メモリーズ ~追憶の剣 <협녀:칼의기억> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて
<アクション・時代劇>
     監督:パク・フンシク
     出演:イ・ビョンホン、イ・ジュノ


激しく体調を崩していた為、もうとっくに観ているはずのこの作品を、今頃観たという。
既に上映が終わっている映画館もあるし。。。危なかったわ。

で。
床に臥せっている間にも期待が高まっていたせいか。どの道こんなものだったのか。分かりませんけど。
どうにも期待外れで。

まぁ、ビョンホンさんは相変わらずの存在感。そこは間違い無い。

でもなぁ。。。後半飽きたし。
大体、個人的に任侠ものとかワイヤーアクションものとか苦手なのだ。相当面白くないと受け付けないってベースがあるから。フェアーじゃないけど。

香港アクション作品みたいに、ワイヤーものでもコテコテのコメディーなんかだと楽しめるかな。

中国の壮大な歴史モノなら許せるのも多々。それがメインじゃないし。「迫力」だけ感じ取る、って感じで。

韓国は・・・『デュエリスト』とか。全くダメでしたし。

ワイヤーアクションが出始めた頃なんて、いかにも「吊られている」感満載で。超不自然だったから。それを思えば今は格段に進歩。相当上手に仕上がっているとは思いますけど。

それでも。
やっぱり変だわ。マンガなんだもん。
心の中で、「そんなバカなぁ~」って突っ込んじゃうんだよね。

他の部分が物凄くシリアスならそれだけ、ワイヤー部分で白けると言うか。

普段は韓国映画贔屓の私でございますが。ワイヤーアクションに関しては、完璧に日本映画の勝ちだと思っているのよ。
だって。
『るろうに剣心』シリーズとか。あれだってマンガっちゃマンガだけど。本気でカッコいいんだもの。
ワイヤーを使ったアクションの自然な流れとスピード感。半端ないです。
あんなに長いチャンバラシーンを全く飽きることなく楽しめるなんて。素晴らしいですもん。
パク監督、観たかしらん。

日本人は出来るだけ脚本を大切する中で「リアリティー」を大切にする一方、韓国は時に脚本を無視し、又は捻じ曲げてでも、単純に「エンターテイメント」を追い求める。という。国民性の違いがあるらしので。
観客の求めるものも違っているのでしょうけれども。

ま。でも。
こちらはね。アクション時代劇と書いたけれど、実際はラブストーリーなんだよね。
題名からも分かると思うけど。

ビョンホンさんとチョン・ドヨンさんが主で。キム・ゴウンさんとジュノさんも淡い感じで。ちょっぴりね。

ゴウンさん。前回主要キャストで出ているのって『その怪物 』でしょ。次にこれじゃぁ、悲し過ぎますわ。まぁ、彼女のせいじゃないけど。

ウンギョ ~青い蜜』なんてめちゃ良かったから。頑張って欲しいです。

ドヨンさんはやっぱり、こういう芯の強い女性じゃなくて、ちょっと(昭和的に言えば)「すれっからし」っぽい女性の役の方が似合うと思うな。『無頼漢 渇いた罪』みたいなの。最高。

あと。
最近なにかと絶賛してしまうイ・ギョンヨンさん。今回も間違いなかった。
パジュ』で再確認したけれど。うなずくだけで、ほほえむだけで。あの重厚感。
なんだろうねぇ。あの感じは誰にもマネ出来ないと思いますね。

最後に。
一緒に観たミーハー師匠のお姉さまが一言。
「まぁ・・・ジュノのステキなボディーが見られたから。いっか」
さすがでございます(笑)。

結局。この豪華メンバーなので。期待値が高過ぎた。って感じでしょうか。