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COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

今回は、ヒロシのぼっちキャンプ風に始めてみました。

先週末は悪天候とのことであきらめていたのですが、日曜日に起きてみると快晴。こんな日はなかなかやってこないし、先日の週末トレッキングが中止になったので、いそいそと準備を始め、白銀坂を再訪することにしました。担当なので朝飯を作り、翌週の食料買い出しをしてから出発。夕飯担当でもあったので、なかなかいそがしいトレッキングとなりました。

中央駅を出発し、重富駅で下車。白銀坂の観光駐車場を経て、白銀坂入口に来ました。

景色の良い牟礼岡でランチにしたかったので、いそぎ登り始めます。最初はよかったのですが、すぐに息が上がりはじめました。なのに、うしろからトレイルランのかたがいらっしゃって、かる~く抜かれました。

半分くらい登ると、少し開けた休憩所に着きます。ここまでで、白銀の坂入口から15分くらい。昨年も、ここで休憩しました。登り始めはさむかったのですが、かなり汗をかいたので何枚か脱ぎました。

休憩所を過ぎてちょっとすると、左に別の経路が見えます。白銀の陣跡に向かう経路です。私はこちらの経路が好きなので、ここを登ります。この辺りから、周りに数日前に降った雪が増えてきました。登りきると稜線を歩くコースになっていて、しばらくいくと白銀の陣跡に到着。ここまでで、白銀の坂入口から40分くらい。かなりいそぎで登りきりました。

ここはとても眺めがよいし、ベンチがあるので休憩にうってつけです。雪が降ったあとにいらっしゃったかたがおられたのか、ベンチには雪だるまがつくっておいてありました。

ここからは桜島の雄大な姿を眺めることができます。登山やトレッキングはこのような素晴らしい眺めが、楽しみの1つですね。今回はちょっといそぎのトレッキングなので、お茶を一杯飲んですぐに出発しました。

白銀の陣跡を過ぎると下り坂で、白銀の坂に合流します。ここが合流地点。右へ上がると白銀の陣跡で、左は白銀の坂です。

初めて訪れた時にも驚いたのですが、こんな山の中でも石畳がきちんと整備されており、現代になってさほど工事がはいっていないにもかかわらず、その古路に廃れた感じはありません。最初にきちんと整備すれば、よいものがずっと残るという良い例ですね。残雪が多かったですが、石畳のおかげで歩きやすかったです。

途中から開けて、姶良の街並がみえます。遠くには霧島連峰が眺めるよい場所です。白銀の陣跡には島津勢が姶良へ攻め込む説明が記載されてますが、ここからだと姶良の城下町が丸みえなことがわかります。ここで、ご年配のかたとすれ違いました。ご健脚なかたで、私もこの歳くらいまではトレッキングを楽しみたいものです。

白銀の坂を登りきったところがこちら。ゴルフ場脇に出ます。ここまでで、白銀の坂入口から70分くらい。整備された道路は歩きやすいのですが、やっぱり古路の情緒がよいです。

ここから脇道にそれて牟礼岡へ向かいます。すっかり雪に覆われてて、とても歩きにくい。石畳の古路の素晴らしさ・有難みを改めて感じます。脚を雪にとられながら進むと、両脚のあちこちがつりそう・・・急にスピードが落ちました。何回もつりそうな脚を伸ばしながら、進みます。やっぱり歳だなぁ。

ようやく、牟礼岡の牧神付近まで到着。ここまで来ると、さすがに雪に覆われてどこが通路なのか分かりません。途中でも何回も右往左往して、つりそうな脚に余計に負担がかかりました。

ようやく、牧神に到着。お社にお参りして、休憩させてもらいます。正面が牧神で、巨石があります。ここまでで、白銀の坂入口から2時間くらい。途中、雪に覆われて迷って右往左往した分の時間ロスと、脚がつりそうになってスピードダウンした時間ロスが効きました。これがなければ、2時間以内には来れるかな。

ここからの眺めも素晴らしくて、こちら側からは入来峠方向を眺めることができます。八重山・三重嶽など、ここから昔登った山を探します。丸岡という綺麗な形の山を発見。次は、そこを攻めたいと思いました。

こちら側からは、鹿児島湾奥とその向こう側に霧島連峰を眺めることができます。ここら辺は風力発電がされていて、風通しもよい所です。ここで、ランチをいただくことにしました。腹減った・・・。

