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~還暦じいちゃん遍路旅~

88ヶ所の歩いて回った日記なう

2014/5/10(土)    ・・・ 前神寺 ・・・

コース 自宅 = 吉祥寺 ・・・ 前神寺 ・・・ 西条 ・・・ 新居浜駅 = 自宅 


新居浜へ


大師堂の横の道を下って行き、遍路道に入る。

        
出発 大師堂側参道
    

ここから先は三角寺まで札所がない。ただひたすら歩いていくのみだ。


左手に西条の町を見ながら、山すその道を進んで行く。


西条の町 西条市遠望

水路にはきれいな水が流れている。西条は水の都と言われるほど水が豊富なのだ。


水路 水路

途中、神戸公園の看板を見つけオニギリとトイレ休憩とする。


公園 公園(トイレ有)
 

加茂川に架かる人・自転車専用の「伊曽の橋」を渡る。
  

伊曾の橋 伊曽の橋
    

この橋、欄干に鉄琴がついているメロディ橋だが、専用のバチがなく金剛杖でたたいても音が出なかった。


橋を渡り右折、武丈公園をぐるりとまわりこみ、町中を過ぎ、再度山すその道を進んで行く。

 
武丈公園 武丈公園

地蔵庵を過ぎ、

 
地蔵庵 地蔵庵
  

今回唯一の遍路道らしい道を通り、


遍路道 風情のある遍路道
  

道前病院の前を進んで行く。山道を過ぎると右手に「王至森寺」(おしもりじ)。


おしもり寺 王至森寺


大きな金木犀が植わっており、花が咲くと1里四方に芳香が届くといわれている。

前回、お寺の中に植わっているものと思い、間違えてほかの木の写真を撮っていたが、金木犀は外側の道路沿い、(説明札は枝をかき分けないと見えない)に植わっていた。


きんもくせい キンモクセイ
 

「王至森寺」を過ぎ、国道11号線に出るまでに、「旧接待所の六地蔵」、「堂の本の地蔵屋敷」があり、地元の人が地蔵尊を大切に保存されているのがよくわかる。

     
六地蔵 堂の本
   六地蔵        堂の本


国道11号線を少し歩き、スーパーM2から再度旧道へ入って行く。


スーパー スーパー
  

国道の南側50メートルくらいの所を国道と並行して続いている。

旧街道の左右、最初の内は住宅地となっているが中萩小学校を過ぎたあたりからお店が多くなり、喜光地アーケード街へと続いている。


中萩小学校 中萩小学校
 

この商店街、暗い。開いているのは10店に1店、あとはシャッターが下りている。


アーケード街 喜光地商店街

新居浜の町と別子銅山を結ぶ南北の道と、金毘羅街道の東西の道の交わるところで、昔は旅館や商店が立ち並び賑わっていた。しかし、昭和30年代別子銅山が閉鎖され寂れてしまったそうだ。


15時00分喜光地商店街を抜けたところで、今回の打ち止めとする。帰途のため新居浜駅へ向かう。

 
打ち止め ここで打ち止め

15時27分新居浜駅到着、バスの時刻を調べると15時30分、


新居浜駅 新居浜駅
  

しかし・・・・トイレへ行きたい。自宅まで1時間30分とても我慢できそうにないのでこのバスをあきらめ、16時30分のバスで帰宅する。
 


      前神寺から新居浜へ おしまい


2014/5/10(土)    ・・・ 前神寺 ・・・


コース 自宅 = 吉祥寺 ・・・ 前神寺 ・・・ 西条 ・・・ 新居浜駅 = 自宅 


前神寺


8時55分、吉祥寺の真ん前にある氷見のバス停に到着。


暑い、まるで夏のようだ。シャツを脱ぐために吉祥寺のトイレをお借りする。

絶好の遍路日和なのに参拝者が一人もいないので、前回できなかった成就石に杖を突っ込みに行く。


成就図 成就石正面
    成就石


正式には本堂の前から、目を閉じて歩いていき、石に開いた穴に杖を通すのだが、とても無理なので成就石の3歩前から歩いて行ってエイヤッと杖を突きだす。見事に成就?


