空間認知は人類の進化にとって、なくてはならないものだった。空間を把握するだけではなく、出来事を記憶し思い出す働きにも、人間関係を理解するためにも、抽象的な概念を得るためにも、よいメンタルヘルスを保つためにも、認知症を防ぐためにも、なくてはならない要因であった。

そんな空間認知を人類がアフリカに生まれ、世界に広がる際から始まる歴史から、解明しつつ、その脳内での仕組み、それらか失われつつある現在、人類に直面する危機まで、広範囲にわたり解説したもの。心理学、人類学、神経科学、社会学など、さまさまな学問の成果を援用しつつ解説している。

空間認知、ナビゲーション能力の驚異については、すでにいくつか読んできて、感銘を受けたが、ここではさらにつっこんで、その未来の危うさと、それが人類にもたらす不幸までを視野に入れていることが重要だ。

北海道警、札幌の大通警察署シリーズ。

夏休みが始まったばかりに、工具の万引きで、少年係の小島百合に警察につれていかれた小学生の水野大樹。トイレにいくといって逃げられてしまう。捜査のために、母親に連絡をするがなかなか捕まらない。

一方、三課の窃盗係の佐伯は、園芸店の不法侵入事件を調べにいく。盗まれたのは追肥の硝酸アンモニウムと聞いて、心配になる。爆弾の原料にもなる。

盗んだのが誰かと調べ始めた佐伯は、深夜物音を聴いたという証言から、当時通りかかった三台の車を追う。そして、そのなかに怪しいものがいた。JR北海道の保線がかりをしていて、ニュースとなった保線怠慢の件で首になった梶本。工業高専を出ていて、爆弾作りの知識はある。ただ、行方不明になっている。生家や知り合いを訪ねて行方を追う。

百合が逃げられた少年は、また工具を万引きして逃走。やがて、母親に連絡があり、親切な男と知り合いになり、キャンピングカーであちこちにつれていってもらったと。

それを聴いた佐伯はもしかして、梶本かと。爆弾の材料の雷菅を盗んだと知るとともに、近くで爆発があったと知る。

では標的は何か?

JR北海道に恨みがあるのではないか、そういえば新型列車が走る日に、アイドルを招いて、行事とコンサートがある。そこに爆弾を使うのか?

しかし、確証はなにもなく、上層部を動かして、列車を止めたり、行事を中止にはできない。機動捜査隊だけでなんとかとめないと。

必死の捜査で、爆弾と犯人をおう佐伯ら。

ラストははらはらドキドキだった。

不思議なことに、偶然にたような作品を一緒に借りてしまうことがある。これもそう、ホラーミステリーとも言えるし、サスペンスとも言える。

主人公は21歳の女性マロリー。高校生のときに長距離走で記録をだし、大学にも入れる予定だったが、自動車事故を起こし、妹をなくしたことが切っ掛けで、薬物依存となり、今は施設にいる。一年半薬物をとらないまでに回復した彼女に、相談役のラッセルは仕事を紹介する。ニュージャージー州の郊外にある町に引っ越してきたマックスウェル夫妻の一人息子テディのベビーシッター。

屋敷内にある小屋を部屋として与えられ、両親が仕事でいない日中に、テディの相手を勤める。裏には森もあり、テディとの散歩コースとなり、穏やかな日々が続いたある日。絵を描くのが好きなテディが、いつものかわいらしい絵ではなく、奇妙な絵を描くようになる。森のなかで死体の女性を引きずっている男の絵。森の中の出来事と思われるさまざまな絵を描くようになる。しかも次第に子供らしくないうまい絵を。

この森では昔、絵描きの女性が行方不明になっていて、マロリーの住む小屋にアトリエがあったことを知る。

彼女は殺されたのか?

部屋にこもったテディが誰かと話しているような声を聞くことも。もしかして、殺された画家が彼に何か働きかけているのか?

無神論者のマックスウェル夫妻には相談できず、隣家の女性に相談する。霊能力があり、薬物を使う彼女には近づくなと夫妻には止められていたが。

隣で芝かりをしていた青年エイリアンと知り合い、一緒に絵の謎解きを始める。

隣家と関わったことが知られ、首にされたマロリー。最後の夜に、夫妻は正体を現す。マロリーとテディに迫るマックスウェル夫人の魔の手?


テディが書いたとされる奇妙な絵がみなイラストとして挿入されていて、作品の一部となっているのも興味深い。