。
……☆★☆……………
働くママにとって、子どもの病気は緊急事態
……☆★☆……………
寒い日が続いていますね。
インフルエンザもいよいよ猛威を振るい出し、
学級閉鎖になったと、あちこちで耳にしています。
先日我が家でも、前の日までぴんぴんしていた次男が、
朝ご飯のときに「頭が痛い」と言い出し、熱を測ると微熱でした。
子どもが体調不良をうったえる朝、その瞬間わたしはいつも、その日の仕事が頭をよぎります。
うわ、今日の仕事はなんだっけ!?
手帳を確認し、そして「どうしよう」と不安になります。
どこかで、仕事とわが子の天秤をかけている、そんな気がしてしまいます。
これまでも、ずっとそうでした。
仕事をしている母親にとって、子どもの病気はいつだって緊急事態です。
私は1年半前まで、会社員でした。
会社勤めをしていると、自分の仕事だけではなく、社内外の打合せもあります。
特に、得意先との打合せ、自分がその責任者ともなると、代えがきかないことがほとんどです。
頭の中で、ぐるぐるぐるぐる、「どうしよう」「どうにかならないか」と、
なんとか手だてを探し始めます。
その時、頼りにしていたのが「病児保育」でした。
病院がやっている保育施設で、病気の子どもでも、1日預かってくれるのです。
保育園に通っている子限定ですし、もちろん定員があいていて、予約が取れればです。
病院に電話しつつ、夫とも、
「あなたの今日の予定は!?」「病院につれていけない?」「どうする!?」と、大騒ぎです。
……☆★☆……………
病気のわが子をおいて働く罪悪感
……☆★☆……………
今でも忘れられない思い出があります。
あれは今から7年前くらいでしょうか。
長男が1歳半頃のこと。
その日も突然の発熱でした。
でも、私も夫も仕事は休めません。
かかりつけの小児科を受診し、いつもの病児保育を利用しようとしたところ、
満員で入れませんでした。
困っていると、住んでいる場所からタクシーで20分くらいの場所に、
もう一つ、その先生が担当している病児保育の施設があるとのこと。
そちらなら入れる、とすすめて下さったのです。
行き帰りのことを思うと、遠くて嫌だな、と思いましたが、
背に腹はかえられません。
初めての病児保育施設に、夫とともに、息子を連れていきました。
そして初めての場所に、1歳半の息子を預け、施設を出ようとしたそのとき。
息子が察知し、大泣きし始めたのです。
そりゃそうですよね。
まだ1歳半と幼いのに、見た事もない場所で、知らない人に預けられ、
親が立ち去ってしまうんですもの。
何が起きているか、分かりようもないわが子。
悲鳴のような泣き声がこだましました。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、でも、
振り返っても余計悲しみを長引かせるだけだと、振り返らずに、外に出ました。
けれども大声で泣き叫ぶわが子の声は、耳に残ったまま。
私は、堪えきれず、通勤する人々が通る道ばたで、泣き崩れました。
「何のために私は、病気のわが子を置いていくの?」
「何のために私は、働いているというのだろう!?」
罪悪感と共に、胸がしめつけられ、朝の青山でおいおいと泣きました。
(7年も前の出来事なのに、書きながら今も涙がポロポロ流れてきます)
座り込んで泣く私の背中を、夫はただただ静かにさすってくれました。
そうしてひとしきり泣いた後、私は出勤したのです。
それからも、数えきれないほど、近所の病児保育にはお世話になりました。
でも、あの施設にわが子を預けたのは、あれが最初で最後です。
あの日の悲しみは強烈で、二度とあそこには預けられませんでした。
とっても清潔で、先生方も優しく、ステキな施設だったんですけどね。
……☆★☆……………
ママの試行錯誤は、すべて宝物
……☆★☆……………
今の私の仕事は、ますます代えのきかないお仕事になりました。
でも、先日の次男の発熱の日は、はからずも、自宅での作業だけでした。
アポイントメントがなかったので、次男をお休みさせることができました。
でも、どこにも出かけられない次男は、午後からぐずぐず。
「公園に行きたい!」「保育園に行きたい!」「つまんない!!」と、
おいおい泣きながら、私に抱っこされていました。
以前の私だったら、せっかく仕事を休んでそばにいれたとしても、
そんな風に泣かれると、なんだか責められているような気がしたり、
