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COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんにちは。主宰です。

 

国際学会参加報告第2弾です。

昨年から国際科学組織の副委員長(PICES Biological Oceanography Committee, Vice chair)になったので、今回の参加は研究発表というよりも組織運営業務が圧倒的に多いです。国内線で出発する直前の20分前までオンライン会議をやってから、ハワイまでの移動になります。移動中はいつも研究展開・発展のことをゆっくり熟考できる時間が取れるので、私にとってはとても大切なひと時なのですが、今回はオンライン会議の議事録を作成することで終わってしまいました。

国際学会に参加する場合、日本からだと東に向かうか、西に向かうかになります。私は、東に向かうほうが体調的に苦しく、毎朝決まった時間に目が覚めるので時差に悩まされます。今回も東向きに相当な時差があるのですが、学会中には組織運営業務があるので居眠りなど許されません。そのため、数日前から時差ボケにならないように日本で深夜に起きる訓練をしてから出国しました。その訓練の成果が実り、しっかりと夜になると眠たくなって、朝までぐっすりと眠れるようになりました。

さて、目覚めのよい朝を迎え、ワイキキの端っこから徒歩で国際会議場へ向かいます。たいへんですがメリットもあり、毎朝ワイキキビーチを見ながら学会に行くことができます。仕事仕事の毎日ですが、ちょっとはリゾートの雰囲気を楽しめます。

ただ、遠い!40~50分って健康によいだろうくらいにしか考えてませんでしたが、すげ~遠い!こりゃ~、何か交通手段を考えないとまずい・・・でもバスを調べてみると片道3ドル、無料バスもあるみたいだけどスケジュールがあわなかったりバス停が近くになかったりとそんなに良くない。そんなんで、レンタサイクルを使ってみることにしました。クレジットカードで借りるタイプで、意外と簡単にレンタル可能。でも、支払いを済ましたら、30分で5ドルということでかなりお高いレンタサイクルでした。でも、街中をスイスイと走り回れていい気分。

学会は朝から晩まであるので、朝飯・夕飯は自炊できても、昼飯はどこかで何とかしなければなりません。店先を見ると、昼飯は15ドルから。チップも払う必要があるので、20ドルは覚悟しないといけません。日本円で3000円の昼飯です。たけ~。何とかしようとおもって、地図で見てみると国際会議場の近くにドンキあり!店の中で総菜を購入してたべることにしました。

ともだちのアカシュ(画像にうつっている人)を誘って昼飯。12ドルですみました。これからの昼飯は毎回ここですね。定番となりそうです。

こんにちは。主宰です。

 

うちの研究室では、秋に定例開催される国際学会(PICES Annual Meeting)に参加することにしています。環北太平洋諸国で構成される国際海洋科学組織で、毎秋、構成国を順番にまわりながら学会が開催されます。今秋は、アメリカハワイ州のオアフ島で開催されました。

ハワイでは島嶼域なので、海洋科学に関する学会がよく開催されます。私は、Ocean Science Meeting・PICES Annual Meetingで来たことがある他、カリフォルニア大学の調査船に乗船した際にもハワイオアフ島へ寄港してきたことがあります。以前は家族とも来たことがあったので、懐かしい場所でもあります。

PICES 2024 Annual Meetingは、オアフ島にあるコンベンションセンター(国際会議場)にて開催されました。

巨大な国際会議場で、会議をするような部屋がたくさんあり、館内表示をよくみていないと迷子になるほどの広さです。たぶん、鹿児島大学水産学部キャンパスのすべての敷地をあわせたくらいの広さです。この国際会議場は非常によい場所にあり、世界の観光地・リゾート地として有名なワイキキビーチのそばにあります。国際会議場から徒歩圏内にワイキキビーチがあり、ダイヤモンドヘッドも見えます。

ワイキキビーチ周辺はショッピング街・リゾートホテル街があるだけでなく、動物園・水族館もあり、ワイキキビーチ周辺は観光客であふれています。世界的なリゾート地であることに加え、日本の円安やアメリカの物価高が相まって、ホテルはとんでもない値段がします。こういうところにはとても泊まれないので、ワイキキの一番端っこで国際会議場まで徒歩50分もかかるところにコンドミニアムを予約しました。自分たちで料理をして食費を抑えるためです。貧乏くさい話ですが、出張旅費が決まった額しか出ないので、赤字を少なくするためにしかたありません。でも、この機会を利用して、ハワイ到着日にはうちのホテルでがんばろう会を開催しました。

みんなで食材をもちよって調理し、飲みたいものをもちよって乾杯。研究発表をがんばってもらうために前哨戦をしました。国際学会での研究発表は非常にレベルが高いので、おのずと修士2年の学生しか通常参加できませんが、なおちゃんの研究内容はよくまとまっているので修士1年でも参加ということになりました。みなさん、明日からの学会を楽しんでください。

こんばんは。主宰です。

 