牟礼岡からはずっと下り坂。でも白銀の坂の終わりくらいから牟礼岡自然遊歩道の入り口まで、雪に覆われてました。昨年は全く雪がなく、快晴でぽかぽか陽気だったのに、今回はすっかり冬山のトレッキングでした。雪の悪路ということもあったかもしれませんが、体力の衰えも切実に実感しました。せめて、70歳くらいまでは、普通のトレッキングできるように歩くことを心掛けたいとおもいます。

 

 

 

 

 

こんばんは。主宰です。

 

昨夏はたいへんな猛暑でキャンパス内のエアコンが故障しまくりでしたが、冬になってみると数年ぶりの厳寒となりました。先週は古道トレッキングを企画してましたが、あいにくの悪天候で雪に。本日も雪の週末となりました。

こちらは先週の様子。こういう状態になるのも珍しかったので撮影しておきました。

今朝はこんな感じ。今週末は登校日だったので、たぶん子供たちが登校中につくったんでしょうね。可愛かったから撮影しておきました。

来週はいよいよ修論の審査会となり、これが終わると卒業・修了を待つばかりです。数年間一緒に過ごしてくれた卒論生・修論生たちが、いよいよ旅立つ時を迎え寂しくなります。残り少ない時間を大切にしたいです。

 

こんばんは。主宰です。

 

卒論最終発表会が終わった週末には、恒例の登山・トレッキングを計画してました。昨年と同様に、重富から吉野へ向かう白銀坂コースです。途中から脇道にそれて、錦江湾を見晴らす高台でお茶したり、牟礼岡の高台でホットサンド焼いてランチしたりと、結構楽しみにしていたのです。ただ、残念なことに前線通過のため悪天候という天気予報で、あいにく中止となりました。ただ、高ぶった感情がおさまらない人たちのために、せめてホットサンドでランチにしようということになりました。

普段パンはほとんどたべないのですが、せっかくホットサンドということでどこかで購入した牧場チーズと自分でスモークした魚肉ソーセージをはさんでいただきました。適当にやったのですが、ホットサンドは貧相な具材でも適当に焼いてもそこそこ美味いんですね。

みわちゃんはディズニーランドでゲットしたホットサンドメーカーをもってきてくれて、ホットケーキを焼いてくれました。可愛いし美味しかったです。これなら、大人だけでなく子供も喜ぶね。

単に喰っておしゃべりするではつまらないので、ボードゲームを持ってきて遊ぶことにしました。今回は、ヨーロッパ発祥のラビリンスと英語バージョン人生ゲーム。英語バージョンの人生ゲームは、英語の勉強になっていいかもしれない。

私は銀行マンに徹してみてたのですが、最近の学生さんはゲームですら安定な人生を歩もうとするんですね。途中から、リスキーな人生を楽しんだら?とけしかけてみました。でも、不思議とみなさんはそこそこの成功者として終わってました。

 

たまには、デジタルデトックスもいいものです。今の社会って、デジタル(あるいは受動的に情報を受ける環境)に触れていない時間って、寝てるときくらいじゃないですかね。電磁波攻撃に備える必要はあるかもしれませんが、そもそも電磁波を断捨離することのほうが大切かもしれません。

 

 

こんばんは。主宰です。

 

続けての投稿になりますが、イベントが続くので今のうちに吐き出しておこうとおもいます。

卒論を慰労するために、発表会終了後の晩にみんなで慰労会をすることにしました。

これが研究室メンバーです。新卒論生で男子学生が2名加入してくれたので、ジェンダーバランスがとれつつあります。私の禊の時間が、もしかしてそろそろ終わるかも?と期待しています。昨年と同様、冒頭で時間をもらって、次のようなことをおはなしさせてもらいました。

 

・・・・・まずは、のんちゃん・みわちゃん・ゆうた・ほのか、卒論発表会お疲れ様でした。緻密にかつ丁寧に解析されたデータに裏付けられた研究成果であり、きみたちを誇らしく思います。あやねちゃん・まあくん、修論審査会では緊張せずに楽しみながらやってください。これまでの常識を再考するような新発見を含む研究成果なので、自信をもってやってください。そして、これらの研究成果を受け継いでいく新卒論生・新修論生のみなさん、私の研究室を選んでくれてありがとうございます。きみたちの眠っている才能が花開くよう、プロデューサーとしてがんばりたいとおもいます。さらに、これから就活に臨むけんちゃん・つむちゃん・なおちゃん、この研究室で醸成してきた君たちのすばらしい資質・能力を自信をもってアピールし、ぜひとも欲しい人材として期待されることを願っています。

