~還暦じいちゃん遍路旅~

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88ヶ所の歩いて回った日記なう

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2014年5月3Ⅰ日(土)  三角寺、別格仙龍寺



コース  自宅 ==== 三島川之江IC ―――― 三角寺 ―――― 地蔵峠 ――――  仙龍寺 ―――― 平山バス停 ==== 三島川之江IC ==== 自宅



別格仙龍寺



清滝経由仙龍寺の道も結構怖かった。崖ぶちの石敷きの細い道が続いており、階段には落葉が積もり、それはそれは、よく滑ります。


石敷道 石敷道

慎重に歩いていたのに、2度滑りこけました。滑ったところが広かったので助かったが、崖の狭い道だったら大変なことになっていた。  


崖沿道 崖縁道

 

何か水の音がすると思ったら、正面に「清瀧」が目に飛び込んでくる。30mぐらいの高さから白いベールを落としたようだ。 


清滝 清滝

  
深山に流れ落ちる滝、まさに絵画の世界「こっちの道へきてよかった」今までの疲れがすっかり流れて行きました。ニコニコしながら進んで行くと、また滑った。


道端に祭られている新四国の石仏に合掌しながら、崖ぶちの道を進んで行くと深い谷にぶつかり、ここから道は一直線に谷底めがけて急降下していく。

  
急降下 急降下

どんどんどんどん下がって行くと木々の間から仙龍寺の建物が見え始める。仙人堂前の階段を下り13時00分仙龍寺到着。  


仙龍寺 仙龍寺到着

  

この仙龍寺遍路道、ちょっと危険なところはあるが、注意して歩けば、素晴らしい遍路道です。

 

仙龍寺はほかのお寺と違って、通夜をするための建物なので、旅館のような作りとなっております。  


正面 入口

  
本堂は建物の2階部分、靴を脱いでお参りします。

祭壇の前に正座して般若心経を唱える。が、山道を3時間歩いた後なので、正座すると足が痛い。 

 

本堂この上 2階へどうぞ


お尻をごそごそしながらなんとかお経を唱え終える。


納経を終え、ベンチでおにぎりを食べていると、オバチャンが「どこでお参りするんじゃろ、大師堂はどこにあるんかな」と話しているので


「お参りは靴を脱いで2階へ行ってください。ここはご本尊が弘法大師なので大師堂は有ませんよ」と声をかけておいた。


トイレも済ませ(7つ位ある中で手前の1つだけが洋式、足の痛い時はありがたい)


13時40分出発する。

建物前橋の下 建物前橋の下
  

仙龍寺からは国道を進む。途中で椿堂への分岐をとり川沿いを進む。


椿堂 椿堂へ

  

14時40分堀切トンネル到着。
  
堀切トンネル 堀切トンネル

このトンネル、1キロ以上の結構長いトンネルで、ひんやりとした風が流れている。汗でベトベトな体に気持ちがいい。

けど、車は猛スピードで走り過ぎるし、幅50センチほどの歩道も泥で滑り易いところがありビクビクしながら歩いていく。 


トンネル内 トンネル内
 

通り抜けるまでの10数分でシャツの汗が乾いていた。

今回は平山で打ち止めなので、バス停を目指し坂道を下って行く。


平山 バス停
    平山         バス停

15時25分、平山バス停到着。


15時55分発三島駅前行のバスに乗車、一貫田バス停で下車し、高速道路の進入路沿いに進んでいき、駐車場より帰途につく。


  三角寺、別格仙龍寺おしまい



2014年5月3Ⅰ日(土)  三角寺、別格仙龍寺



コース  自宅 ==== 三島川之江IC ―――― 三角寺 ―――― 地蔵峠 ――――  仙龍寺 ―――― 平山バス停 ==== 三島川之江IC ==== 自宅
     

地蔵峠2/2

 

地蔵峠を過ぎると道は下りとなるが、上りよりも厳しい道だった。


石を敷き詰めた急勾配の道が続いている。しばらく下っていくと鉄塔の手前に3番目の草刈鎌が置いてる。


草刈鎌 接待鎌


ここは少し草が茂っていたので少しの距離ですが草刈りをさせていただきました。 


草刈 草刈


またここには樹齢400年の「馬場桜」の大木が植わっており、桜の季節にぜひ見たいものです。


馬場桜 馬場桜

さらに山を下って行くと、山の中に新しいお墓が立っている。


お墓 お墓


前を通り過ぎ、舗装道路に出てくると、目の前に菜園が作られており、遍路道は柵で通れなくなっている。


柵 菜園の柵

柵に沿って舗装道路を右手へ下って行き、菜園の反対側に出ると遍路道が続いている。ここからまた遍路道を進んでいく。

 
遍路道 遍路道

ものの5分も進むと、もう一度舗装道に出てくる。この道は左へ進んでいくと堀切峠へ続いており、車も通れる道だ。


舗装道 車道        

 

この道も横切り、さらに遍路道を進んでいくと、道の両端に石柱が建っているところに出てくる。


石柱 交通分岐点?