国際組織の副委員長となったので、国際学会出席にあたっては研究発表よりも国際組織の運営業務のほうがいそがしくなってしまいました。その準備を済ませるため、休日にオフィスに来てゆっくりと仕事をしていました。乗船実習の疲れも溜まっていたので、そろそろ帰ろうかなとおもってオフィスを出る時には疲労困憊でした。そんな中、目の前にレオがいるじゃありませんか。意識朦朧だったし、今年はいろんなことがあったから、まるで夢の中にいるみたいな不思議な感覚に陥りました。改めて確認してみたら、やっぱりレオ。数秒経ってから、ようやくこの世の実感が湧き、レオと再会を喜びました。

なんでも、大学時代に所属していたオーケストラの演奏会に参加するため、鹿児島を訪問していたとのこと。時間があったので、懐かしい水産学部キャンパスや研究室を覗きに来たらしいです。週末なので5号館には入れないし、私も30分くらい前に帰宅しかけたので、ホント偶然がかさなった末の再会でした。見てください、この画像。ちょっとおっさんくさくなったかもしれませんが、いでたちは何らかわりません。ハリーポッターでこんなやつ登場してましたよね?

複数の水族館で勤務した後、滋賀の博物館に就職してがんばっています。来年は結婚もするのだとか。おめでとう。懐かしいむかし話で盛り上がって、娘たちとキャンプ場で鬼ごっこしてくれたことを思い出しました。あの娘たちも来年大学受験。お互いに歳とったな!

きみたちが築いてくれた黒潮パラドックス研究の礎の上に、今の学生さんたちがあります。その頃からはかなり研究成果が積み上がっており、改めて研究室の学生さんたちに感謝の念が生まれます。卒業後、なかなか会えてなかったから、何か機会があれば遠慮なくたずねてください。小学生みたいなヤツが社会人となったレオと酒を酌み交わしたいものです。

こんばんは。主宰です。

 

10月にお誕生日がある人は、それをあまり喜んでいない節があります。毒があって針を刺す「さそり」というイメージがついてしまうからでしょうか。ほし占いでは、他と比べてよい評価をみたことがありません。はたまた、さそり座の女という歌謡曲があるから、ちょっと敬遠されるということでしょうか。とにかく、ネガティブなイメージが先行しがちです。

こんなこともあって、ずっと前から同じ10月生まれの人に対しては親近感が強くもちます。無意識のうちに、そうしてしまいます。ドクターコースの時の師匠はかなり強烈なキャラクターでしたが、今でもお誕生日をしっかりと覚えています。10月生まれであることをあまり自分から紹介しないものですが、私と全く同じ誕生日の娘を卒論担当したことがあり、今でもよく覚えています。職場の同僚には、おなじ歳でおなじ誕生日のやつがいます。ま、無意識の10月生まれ推しってことですね。

つい先日、うちの研究室に10月生まれが発覚。お誕生日おめでとうございます。乗船実習と国際学会の合間で何もしてあげられませんでしたが、このブログにてお誕生日のお祝いをしてあげたいとおもいます。次の乗船実習中に時化待機になったら、船内でパーティしようね。

こんにちは。主宰です。

 

海洋観測乗船実習の報告最終回になります。

下船する前日は、全員で機材片付け・船内掃除をします。ラジオ体操して目を覚まし、朝飯を喰って腹ごしらえをしてから機材片付けをします。来月に別の乗船実習が控えているので、個数も確認しながらしかるべき箱へ片づけます。機材数が多いので、取り出した箱に戻さないと収まらないし、来月の艤装で混乱します。片付けの基本は、もとにあった場所に戻す、もっといえばもとにあった場所を出す前に確認するです。日常的なことですが、片付けができない人は頭の中の片付けも苦手かなとおもっています。

掃除が終われば、あとは夕飯後の口頭発表会のみです。実習中に得られたデータを使って、目的と課題に沿ったデータ解析とその成果を発表してもらいます。実習前から説明しているように、この実習では黒潮パラドックス解明のためのデータをとっています。これらのデータを使って、黒潮域と黒潮内側域には海域差があるのか?ということが目的です。この目的に沿って班ごとに課題を設定し、その成果を発表してもらいます。

近頃の学生さんは、口頭発表がとても上手です。口頭で説明するパフォーマンスが上手ともいえます。ただ、科学的な口頭発表では、やはり解析内容とその説明が重要になります。発表会では実習生・ティーチングアシスタント・教員で、様々な項目について採点を行いました。評価点が一番低かった班は、下船日の朝飯当番となりました。

発表会後には、実習中の安全確保と受講生への指導を担当してくれたティーチングアシスタントのみなさんと談話会をしました。

この画像では疲れ切った顔のように見えますが、酒もはいっていないのに談話が盛り上がり、18時~22時すぎまでの4時間、ずっとおしゃべり続きでした。終わるころには、くたくたでした。若いってすごいなぁ。

 

この乗船実習から戻ると、すぐに国際学会に出席するためにまた出かけます。疲れを十分にとって臨みたいものです。