成就石裏 成就石から覗く本堂


「今から遍路を再開します。よろしくお願いします」遍路の続きを報告して出発する。


国道11号線は車が多いので旧街道を進んで行く。大師が錫杖で地面を突くと水が湧き出したという伝説の井戸「芝之井」で手を洗い前神寺へ向かっていく。


芝之井 芝之井

住宅の間を進んで行くと分岐となり、正面左手に赤い鳥居が見えるところを、遍路シール通り右手へ進んで行く。


赤い鳥居 赤い鳥居


右手に石の鳥居と石鎚神社の石碑が立っている。参道奥には立派な神門が見えている。


神門 石碑と鳥居


本来ならばお参りすべきところだが、今回はパス、隣に見えている前神寺へ進んで行く。


9時48分前神寺到着。山門だけがポツンと建っており、「石鈇寺」の扁額の架かった山門をくぐる。


前神寺山門 前神寺山門

広い駐車場を進み、極楽橋を渡ると正面に大師堂、右手へ進んで行き浄土橋を渡るところに不動尊の滝があり、一円玉が岩にたくさん貼りつけられている。


極楽橋 極楽橋


一円玉を投げ入れて、岩に張り付けばご利益があるそうだ。不動尊の水の流れているところの色が昔と違い黄銅色となっていた。わざと色を付けているのか、それとも水の性質が変わったのか?


不動尊 不動尊2010.5.8
  現在の不動尊     2010年5月

階段を上って行くと正面に本堂が実に美しく建っている。山を背景に大きく手を広げて訪れる人を迎え入れているようだ。


本堂 本堂


他の寺とは異なった雰囲気で、お寺というより神様がいらっしゃるのではないかと思ってしまった。


このお寺、江戸時代には西条藩松平家の祈願所となり三つ葉葵の紋の使用を許されていた。


葵の紋 葵の御紋


また毎年7月1日の石鎚山お山開きには、数万人の白衣に身を包んだ信者が、法螺貝の音に合わせて「なんまいだ」を唱えながら石鎚山に向かっていく様子がニュースとして流されている。


出発 東側参道

10時28分、前神寺を出発する。


  新居浜へ続く

横峰寺下山


2014/4/26(土)    ・・・ 横峰寺 ・・・

コース 自宅 = 湯波、横峰寺登山口 ・・・ 横峰寺 ・・・ 星ヶ森 ・・・ 奥之院 ・・・ 香園寺 ・・・ 宝寿寺  ・・・ 吉祥寺 = 自宅 

  

舗装道路から分岐の急階段の下り道、ここからの道、上り以上に大変だった。


階段 香園寺へ

11時55分階段を降り始める。

急激な坂を過ぎると緩やかな馬の背になり、少し登って行くとまた急激な下りとなり、馬の背が続く。


山道 山道
    山道1        山道2

何回かこれを繰り返すと休憩所に到着。

ここから奥之院、下城方面へ下って行く。


じーちゃん登場 じいちゃん登場
     

遍路地図の66-1、休憩所を過ぎたH310の所だろうか、白瀧奥之院への分岐方面にトラロープが張られ「がけ崩れの恐れのため通行禁止」の紙と迂回路図が張られている。

 
通行禁止 通行禁止
 

「通行禁止と書いとるが、実際は通れるんじゃろう」と考えたが、万一事故があれば自分の命だけでなく、多くの人に迷惑がかかる

 
迂回路 迂回路
 

「遍路は人に迷惑をかけたらいかん」と思い直して迂回路の「下城」方面へ下って行く(こちら方面しか道がないのだが)ジグザグ道を降りて行き、ぐるりとまわりこむと舗装道路に出てくる。

 
舗装道路 舗装道路へ出てきた
 

左方面へ8分ぐらい下って行くと本来の白瀧奥之院遍路道出口に合流、奥之院へ向かって進んで行く。

 
従来の出口 従来の出口
 

迂回路と言ってもほんの少し遠回りになるだけだった。


ちょっとだけ白瀧奥之院に立ち寄る。

 
白滝不動明王 奥の院滝場

 
不動明王がコンガラ童子とセイタカ童子を従えて立っている水行場を眺めていると、お寺の人が「今日はアンタで3人目じゃ」と寂しそうに話しかけてきた。


奥の院 奥の院
 

「今日は歩きの人が少ないですね。本堂でお参りさせていただきます」モダンな本堂の前でゆっくりと般若心経を唱え終えて振り返ると、住職は遠くで掃除をしていたのでその場で頭を下げ出発する。


高速道路の手前まで来ると道が二つに分かれている。今回は右手の高速道路沿いの道「乙コース」をとる。

  
乙コース 乙コースへ
 

高速道路よりも高い位置まで上って行き、あとは緩やかに下って行く。分岐には「へんろみち保存協力会」の立札があり、通る車もなくのんびりと歩けるが、見どころは何もなかった。この道は「甲コース」と反対側の香園寺駐車場に出てくる。14時55分到着。

