のぉーぶるのクルマとグルメとホームシアター

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クルマ全般(自分はAMG C36とタントカスタムの2台持ち)、ホームシアター、スイーツ系中心のグルメなど、文字数多めのブログです。しっかり読んで感想お待ちしてます♪

お待ちかね?JMS2025人物編


これまでシリーズ17回にわたってお届けしてきた「ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)」レポート。いよいよ恒例の「人物編」をもって、本シリーズ完結となります。今回はクルマの話も技術の話も一切出てきませんので予めご了承ください。

ともあれ
なんとか年を越さずに完結させることができました……!




 はじめに

最新のコンセプトカーや革新的なテクノロジーが主役のイベントですが、その魅力をさらに引き立て、私たちの質問に笑顔で応えてくれた「彼女たち」の存在は欠かせません。近年のモビリティショーでは"女性説明員"の存在感を抑える傾向にありますが、それでも会場に華を添える姿は健在でした。
一方、いわゆるカメコは激減してます。昔は鉄道写真撮るような白い長玉付けてウロウロしているのが目立ったものですが。これはとても良い傾向。

 今回の撮影と掲載について

特に今回は「撮影NG」の方も少なくなかったようですので、全て対面で撮影許可をいただいた方限定で掲載してます。
ちなみに、声かけする前に「撮影OKっぽいか・そうでないか」を雰囲気で判断しているのですが、今回声かけしてお断りされたのはわずか1名だけ。長年の「目利き」は生きていたようです(笑)(ただ、その断られた方も、どう見ても『撮ってください』という華やかな装いだったのですが……撮影者を見られたのでしょうか……泣)
また、ダイバーシティの影響か、今回は男性の受付担当も多く見かけたのが印象的でした。



これぞMAZDAのホスピタリティ


今回の人物編、最高の笑顔をいただいたのはマツダブースです。

 マツダ

記憶に残る方だったので「昨年もマツダにいらっしゃいましたね」と(周りに人がいない隙を狙って)声かけしたら、とても喜んでプライベートな笑顔をいただきました。おなじみの「Mサイン」も文字通りお手のもので、なんと言っても縦横比が完璧です。(右下のスーパーインポーズしたロゴと見比べてください)




二つの「三菱」


続いて、ブランド名は同じでも全く異なる方向性の「三菱」を並べてみました。

  三菱自動車

こちらは定番の制服スタイル。ブランドカラー・背景との親和性が高く、安心感のあるビジュです。


  三菱電機モビリティ

自動車とはうって変わって、眼鏡ビジュの知的かつクールなスタイル。白のダウンコートと相まって、これはササる層が確実にいるな、と思わされました。




安定の国産車群


 トヨタ系(センチュリー・レクサス・トヨタ・ダイハツ)

全体的に女性説明員の方は絞られており、平場は社員さんが中心の様子。そんな中、センチュリーの受付で凛とした表情をいただきました。


※ちなみに、センチュリーの開発についてお話を伺った男性の説明員(おそらく開発上位の方)の技術解説も非常に深く、印象的でした。


 日産

恒例通り「ミス・フェアレディ」がみなとみらい本社から参席。流石の慣れた説明ぶりは、スポット参戦組とは一線を画します。「ぜひ本社にも来てくださいね」との言葉に、ブランドのホスピタリティを感じますね。また試乗しに行きます!

それにしても、、、このダサいユニフォームはなんとかならなかったのか…



 スバル

受付の方々です。カメラを向けるとパッと華やかなポーズが決まる、慣れた立ち振る舞いが流石でした。




指サインで魅せます


比較しやすいよう、このコーナーはブランドロゴをスーパーインポーズしました。見比べてください。


 スズキ

指で作る「S」サイン。スーパーマンにも通ずるこのサインは難度高めっぽいですが、この方のは形が非常にキレイでした。
カチューシャの悪魔のツノはハロウィン仕様。




 ヤマハ(YAMAHA)

受付にて。これもブランドマークだと言われ、頭の中で?マークが並びました。確かに音叉マーク3つを両手の指だけで作るのは人類の関節的には至難の業ですが(笑)、精一杯の「ヤマハ愛」を感じるポーズを3人並んで見せてくれるのは、なんだか微笑ましく感じました。
観てる人は観ていた「量産型リコ(与田祐希主演)」の「ギブ・バース」を思い出したのは私だけでは無いはず。



 日野(HINO)

