こんばんは。主宰です。
本日は、終日にわたって卒論最終発表会でした。非常に内容の濃い研究を、お腹いっぱいいただきました。卒論生のみなさん、たいへんお疲れ様でした。楽しかったです。
発表会終了時に、僭越ながら講評なるものをしたので、備忘録としてここに置いておこうとおもいます。
卒論生に向けて
ここ数年の水圏科学分野における卒業研究の特徴は、
・膨大で多様な数量データを解析しながら、
・複雑な結果を体系的に理解し、
・ストーリーにのせて説明しながら論理的に解釈する、
ということが求められるようになってきたとおもいます。我々の時代からすると、とても難しいことを求められていて、単純にすごいなあと感心します。いずれにせよ、どの研究室に配属されても高度な専門知識・技能が要求されますが、それらの能力がこの卒業研究によって開発・醸成されたとおもいます。実際、1年前と比べると難しいデータ解析・統計解析ができている人もいて、卒論を通して成長したことが伺えます。この伸びしろが鹿児島大水産学部生のよいところであり、今後も努力すればまだ成長できる伸びしろがあることを忘れないでほしいとおもいます。
新卒論生に向けて
卒論・修論は、会社における営利目的のプロジェクトととても似ているとおもいます。例えば、
・上司である指導教員や同僚である研究室メンバーが協働して、営利目的のプロジェクトを実行し
・そのプロジェクトによって得られた会社の財産や利益から、結果として配分される給料(大学では単位に相当)をもらうためには、プロジェクトをまとめて報告することは当然
な行為です。では、個人が会社で勤務する意義、卒論生が配属研究室で研究する意義はどこにあるのでしょうか?私は、
・配属先の会社(研究室)に固有の尖った技術・知識を積極的に修得して、自分の能力開発していくこと
この結果が、卒論生の今日の姿であるとおもいます。先ほども述べたように、鹿児島大学水産学部生にはかなりの伸びしろがあるのだから、これからの1年間で十分にその伸びしろを伸ばしてほしいと期待します。