  
香園寺 香園寺駐車場
 

正面にはコンクリートの巨大な建物が建っている。左手の納経所前で身なりを整え大聖堂2階の本堂兼大師堂へ参拝する。

 
大日如来 本堂内部
     

中央には金色に輝く巨大な大日如来像、その前に立ちハッと気が付いた。


ここ建物内には、ローソクと線香を立てるところがないのだ。外の専用建物でローソクを灯すようになっているのだがいつも忘れていて、今までローソク、線香を灯したことがない。

  
ローソク立て ローソク立て
 

大日如来像の前にたたずみしばしお顔を拝見する。


15時18分香園寺出発、宝寿寺へ向かう。

宝寿寺へは1.3キロ少々で到着、本堂、大師堂とお参りをして納経所へ向かう。

  
宝寿寺 宝寿寺
  

納経所には張り紙がまた1枚貼られていて

「当寺に相談なく霊場会が始めた1200年のお札はおいてない」旨が書かれている。

「もう少し遍路の気持ちを考えてくれたらいいのになー」いいお寺なのに残念だ。(1200年お札は次の吉祥寺で2ヶ寺分頂けます)

窓口と納経していた遍路との雰囲気が悪いので早々に出発。

  

国道11号線は車が多いので南側の旧道を進んで行く。

   
旧道 旧道

.4キロほど進み突き当たりを左折すると200メートルほどで水大師(芝之井)の案内、ここから吉祥寺まではすぐそこ、16時20分到着。


水大師へ 芝之井案内


本堂、大師堂とお参りして納経所へ向かう。2ヶ寺の1200年お札をいただき、「やれやれ、よかった」と思っている後ろから「還暦じぃちやん」の呼び声、誰かと思って振り返ると、お寺の人が追いかけてきて、「杖忘れとるよ」長年お参りしたが杖を忘れたのは初めてだった。


