生駒ビルヂング5 | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

年が改まり少し間が空きましたが生駒ビルヂング4の続きから始めさせていただきたいと思います。

 

前回は外壁の下部を見て参りましたが、今度は上部に目を移してみると、外壁に奇妙な意匠の装飾が施されています。

 

調べてみるとこれらはテラコッタ(素焼き)の彫刻だそうです。

 

私には何か暗号めいた図形に見えます。

 

現在のところこの装飾の意味するところは不明だそうですが、私には何か訴えかけてくるような、そんな思いにさせる形です。

 

そして、これらの装飾はこの建物がアール・デコ調の建築様式であることを特徴付けるものの一つだそうですが、私にはそういう芸術的側面より頭に浮かんだのは、昔見た映画で「ゴーストバスターズ」(この映画を元にして再構成されたものが公開されましたね)に登場したビルでした。

 

この映画はゴースト(お化け)を退治するお話ですが、「オーメン」や「エクソシスト」などのように恐怖感を煽るものではなく、笑える要素が多分に入ったオカルト映画です。

 

しかしながら、喜劇の中にも恐怖感を感じさせるような場面もあり、その場面に登場するビルが先程思い浮かべたビルです。

 

そういう場面に出てくるので、少しおどろおどろしい外観に演出されています。

 

なにか奇妙で意味するところが不明の謎めいた装飾が西洋のお化け屋敷という印象を思い起こさせたのかもしれません。

 

こうして、生駒ビルヂングの外観を見ていくと様々な顔をもっていることに気付かされます。

 

童話に出てきそうな時計塔

生駒ビルヂング2

 

厳めしい姿の中にどこか可愛げのある鷹の石像、謎めいた模様のある素焼きの彫刻等々です。

生駒ビルヂング3

生駒ビルヂング4

 

芸術や美術に素養のある方ならもっと色々な顔があることに気付かれるのかもしれません。

 

さて、夜も更けてきましたので、今回はこのあたりにして次回はビルの内部についてお話ししていきたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。