結構大きなお寺の境内のような雰囲気がしている。


昔の交通分岐点だったのか、「箸蔵寺」「雲辺寺」への手差石柱も建っており、「仙龍寺」で「通夜をして御利益を受けなさい」と勧める奥の院への丁石などもたっている


(峠の石碑は御利益の所が御縁になっている)この寺域、残っている建物は不動堂だけ、不動堂だけにしては規模が大きすぎる。


ご利益 通夜の勧め

昔は何が建っていたのか、山の中に忽然とあらわれた、不思議な雰囲気の領域だった。


境内 不動堂境内


不動堂の前で般若心経を唱えて出発する。


不動堂遠景 不動堂遠景


不動堂前の石段を降りて行くと目の前の道がガッポリ崩れ落ちている。もう一度崩れると不動堂まで崩壊しそうな危険な状態になっている。


不動堂 不動堂石段
   不動堂石段       崩れた道

ここからの道、さらに急勾配、おまけに石の上に落葉がたまっていて滑りやすい。トラロープの張られた崖崩れの所を注意して通り過ぎる。


トラロープ トラロープ

地蔵峠から下り初めて1時間、清滝経由「仙龍寺」右へVターンの標識が立っている。正面の道には「この先崖崩れ有」の注意書き。


仙龍寺立て札 仙龍寺立札

話に聞く崖崩れの場所だ。どのくらい崩れているのか、様子を見てみると・・・・


注意書き この先崖崩

「コワーーー」覚悟を決めて進めば通れないことはないが、右下は谷底が見えない断崖絶壁、状態も怖いが、もっと怖いのは、もし落ちても、誰も落ちたことを知らない。自分一人しかここにはいないことだ。


がけ崩れ 崖崩れ

怖いことは大嫌いなので「即、やーめた」


真四国石仏 清滝経由の道


引き返し先ほどの清滝経由仙龍寺への標識に従って進んで行く。

   仙龍寺へ続く









2014年5月3Ⅰ日(土)  三角寺、別格仙龍寺

  

コース  自宅 ==== 三島川之江IC ―――― 三角寺 ―――― 地蔵峠 ――――  仙龍寺 ―――― 平山バス停 ==== 三島川之江IC ==== 自宅 

                     

地蔵峠1/2 

                                                

仙龍寺への遍路道は本堂の左手前から続いている。 


仙龍寺へ 仙龍寺へ
   

木の間の小路を進み、突き当たりの小屋の前を右手の裏山へ向かって上って行く。


裏山へ 裏山へ

木立をぬけると景色が一変、田畑が広がっている。さらに擬木の階段を上って行くと、石垣の横から山道となる。


田畑1 田畑2
   棚田1         棚田2

ここからの山道「これでこそ、歩き甲斐あり遍路道」と言える道だった。

  

「なだらかな土道」「ガラ石の急坂」「背丈よりも高いV字の底道」など、いかにもお遍路をしていますと思わせてくれる道が次々と続いている。
 
遍路道1 遍路道2
   遍路道1        遍路道2  

                 

最初は「いい遍路道じゃ」などと言っていたが、息が上がってきた。


しかしこの遍路道、途中で休憩するところがない。たくさんある丁石地蔵にゆっくりと手を合わせ呼吸を整える。


丁石 丁石地蔵

山が開け、陽の当たっているところに長い柄のついた草刈鎌が置いてあり、「時間のある方は草刈接待をお願いします」との札が降ら下がっているが、草刈の必要は全くない状態だった。


接待鎌 草刈鎌

さらに進んでいくと舗装道路に出てくる。右へ進んでいくと市民の森へ続いているが荒れ果てている。バーベキュー場が草に埋もれていた。


バーベキュー バーベキュー場         

     

遍路道はまっすぐ山の中へ入っていく。きれいに整理された保安林を通り過ぎる。


三角寺から1時間25分、やっと地蔵峠に到着した。

 
地蔵峠 峠の地蔵                     

4体の石仏が祭られており、右から首のとれた地蔵(大師像)、地蔵道標、仏海さんの地蔵道標、地蔵道標だそうです。仏海さんは2年間この奥の院で千体地蔵彫像を行っており、峠の地蔵はその一端だそうです。