吉祥寺 吉祥寺

4時40分遍路衣装を解き帰途に就く。


     横峰寺 おしまい





横峰寺登り


2014/4/26(土)    ・・・ 横峰寺 ・・・

コース 自宅 = 湯波、横峰寺登山口 ・・・ 横峰寺 ・・・ 星ヶ森 ・・・ 奥之院 ・・・ 香園寺 ・・・ 宝寿寺  ・・・ 吉祥寺 = 自宅 



体調を悪くしてしばらく休んでいた遍路を再開する。

当日朝、バスで大頭へ行く準備をしていると、家内が「送ってあげる」とのことなので、これ幸いと車に乗り込む。


「大頭から横峰寺の登山口までは、舗装道路の坂道だけで見るところもなく、歩いてもつまらないんだよなー」


「じや、登山口まで送ろうか」というわけで今回は少しズルをしてしまいました。

途中4人組と3人組の遍路を追い越し、登山口に到着すると車が5台止まっているが、人は湧水を汲んでいるおじさんが1人いるだけ。


9時00分登山開始。


登山口 登山道

久しぶりなのでマイペースで上って行く。札所屈指の遍路ころがしの上、体調がわからないため、ゆっくりゆっくりと上って行く。


何人かのハイカーが山道を降りてきている。

登山口に車を止めておいて、往復しているのだ。


遍路道は沢に沿って続いている。


橋

橋を5~6回渡り、階段を上っていくと

まるでブッシュ・ド・ノエルを切ったような形

をしている大きな岩が道のそばにデーンと居座っている。


ケーキ ブッシュドノエル


この岩の両端、どこへ行ったんだろう。


そろそろ息切れしだしたころ空が明るくなってきた。山道も終わりに近づき、最後の階段をゼーゼーいいながら上って行くと、坂の上に山門が見え始める。


10時22分横峰寺山門到着。


山門 山門到着

本堂は左手だが、右手の「星ヶ森」へすぐさま向かう。


星ヶ森1 星ヶ森へ


500メートルほど車も通れる山道を上って行くと、駐車場との分岐があり、そのさき少しで「星ヶ森」到着。

 
星ヶ森2 星ヶ森

正面に雪が斑に残った石鎚山が姿を現している。めったに石鎚山は見えないと聞いていただけに感動もひとしお、南無大師遍照金剛を唱える。

 
石鎚1 石鎚2
   石鎚山1       石鎚と鳥居

10時37分ザックをおろしおにぎりタイムとする。ゆっくりおにぎりを食べていると、汗でぬれた体が震えてきたので、お茶でおにぎりを流し込み、横峰寺へ引き返す。


山門 山門

先ほどの山門を通り抜けると納経所。その前の石段を上がると本堂、向かい合うように大師堂が建っている。


本堂 大師堂
    本堂          大師堂

久しぶりの読経なのでゆっくりと般若心経を唱える。納経所前のベンチで残りのおにぎりを食べ10時45分出発する。


大師堂前を進みバス乗り場の分岐を「香園寺奥之院」へ進みお寺の作業道を下って行く。舗装道路に合流してさらに下って行と、奥之院への分岐階段が現れる。
   
階段 下山階段
  

    横峰寺下山へ続く






54番延命寺から大頭へ      2013/11/16~17


コース   自宅 == JR松山駅 == JR大西駅 ―― 

54番延命寺   ―― 55番南光坊 ―― 56番泰山寺 

――― 57番栄福寺 ―――  58番仙遊寺() ―― 

59番国分寺 ―― 大頭 ==  四国ガンセンター == 自宅

大頭への道


今回の遍路も終わりに近づいた。

「伊予桜井」を過ぎ「湯の浦」に近づいたところで遍路地図を確認する。地図では高速道路出入り口と、その先の「桜井漆器会館」に信号機が書いてあるが、「桜井漆器会館」の所には信号機がない。高速道路のところの信号機を渡っておかないと、次の信号は「道の駅」のところになってしまう。


~還暦じいちゃん遍路旅~-桜井漆器前 桜井漆器前


「道の駅」に寄ると遍路道に入るのに少し引き返すか、歩道のない国道を「孫兵エ作」のバス停まで進むしか方法がない。道の駅でお昼を食べたかったが、高速道路出入り口の信号を渡って遍路道へ入った。


~還暦じいちゃん遍路旅~-上ったり下ったり 上ったり下ったり


ここからの遍路道、登ったり下ったりが何回も続いている。「湯浦7車道地下横断路」を潜りぬけ進んでいく。


~還暦じいちゃん遍路旅~-湯の浦7 湯の浦7


人にも車にも全く会うことのない道を進んでいくと、12時10分、栴檀寺到着。


~還暦じいちゃん遍路旅~-栴檀寺 栴檀寺


ここは88か所とは関係ないが、きれいなお寺で、地元では「きゅうり封じの世田薬師」として知られている。


~還暦じいちゃん遍路旅~-世田薬師 世田薬師


年1回、夏の真っ盛りの土用の丑の日、キュウリを身代わりに病気を封じ込める祈祷が行われているのだ。ベンチをお借りして、残りのパンを食べ、トイレも借りて12時35分大頭に向かって出発する。


~還暦じいちゃん遍路旅~-栴檀寺 栴檀寺


ここで「うちのかーちゃん」が変なことを言い出した。


「ねえねえあなた、昨日泊まった仙遊寺、おサルさんとなんか関係あるの。さっき地元のオジイさんと仙遊寺に泊まったと話していたら、おサルさんかなと言っているの。もう一度聞き直してもおサルさんと言っているので、何かわからないのでハイハイと返事したんだけど・・・・」


「え ?おサルさん・・・・なんのことかなー」ここでパッとひらめいた。

地元の老人は仙遊寺と言わずに、山号で呼ぶそうだ。

山号の「作礼山(されいさん)」が、すこし訛り「お作礼山(おされさん)」と言っていると聞いたことがある。


おサルさんじゃなく、おされさんと言ったんじゃないか。仙遊寺の地元の人の呼び方なんじゃ」


~還暦じいちゃん遍路旅~-作礼山 作礼山


「そーなんだ。おサルさんってなんのことって聞かなくてよかった」


おサルさん、おサルさんと歌いながら歩いていると、13時15分臼井御来迎に到着。


~還暦じいちゃん遍路旅~-臼井御来迎 臼井御来迎


雨が降りそうなので写真を取っただけですぐに出発。


伊予三芳のあたりでポツポツと雨が降り出した。天気予報では夕方まで50%の降水確率、空も暗いのでカッパを着ることにした。着て正解だった。雨はだんだん強くなり、風も吹き始めた。雨のなかひたすら大頭を目指して歩いていく。


~還暦じいちゃん遍路旅~-三芳の町 ~還暦じいちゃん遍路旅~-安用
      三芳の町             安用


チェックポイントを地図で確かめながら、遍路シールを見逃さないように注意する。雨のなか、道を間違えると何倍も疲れてしまう。丹原の商店街を抜けたあたりで雨がやんできた。


~還暦じいちゃん遍路旅~-丹原小学校 丹原小学校


15時40分、大頭バス停到着。


~還暦じいちゃん遍路旅~-大頭陸橋 大頭横断歩道

4時18分のバスに乗れると思ってバス停の時刻表を見ると、1時間に1本しかないはずなのに、3時台だけは2本バスがあるではないか。


~還暦じいちゃん遍路旅~-バス停 バス停

これぞお大師様のご配慮か。3時48分のバスに乗ることができ、暗くなる前に自宅に到着できた。終わりよければすべてよし、ビールを開けてお疲れさまでした。


おしまい。