指サインのコンビネーション。指先の美しさまで含めて「Good Job」なお二人でした。目元の気だるげな色気が魅力的。


他にも先ほど紹介したマツダの彼女も、
もちろん印象的な指サインでしたね。



未来・知性・伝統・・・多彩な世界観


 いすゞ

白衣モチーフの衣装。動きやすさの中に知的な「理系感」が漂い、これはこれでフェチの気配を漂わせてます。



 BYD

前回の令和離れした大動員から一転、今回は技術陣が主体の構成に。でもスポーツカーの隣にはやはりね。スッキリモダンなスタイルを見せてくれました。




 SCSK

受付にて。こちらは未来的な展示内容と対照的に、ちょっと平成風なユニフォームとポージングです。



 ブリヂストン

黒のピシッとしたスーツで一見すると社員さん(もちろん良い意味で)。思い切って声かけしたらOKでした。
バスの隣というロケーションも相まって、ガイドさんのような佇まい。



 住友電工

「宇宙と宇宙人」がモチーフ?!
ハロウィンの仮装かと思いきや、これがデフォとのこと。少し懐かしい「平成の展示会」的なチープ、だが親近感の湧く楽しさがあります。



  トミカ

   不変であり、普遍とも言える王道のトミカカラーのユニフォーム。さらに決めていただいたこのポーズは、まさにモーターショーの伝統です。



 おわりに

最新技術を伝える「人」の力があってこそのモビリティショー。皆様、本当にお疲れ様でした!

ジャパンモビリティショー2025の記事は、これにて完結。
次回の「JMS2027」では、どんな進化と笑顔に出会えるでしょうか。

今回のシリーズ記事18本を通してのご感想など、ぜひ。



水素生産船・・・海の上なら水素作り放題って誰でも一度は考えるけど、本当にそうなるなら素晴らしいじゃないか





  WIND HUNTER


商船三井(MOL)が出展した「水素生産船(WIND HUNTER)」のコンセプトモデル


単なる輸送船ではなく、洋上風力をエネルギー源として水素を製造・貯蔵するエネルギー供給拠点として機能する、まさにサステナブルな未来型船舶です。





自動車やバイクの水素エンジン技術展示はこれまでもトヨタなどの例がありましたが、そもそもの燃料である水素を「つくる・運ぶ・ためる」をどうするかという課題に対するアンサーであり、サプライチェーンの根幹となり得る技術だと思います。  

陸上の水素ステーションや燃料電池車だけでなく、海上から水素を供給する新しいインフラモデル。

  

当然ですが水素生産船と水素輸送船の連携も強調されていました。  



しかし、素人目にも技術的課題をいくつか感じたこともまた事実。


 1.推進と発電の両立は

タービンを回して発電するのですが、それがブレーキになって速度低下すれば航行に支障が出る。そうなると供給計画が変動する。そうならないためには、水素生産量に与える影響を、気象・海象に応じた運航最適化とセットで考える必要がありそうです。うわぁ、変数多そう。


 2.ハイブリッド制御は

風が弱い時は蓄えた水素を使って燃料電池で発電し電動プロペラ推進という二重系統になっているようです。

ということは、自動車のハイブリッド駆動と同じように、切替時の負荷変動などの信頼性設計が求められますよね。

  

 3.燃料の淡水化は

実際に運用する時は、燃料となる水は周りに無限にあるよと言っても海水をそのまま使える訳ではないので、電極腐食、前処理(淡水化)などをどう処理してシステム化するのか。これに電力を使って淡水化する場合は核融合などの指標にもなる「使用するエネルギーと取り出すエネルギーの比率」が問われるはずです。


 4.安定的な供給は

風の状況の良い海域へ次々に移動して生産する運用思想となっていましたが、年間生産量の平準化、荒天回避、避泊とかどうするか、その間の乗組員の生活どうなるのとか。原子力空母(潜水艦)の乗組員みたいに、1年間ずっと洋上とか?