三角寺から2600m、標高765m、奥の院まで2100mの標識が立っており、地蔵の反対側には奥の院への丁石が建っており「通夜をして御縁を結びなさい」と刻まれている。


表示板 石板
   距離表示板      通夜の勧め

  

峠と言っても眺望は全くないのでそのまま出発します。


   地蔵峠2/2へ続く







2014年5月3Ⅰ日(土)  三角寺、別格仙龍寺



コース  自宅 ==== 三島川之江IC ―――― 三角寺 ―――― 地蔵峠 ――――  仙龍寺 ―――― 平山バス停 ==== 三島川之江IC ==== 自宅


三角寺


今回は三島まで車で行き、三島川之江インターの高速バス駐車場に駐車、遍路衣装に着替えて遍路を開始する。


8時35分駐車場を出発、高速道路の下を潜り抜けて山に向かって進んで行く。


高速下 高速道路下 

          

山へ向かう黒っぽい橋を渡り、正面左手に見える建物の上の丸いタンクを目印に進んで行く。


山へ 山に向かって 

         

右手の池の所に遍路シールが貼ってある。本日最初の遍路シール、これがあると本当に安心できる。

福祉施設「太陽の家」の前を通り過ぎ、


太陽の家 太陽の家


50メートルも進むと本日最初の遍路標識が立っており、V字に引き返して山道を登るように指示している。


遍路標識 遍路標識


ここからはほとんど一本道、舗装された山道をエッチラオッチラ上って行くが、なかなかの急勾配で汗が噴き出てくる。


山道 山道


途中1ヶ所三島川之江の眺望の開けているところがあったが、かすんでよく見えなかった(この二日ほど、黄砂がひどいと天気予報で言っていた)


三島 市街地

遍路標識に従い、車道をショートカットしながら上って行く。山道へ入って20分ぐらいで車道が分岐しているところに出てくる。左へ行けば「椿堂」の標識、三角寺へはまっすぐに進んで行く。


分岐 分岐


ここからは木陰のない舗装道路を上って行く。暑い、とにかく暑い。この数日、日本全国真夏日になっている。まだ暑さに体が慣れていないので熱中症には特に注意が必要、水分を取りながら坂道を上って行く。


ゼーゼー言っていると正面木立の向こうに家が見えてきた。


民家 民家

9時30分三角寺駐車場到着。自家用車が5~6台停まっているだけで、バスはいない。


自然石を積み上げた石段を上り三角寺を目指す。ここの石段、急勾配の上、一段一段が結構高く、手すりを持っていないとちょっと怖い。鐘楼門の鐘を景気よくついて山門をくぐる。


鐘楼門 鐘楼門

山門左手の休憩所にザックをおろし、身だしなみを整え本堂へ向かう。


一番奥が本堂、その手前階段を上ったところに大師堂、大師堂横に大きな石像、最初足元を見たときは「でっかいお大師様だな」と思っていたが、全体を見ると延命地蔵菩薩だった。

大師堂のそばにあるから大師像だと思いこんでいた。失礼しました。


三角池 本堂

そのほか寺名の由来となった「三角池」などいろいろ見どころのあるお寺だ。


本堂 三角池

納経も終わり、ザックの整理をしていると、2本持ってきたペットボトルが1本からになっている。あまりの暑さのため1時間で1本飲んでいる。


今回はここから、「奥之院仙龍寺」へ向かうのでこれでは水が足らない。仙龍寺までの所要時間3時間として3本はペットボトルが必要となる。


自動販売機はと見回しても境内にはない。「しかたないか。この暑さの中、水がなかったら死んでしまうもんね」


駐車場まで急勾配の階段を往復してペットボトルを2本買ってきて、合計3本(1.5キロ)持っていくことにした。


駐車場 自動販売機

これで準備完了、10時10分、仙龍寺へ向かって出発する。

  

  地蔵峠へ続く









   

2014年5月16日


地元の新聞に「横峰寺の石楠花が見ごろ」になっているとの記事が出ておりました。以前から見たいと思っていたので、早速出かけることとしました。

目的は花を見ることですが、お寺に行く以上、白衣、金剛杖、菅笠の遍路スタイルで自宅を出発します。車を湯浪の横峰寺登山口に駐車し、横峰寺を往復してきました。ザックの中身はお弁当だけ、快調に歩いていけます。