子どもが悲しむことを、やめさせたいと思っていたように思います。
「そんなこと言ったって仕方ないでしょ…!」
「困らせないで…!」
「泣かないの!」
と、言っていた気がします。
でも、今は知っています。
子どもの感情に、いいも悪いもありません。
感情はただ感じるもの。
私は「そうだよね、つまらないよね、どこかに行きたいよね。分かるよ。」と
ただ、しがみつくわが子をじっと抱っこして、背中をトントンしていました。
そう、7年前のあの日、町で泣き崩れた私の背中を、
「泣かないで」とか「仕方ないよ」とか、そんな言葉も言わず、
夫がただ静かにさすってくれたように。
すると次男は、数分もしないうちに、私の肩で寝息を立て始めました。
そうして私は、この日常に、幸せを感じました。
病気になったわが子に、寄り添えたから幸せだ、休んであげられてよかった、ということではありません。
そうでなかった7年前のあの、必死で働いて、子どものそばにいれなかった私も、
こうしてゆっくり過ごせる私も、どちらも私。
どちらがいいとか悪いとかではないのです。
そのどちらも体験でき、子育てという尊い経験ができていることに、幸せを感じたのです。
そのどちらも、精一杯、母親として試行錯誤しながら生きてきた。
どの時代も、精一杯、やってきた。
あの日、そばにいれたとしても、いれなかったとしても、
いずれにせよ貴重な思い出として、こうして今も残っている。
私が、母親として奮闘した証として。
だからね、ワーキングマザーの皆さん。
あなたのその頑張り、苦悩は、ムダなことなど一つもないですよ。
時に、ふがいない母親だと自分を責めるかもしれません。
でも、それもあなたがわが子を愛している証。
大丈夫。どの決断も、あなたが奮闘した足跡。
病気のわが子のそばにいれなかったことを、自分を責める材料にするのではなく、
あなたと、そしてお子さんをも強くしてくれた、貴重な経験ととらえられたらいいなと思うのです。
働くママだけではありません。
病気のせいで一層手がかかり、扱いにくいわが子の面倒を、
ずっとそばで見ている、専業主婦のあなたも。
あなたのその頑張りは、今は誰も評価してくれず、苦しいかもしれません。
でも、そこにはあなたの愛情が、大きな海のように横たわっています。
あなたの頑張りを栄養に、お子さんはすくすく育っていくでしょう。
ママの試行錯誤は、すべて宝物。
お子さんだけでなく、毎日命を預かり、頑張っている自分自身を、いたわってあげてくださいね。
ママの皆さん。本当に、お疲れさまです(*^^*)
なんだかとりとめのない内容になってしまいましたが、
この季節、病気になりがちな子どもに、奮闘するママたちへのエールを込めて、
綴らせて頂きました。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
愛川よう子
子どものこころのコーチング協会について
☆講座開催情報
★すまいるママ塾 vol.2 (3月10日)
すまいるママ塾Vol.2 こどものカラダはとっても雄弁!
~ 『こどもの症状から教えてもらう 親子のあり方・家族の成長。』
おのころ心平先生をお迎えし、こころと体を通して、家族について考えていきます。
遠方の方向けに、家で見られるよう、ライブ動画(中継)もします。
残席、あとわずかです!
★子どものこころのコーチング講座(初級)
・【沖縄】上原典子(2/28)
・【新潟】高橋 世志子(3/27)
・【仙台】【東京第5期】愛川よう子(4月)
☆開催情報一覧はこちら
☆ホームページ:子どものこころのコーチング協会HP
☆フェイスブックページ : 子どものこころのコーチング協会
★すまいるママ塾 vol.2 (3月10日)
すまいるママ塾Vol.2 こどものカラダはとっても雄弁!
~ 『こどもの症状から教えてもらう 親子のあり方・家族の成長。』
おのころ心平先生をお迎えし、こころと体を通して、家族について考えていきます。
遠方の方向けに、家で見られるよう、ライブ動画(中継)もします。
残席、あとわずかです!
★子どものこころのコーチング講座(初級)
・【沖縄】上原典子(2/28)
・【新潟】高橋 世志子(3/27)
・【仙台】【東京第5期】愛川よう子(4月)
☆開催情報一覧はこちら
☆ホームページ:子どものこころのコーチング協会HP
☆フェイスブックページ : 子どものこころのコーチング協会