 5.洋上における安全性は

水素系統の安全性については、特にタンクや装置類に対する海水環境での腐食促進を踏まえた保全計画が必要になりますね。一発でドカン!です。 


 6.利用者までのインフラは

つくるだけでは使えない」ので、洋上や岸壁、洋上(水素運搬船)で水素を引き渡す相手のI/F(接続アタッチメント)の標準化が必須でしょうけど、それぞれの思惑があるので…

BEVの充電規格と同様に、規格の統一はとても大変だろうと容易に想像がつきます。


こうやって並べていくだけで(まだまだあるでしょうけど)、ハードルが多くて高いですね。


でも海洋国家たる日本に向いたエネルギーであることは間違いないので、ぜひ実用化に向けて頑張っていただきたいです。



当初「その他」で書く予定でしたが、ちょっと勿体無い内容になったので単独投稿しました。


徳島大発ベンチャーの「D-2」が、デロリアンでありポインターでもあった件





「その他」のブースに進む前に閑話休題、

少々変態度高め(褒め言葉)な「乗り物」の深堀りをしておきましょうか。


それは「Tokyo Future Tour2035」エリアの片隅にひっそりと(?)、しかし異様な存在感を放って展示されていました。




一般的に想像する「近未来のモビリティ」といえば、こんな感じですよね。


空にはドローン、地上は自動運転車。スマートでクリーン、日常に溶け込んだ風景…


「そのうち、貨物を運んでるドローンに人も乗れるようになるんでしょ?」

「空飛ぶクルマって言っても、結局はデカいドローンじゃん」


そう思って「コレジャナイ感」を抱いている全ての大人たちへ


お待たせしました。「コレ」です。



と、言われても困るレベルの完成度ですよね…

なんだこのバラックは

私ですらそう思いましたよ。


しかし注目していただきたいのはそこではなくて


これぞ、

BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)世代が夢見た「空飛ぶクルマ」なんですよ


 

やはり「クルマ」と名乗るからには、タイヤがあって道路を走れなきゃね・・・


⚫︎タイヤで道路を走る。

⚫︎⚫︎そのタイヤが「ギギギギギ、ガシャン」と変形して下を向く。

⚫︎⚫︎⚫︎ホバーだかジェットだかで空を飛ぶ。


すなわち「空を飛ぶ=翼をつける(飛行機化する)」ではなくて、


「車体そのものを何らかのチカラで無理やり浮かせる」というアプローチ。いやあ、好きだわあー


この試作機は、そのロマンを現代の技術で(未来の夢の技術ではなく)具現化したものでした。





 1. タイヤが90回転! まさにBTTF2のデロリアン


まず実演を見て目を奪われたのが、その変形機構。


地上走行モードから「飛行モード」へ移行する際、4つのタイヤがグイッと90度、真横に倒れます。





こう動いて、完全に車輪が下を向き、揚力ファンへと早変わり。


あれ、これって「アレ」じゃん


そう、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART1』でのドクの名台詞、

道? これから行くところに道など要らん(Roads? Where we're going, we don't need roads.)」


が脳内で再生されますよね?(画像はネットからお借りしました)





劇中のデロリアンは「ホバー・コンバージョン」という架空技術で浮きますが、現実の『D-2』は「ホイールの中にプロペラを仕込む」というもっとプリミティブな技術でこれを再現。


映画では未来感の演出だった変形を、「タイヤのスペースをそのまま推力発生装置にする」という機能美として実装している点に、思わず拍手~♪




 2. 真の揚力発生は「車体の下」。これはデロリアンに見せかけたポインター(TDF PO-1)


しかし、すぐに違和感に気づきます。


このタイヤのプロペラだけで、車体重量を支え、あまつさえ飛行することができるのか?」と。


実は、このクルマの真のエンジンは、車体の「下」にありました。(車輪のプロペラも推力に貢献していて、飾りではないとのこと)





車体中心部を貫くように、巨大なホバーファンが2つ鎮座しています。


ここで思い出すのはBTTFではなく

『ウルトラセブン』のウルトラ警備隊専用車

「ポインター(TDF PO-1)」ですよね!


当時の設定資料を紐解くと……


車両コード: TDF PO-1

ベース: クライスラー・インペリアル 1957年型

特殊装備: バリア、ミサイル、「ホバー機能」


そう、ポインターは「車体下部からのジェット噴射」により、ホバリングが可能という設定でした。


「え、そんなシーンあったっけ?」と忘れている方も多いかもしれません。


それもそのはず。ポインターが劇中でホバー機構を使用した回数は、全49話(※諸事情により欠番となっている第12話を含む)のうち、たったの2回しかないのですから。

(写真はネットからお借りして、見やすいように明るさを修正しています)




第22話「人間牧場」: 海面をホバー走行

第25話「零下140度の対決」: 雪原を突破


設定上は「飛行時速800km」等のスペックがちゃんとありましたが、昭和の特撮現場では「人が乗った車を飛ばす」なんて予算のかかることは大人の事情により難しかったんでしょうね。


