サンスイAU-α607iとKENWOOD KA-7090Rの聴き比べ~

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サンスイのAU-α607iをここ数日鳴らしてきて、馴染んできたのでちょっと音の比較をしてみようかと。

比較する機材として、CDプレーヤーには、

DENONのDVD-2910を使用。
現状、DVD-2910からKENWOODのKA-7090Rへは、上の写真DVD-2910の上に乗っているVictorのJX-V10を経由させているので、同条件になるようにAU-α607iにもJX-V10からの出力を入れました。

音源はライブ版CDのCASE OF BOOWYディスク1を使用します。
ライブ版CDなので、各楽器の音や会場内の雰囲気の再現の違いが感じられるかなと。

スピーカーは、

PioneerのS-N701です。

では、まずこの方から

サンスイのプリメインアンプAU-α607iです。

中低音に厚みがあり安定感を持っているので、どっしりしたライブサウンドになります。
それから、サンスイ独特の温かみのある音が心地よいです。
総じて、カチッとした鳴り方はしないので、モニターライクな音とは正反対。
リラックスしながら音楽に包まれてる感覚になります。
アナログな音をライブ会場で聴いている感じですね。
布袋さんのギターソロなんかも、しっかり鳴いてます~。

次に、こちら


KENWOODのプリメインアンプKA-7090Rです。
基本設計はしっかりされているものの、日本生産ではないので、ちょっと残念なアンプです。

で、音はというと。。。
いやぁ、これがまた全然違います。
KA-7090RのほうがHi-Fiな音です。
シンバルなどの金属音もシャキッとしてます。
解像度が高くて繊細な鳴り方です。
オンキヨーほど冷たい音ではありませんが、スッキリはしてます。
こうやって書くと、一見KA-7090Rのほうがいい音と思われそうですが、実はこの感じがKA-7090Rの残念なところでもあります。
KA-7090Rは、音が綺麗すぎるんです。
KENWOODのプリメインアンプって、もっとパワーがあっていいはずなんです。
例えば、今回は比較に出していませんが、K'sのKAF-5020は、小さいにも関わらず、音に厚みがあり低音もよく出ます。
この感じは、トロイダルトランスによるもののようですが、残念ながらKA-7090Rのトランスはトロイダルトランスではありません。

結果、パワーや厚み、独特の味のようなものが無いので、解像度が高くていい音なんだけど、パワーも厚みも無い惜しい感じになってしまいます。
今回、スピーカーにS-N701を使っているので、低音もそこそこ出てますが、サンスイのAU-α607iのほうが余裕があって安定感があります。
さらっとBGMならKA-7090Rで、くつろぎながら音楽を聴くならAU-α607iかなぁと言うのが、今回の感想でした。

決してサンスイびいきではありません。
AU-α607iは、今時のスッキリHi-FIな音はしませんから、デジタルサウンドの曲だと場合によっては、解像度が足りなく感じます。

好みもありますから、あくまでも個人の感想ですが、アンプはサンスイのほうが一見なぁと思いました。

おしまい