特別編6「500種のCDを聴いたマーラー通がオススメする交響曲第3番!!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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みなさんこんばんは🌇
暑い日々が続きますね!ついこの前まで長袖を着ていましたが、あまりに暑いので休みの日は基本半袖で過ごすように心がけています。
マスクもまだ外せそうにないですし、少しでも熱中症対策をしなければなりませんからね。

さて特別編6日目となりまして、いよいよ後半戦が幕を開けます。今日取り上げるマーラーの交響曲は交響曲第3番。第1楽章だけで30分を超える時間を要するマーラーの交響曲の中でも自然に最も近い作品です。昨日ご紹介した2番「復活」と同じく、「角笛交響曲」の一つとして括られる今作のオススメを今回も5種類みていきたいと思います!


マーラー作曲:
交響曲第3番


一曲目:レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック

バーンスタインにとって2度目のニューヨークフィルとの録音。前回ご紹介した「復活」と同じ年に録音された今作。木管楽器群のキャッチーで可愛らしい音色が動物の鳴き声を連想させる。また、圧倒的な金管のサウンドの名残が残っているため「力」が存分に押し出されてしまっているように聴こえなくもない。しかし、6楽章になった瞬間に天上に召された美しい音色はこの曲屈指の響きである。
晩年に録音されているため1回目の全集の時よりもエネルギッシュではないかもしれないが、自然的な落ち着きを取り戻している感覚がありこの演奏の方が好まれるだろう。



二曲目:ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団


入手困難に近い隠れた名盤とされるメータとロサンゼルスフィルによるマーラー。すでにウィーンフィルとの「復活」で自身の存在は確立されているのだが、この演奏によってさらにその地位を高めたことになったのは言うまでもない。
晩年になると解釈はガラッと変わってしまうが、若い頃のメータの演奏するものはほとんどが名盤として今日に語り継がれている。例えば「春の祭典」や「スターウォーズ組曲」など「ツァラトゥストラ」がそうである。この盤の良さは失われることないパワー。それもプレスが強いわけではなく、心地良い強さというところである。金管楽器が特に鍛えられているため最初のホルンの旋律からして空気が違う。



三曲目:ピエール・ブーレーズ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


バーンスタインとメータの演奏はどちらかというと感情的だったかもしれないが、このブーレーズ盤は違う。冷酷とまではいかないが、冷静な演奏である。ブーレーズによるマーラー交響曲全集の中でも特に知られているこの演奏は、人気も非常に高い。正確なアプローチに対してウィーンフィルが完璧に答えられているのがよくわかる演奏で、オーケストラ内でもブレがない。非常に安定している良さを持つ。ブーレーズのマーラーに関しては一回聴いただけでは理解したとは言えず、最低でも二回は聴くことがベストと私は考える。また、「楽譜通りすぎてつまらないのでは?」と考えている人もいるかもしれないが心を無にしてぜひ聴いていただきたい。その時きっとマーラーが求めた音が理解できるかもしれない。



四曲目:フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団


今クラシック音楽界で最も知られているロトが指揮を振ったマーラー。5番と同じように初演を演奏したケルンギュルツェニッヒ管と演奏をしていることも注目にすべき点なのだが、オーケストラと合唱のバランスには驚かされる。ブーレーズ盤の冷静な演奏に暖かみを加えたという言葉が適切であろう。抜群の安定感を味わうことができるのはこの演奏だけかもしれない。
気になるところとしては今後もロトとケルンギュルツェニッヒ管によるマーラーが聴けるのかどうかというところなのだが、例え聴けなかったとしてもこの演奏が記念碑的な位置に立つ名盤になることは間違いないだろう。

https://www.hmv.co.jp/artist_マーラー(1860-1911)_000000000019272/item_交響曲第3番-フランソワ=グザヴィエ・ロト&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、サラ・ミンガルド、他(2CD)_9492090

 

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五曲目:小泉和裕指揮/九州交響楽団


2020年に発売したばかりではあるが、この演奏こそ私が探し求めていたマーラーの交響曲第3番なのだと聴いた瞬間に思った。先日ご紹介した「一千人」と同様の空気感が失われず、牧歌的で暖かみのある優しいサウンド。1楽章を聴いただけで鳥肌が立ちましたね。
日本のオーケストラが今猛威を振るう中このマーラーはまさに最高峰。多くの人々に是非とも聴いてもらいたいです。美しいサウンドを最初から最後まで楽しむことができる演奏です。この作品は私自身中々名盤を見つけられずにいたのですが、九響の3番を聴き「これだ!」と思いましたね。朝目を覚ました瞬間に聴きたい名演。



といった形が今回の交響曲第3番のオススメ5選です!
最初のバーンスタインから聴いていくと最後の九響まで音色の変化に関しては著しい変化ですが、その変化こそ自然の成り立ちを思わせるもの。今後もこの曲は多くのオーケストラが演奏することになると思いますが、今後どのような変化を見せるのか。とても楽しみですね!
さてマーラーの交響曲のオススメをご紹介する特別編。後半戦に入りましたが明日も「角笛交響曲」の中から一曲ご紹介しようと思います!


↓交響曲第6番「悲劇的」編

特別編「500種のCDを聴いたマーラー通がオススメする交響曲第6番!!」

↓交響曲第1番「巨人」編

特別編2「500種のCDを聴いたマーラー通がオススメする交響曲第1番《巨人》!!」

↓交響曲第8番「一千人の交響曲」編

特別編3「500種のCDを聴いたマーラー通がオススメする交響曲第8番《一千人の交響曲》!!」

https://ameblo.jp/kms1954kms/entry-12602106353.html

 

『特別編3「500種のCDを聴いたマーラー通がオススメする交響曲第8番《一千人の交響曲》!!」』みなさんこんばんは🌇今日までに500種類に及ぶマーラーの交響曲を聴いてきた私がオススメする特別編。今日で3日目となります。6番「悲劇的」、1番「巨人」をこれ…リンククラシック名盤ヒストリア

 


↓交響曲第5番編

特別編4「500種のCDを聴いたマーラー通がオススメする交響曲第5番!!」

↓交響曲第2番「復活」編

特別編5「500種のCDを聴いたマーラー通がオススメする交響曲第2番《復活》!!」