しかし、令和の『D-2』は違います。ポインター同様、車体の下にファンを積んで浮くのです。


 


 3. なぜ今「変形」なのか? 開発者のリアルな回答


この車両を開発したのは、徳島大学発のベンチャー企業「株式会社TSUNAGI」。


ガンダムにあこがれてロボット研究者になった人は、


キャプテン翼にあこがれてサッカー選手になった人くらい多いのではないかと密かに思っている(もちろんその前の世代では鉄人28号やアトムがその責を担っていたことは言うまでもありません)のですが、このクルマもそんな香りがプンプンします



しかし、もちろんそれだけではないはず。(流石に)


と思って調べてみると

その本当の(表向きの?)目的は極めて真面目な「災害救助」でした。


被災地では道路が寸断されて車は通れない。

ドローンでは運べる物資が少ない。



そこで「行けるところまではタイヤで走り(省エネ・大量輸送)、道がなくなったら飛ぶ(障害物回避)」というハイブリッド=変形機構が必要だったのです。


フィクションの「かっこよさ」に見えた構造は、実は「人を助けるための合理性」の塊でした。(と、見える)


 


さて、ここで開発者の方に聞いてみました。


「このバラック……いや、試作車、実際どのくらい浮くんですか?」


「3m以上はいけます」


「え、すごい。3mって言ったらもう浮上じゃなくて飛行じゃないですか!でも、このむき出しの車体で3mって、ものすごく怖くないですか?」


「はい。怖くてその高さまでにしています」


 


……これはリアルだ、正直すぎる!!


 


予算の都合で飛ばなかったポインターとは違い(いや、今も予算の影響も大きいとは思いますが)、こちらは「生身の人間の恐怖心」または安全上の法的配慮がリミッターになっていました。実際、航空法も関与してるとか。


推力だけならもっとイケるらしいので、どこまでイケるか興味はありますよね!

「じゃあ、あんたが乗ってみろよ」と言われそうですが


ただ、特筆すべきこととして、

説明してくださった研究者の方からは

良い意味での「マッドサイエンティストのはしくれ」の香りがこれまたプンプンしました。


もしジャパンモビリティショーに「イグ・ノーベル賞」的な部門があれば、間違いなく受賞していたでしょう。(写真はネットからお借りしました)




 


BTTFの夢にTDFのロマン、

そして災害救助のリアル。


そんな楽しい展示がクローズアップされないのはあまりに惜しい、


そんな気持ちで丸々1話分を費やしました。いかが?


 ヒョンデ


もう「その他」でいいか、と思っていたくらいですが、まあ。


で、唯一撮っていたのがこちら。


INSTEROID(インスタロイド)






ん?

ルノーって出展してたんですか?

と聞きたくなりませんか?私はなりました。

ああ、5ターボのリメイクですか、と。

ちなみに5ターボはこちら。(ネットからお借りしました)




いやいや、コンパクト2BOXに派手なエアロ付ければ何だって同じだよと言う勿れ


同じ時代のプジョー205 T16はこれ





ランチアデルタS4はこちら




ほら、ちゃんと違うじゃないですか!


イメージだけのやっつけ仕事(特にオーバーフェンダーのラインが安易)をしなければ、ヒョンデならではの個性を出すことはできたはず。


なんと言ってもこれはデザインスタディであって、市場に(売れ筋に)合わせたBYDラッコとはそもそも立ち位置と狙いが全く違います。なのにどうしてこうなっちゃうのか…



と言うことで、今回最短の記事になりました。


次回は「その他」

続いて「人物編」を準備してます。



  BYD


昨年は「まるで平成のモーターショー」然としていたBYDですが、今年はしっかり地に足のついた展示になっていました。一部の層には残念な「華やかさ」が随分とトーンダウンしてましたが、それは「人物編」にて…


他メーカーに比べて市販車比率が多かったように思います。(正確な計算はしてません)

これはまだまだBYDの知名度とディーラーの不足の影響かと推測します。ここで初めて市販車を見ると言う人も少なくなかったでしょうから、展示戦略としては間違っていないと思います。


私自身、モビリティショー開幕直前に(明らかにそれに合わせて)新規オープンしたディーラーから、モビリティショーで登録したアドレスに案内メールが届いたことでディーラー訪問と現行車(ドルフィン)試乗に繋がりましたから。