 

この慰労会ではざっくばらんにいろんなことをおしゃべりしたかったので、お手紙タイムのあとは呑んで喰ってのおしゃべりタイム。

定番の豚骨煮込みを、まずはいただきました。鹿児島の豚骨はここで知りました。鹿大水産学部生なら必須です。席が長くなってしまったので、途中で席替えをしてもらいました。昨年のほぼ同じ時期に、同じ場所で慰労会やったんですよ。昨年のブログをみたら、なんと同じ場所に座っているひとが何人もいました。あみだくじで決めたのに、不思議なものですな。

時間はあっという間に過ぎてしまい、一次会はおしまい。店の外で撮影しました。鹿児島に来たのが2001年の4月だから、もうすぐ24年にもわたってお世話になっているお店です。店を出たばかりなのに、また来たくなりました。今週は入試業務がたくさんあるので、一次会で帰宅することにしました。修論が終わったら慰労会でまたじっくりやりましょう。

 

 

こんばんは。主宰です。

 

既にお知らせしているように、卒論の最終発表会でした。うちの研究室からは、のんちゃん、みわちゃん、ほのか、ゆうたが発表してくれました。

 

のんちゃん:沿岸域の植物プランクトンは黒潮水の移流混合によって増殖する

鉛直混合が強いトカラ海域では沿岸水の移流も頻発しますが、沿岸水と黒潮水が混合すると植物プランクトンは増殖するのかどうかについて調べてくれたものです。沿岸水には栄養塩が多いと認識されてきたので、黒潮域に移流すると植物プランクトンを増加させることが想定されましたが、沿岸水は意外にも貧栄養であって、むしろ黒潮水の栄養塩が植物プランクトンを増加させる効果があることが分かりました。これまでの認識を覆すような意外な発見をしてくれて、とても感謝しています。

 

みわちゃん:沿岸水・黒潮水の混合に対する動物プランクトン現存量・生産力・群集組成の変動

黒潮が擾乱する東シナ海北部~九州周辺海域では、動物プランクトン現存量・生産力・群集組成に明瞭な空間パターンが認められず、既往研究とちがうので説明に困っていました。この研究では、沿岸水が不規則に移流することによって空間パターンが不明瞭になっていると想定しました。最初はうまくいかずに困ってましたが、塩分によって動物プランクトン現存量や群集組成の変動パターンを表現できることを発見しました。分担を任されている課題に大きく貢献する結果でもあったので、たいへん感謝しています。

 

ほのか:北部薩南海域における動物プランクトン現存量・生産力・分類群組成の空間変動

北部薩南海域において初期生残・成長する回遊性浮魚類は、周期的に魚種交代しながら大規模な資源変動を繰り返します。この要因として、クリティカルピリオド仮説およびマッチミスマッチ仮説が提案されていますが、魚種交代が起こりつつあって初期生残に大きな影響を及ぼす北部薩南海域だからこそ、これらの仮説検証が可能になるのではないかと想定して取り組んだ研究です。始めた時にはさほど期待していなかったのですが、意外にも面白い結果が得られました。これをもっと探究すると、さらに面白いことが出てきそうな期待感があります。素晴らしい能力があることを期待して任せましたが、やっぱりほのかにお願いしてよかったと感謝しています。

 

ゆうた:黒潮域および近隣海域に出現する仔魚の餌組成

黒潮パラドックス解明に向けた研究をしていると、餌は少なくないとはいえどもこんなに多くの魚類がなぜ共存できるのだろうと疑問を感じます。うちの研究室には、仔魚消化管内容物の膨大な遺伝子データを所有しているので、これを使って餌をめぐる競争があるのかないのかについて迫る研究をしてみようとおもいました。遺伝子データの強みを活かし、定量的かつ視覚的に餌をめぐる競争について解析してもらいました。当日まで解析を試行錯誤してもらいましたが、口頭発表では非常に分かりやすい図と説明でたいへんよかったです。以前より高い潜在力を感じていましたが、その能力が開花しそうな期待感があります。

 

 

客観的にみて、内容的にもパフォーマンス的にもよい発表でした。素晴らしい研究成果を出してくれて感謝しています。卒論発表会お疲れ様でした。