 ラッコ


そんなBYDブースですが、やはり最大の関心事は「ラッコ」、軽自動車規格でNBOXやタント、スペーシアやルークスと競合するスーパーハイトワゴンです。



最短で来年後半リリースと聞いていた(流石に後ズレしそうですが)ので、平置きで乗り込めるのをちょっとだけ期待しましたが、壇上の花になってました。




デザインが、、、タント(カスタムではないノーマルの方、さらに言えば2017年モーターショーに出てたコンセプトモデル「DN U-SPACE」)をベースにスペーシアとNBOXを足し込んだようなと言ったら身も蓋も無いですが、そもそも軽自動車業界はデザインも機能も、国産であろうがそんなもの。オリジナリティよりも開発効率や市場ニーズ優先ですから、BYDもその例に倣ったと思えば、軽自動車を(車両だけではなく業界も含めて)よく研究してきたなと見方が変わります。


こちらがDN U-SPACE(タントコンセプト)



見間違えないように注意!


こちらは今回のラッコ(RACCO)





そんな訳で、デザインにはとりたてて突出したところが無い(軽自動車戦略上、奇抜なデザインが受け入れられないと判断したのでは?と思いつつ、この振り切り方は流石)以上、もうこれは価格インパクトで切り込み、性能で評判を底上げする方針で間違いないでしょう。


性能に関して言うとドルフィンに試乗した実感としては(試乗記を書くかは迷い中)、静粛性とハンドリング特性の素直さに感心しました。どちらも手を抜こうと思えば抜けるし、コストと人手をかけないとなかなか完成度が上がらない部分ですからね。(まさにその点で、試乗してみたもののホンダN-ONE:eは期待外れでした)


価格をどうするか。

スズキの記事で言及したように、かつての「アルト47万円」に匹敵するインパクトのプライスは100万円台、それも198万円ではなく150万円前後。この価格だと東京などのスペシャルな補助金でなくても乗り出し150万円が狙える。すなわち既存のボリュームゾーンのエンジン軽自動車より安くなる、これぞインパクト。補助金関係無しのガチ勝負です。


その上で

ドルフィンのe-Platform 3.0などの技術的ノウハウがラッコにも適用されれば、十分に優秀な静粛性や安定性が実現されるのではと期待してしまいますね。




ではそもそもe-Platformって何?

と思ったのでGeminiくんに調べてもらいました

以下は彼の作文です(青文字)


BYD「e-Platform 3.0」の技術的特徴まとめ

BYDの主要EV(ATTO 3、DOLPHIN、SEAL)に採用されているEV専用プラットフォーム「e-Platform 3.0」について、その仕組みとメリットを解説します。

1. バッテリーと車体の統合(CTB技術)

BYD独自の「ブレードバッテリー」を車体の構造体そのものとして組み込むCTB(Cell to Body)技術を採用しています。

• 効果: ボディ剛性の向上による安全性確保と、床面の薄型化による室内空間の拡大を実現。

2. 8-in-1 パワーシステム

駆動用モーター、インバーター、ギアボックス、制御ユニットなど、8つの主要高電圧部品を1つのモジュールに統合しました。

• 効果: ユニットの小型・軽量化により電力ロスの低減(システム総合効率89%)を実現し、航続距離の伸長に寄与しています。

3. 安全性と設計自由度

熱安定性の高いリン酸鉄リチウム(LFP)を使用したブレードバッテリーによる火災リスクの低減と、長いホイールベース(前後輪の間隔)による設計自由度の高さが特徴です。

まとめ

e-Platform 3.0は、部品の統合と構造の合理化により、安全性、電力効率、居住性の3点を確保するためのEV専用基盤技術です。


ふむふむ、なるほど


ドルフィンではこれに加えて、日本のコンパクトカー(フィットやヤリスなど)の価格帯ではコストカットされがちな「見えない部分」に、贅沢にコストをかけているとのこと。吸音材の配置: ボンネット裏、ホイールハウス(タイヤの泥除け部分)、フロアカーペットの下などに、厚みのある吸音材がたっぷりと使われていると担当者が説明してくれました。確かに驚くほど静かでしたね。


総じてBYD(ドルフィン)は、知り合いの評判からある程度期待して試乗したのですが、それを上回る好印象でした。

全くの想像になりますが、1990年代に欧米を中心に日本車がその静粛性と性能の高さで再評価(安くて壊れないダケジャナイ)された時も、もしや当時の現地の方々はこんな感想を持ったのではと思ってしまったくらい、来年(?)のラッコには期待してしまうのでした。