2021/05/08(土)
皆さん、こんにちは。
ご通行中の皆さん、カーマでお買い物の皆さん、新型コロナウイルスの感染拡大が続くもと、自粛疲れ
が続いているのではないでしょうか。昨日は、東京・大阪など4都府県に加えて5月31日まで、愛知、福
岡にも緊急事態宣言が発令されました。日本共産党は、今、政治がなすべき4つの提案をしています。
1つは、PCR検査を大規模に実行すること、2つは、中小業者の事業継続のために十分な補償を行う事、
3つは、医療機関への減収補填と病床確保を講ずること、4つは東京オリンピック・パラリンピックを中止し、
コロナ収束に向けて全力を集中する事です。
今起きている感染拡大の第4波は、これらのことをやらなかった菅政権政府が招いた人災といえるもの
ではないでしょうか。私たちは、コロナ封じ込めの大規模検査を本気で実施するよう政府に要求するもの
です。 今日はしかし、ここで明地にある「尾西児童図書館の存続を求める会」からの訴えをさせてい
ただきたいと思います。 しばらく、ご静聴をお願いします。
尾西児童図書館は、一宮市名誉市民の市川房枝さんの親族の寄付に基づいて、明地地区に建てら
れ、40年以上も地元の人々によって利用されてきた、貴重な由緒ある立派なこの地域の図書館です。
この図書館が、この3月末で閉館されてしまいました。私たちは、今、この図書館の存続を求める会を
発足させて、この歴史的な図書館の再開を求めて活動しています。
いま一宮市は、住民の福祉や行政サービスより、新自由主義的な資本の論理を優先させて、地域に
貴重な資産である図書館などを、次々に破壊、停止、有料化などを実施しています。
これは、税に基づく市民への住民福祉サービスを基本とする自治体行政のやる事ではありません。
一宮市は、先には、働く婦人の家の廃止、公立保育園である黒田西保育園の民営化、尾西市民プ
ールの故障名目の使用停止、尾西グリーンプラザの宿舎等の破壊、極めつけは旧県立尾張病院を
建て直して20年も経っていない真新しい循環器呼吸器病センターを病床数削減などの名目で破壊
してしまいました。今でもここは未整備のまま、広大な空き地として放置されています。
そこへ今回の新型コロナウイルスが襲ってきたという次第なのです。
菅政権政府は、いま「病床削減推進法案」と「高齢者医療費2倍化法案」を押し通そうとしています。
昨日は、高齢者医療費2倍化法案をついに強行採決してしまいました。
これらは、新型コロナウイルス対策と真っ向から矛盾する事を、彼らは何も感じていないのでしょうか。
彼ら自公政権、政府の、無策・無神経・無責任に、怒りさえ覚えます。
そのほかにも、一宮市は、各種施設の有料化、手数料の値上げなど、市行政による住民サービス
の削減・劣化が際だってきています。
一宮市はいま、国に押しつけられた「一宮市公共施設等総合管理計画」に基づいて、公共施設を
15%削減、利用料の受益者負担を、既定路線だとばかりに、粛々と、推し進めています。
昨年までの公共施設等の使用料・手数料の大幅な値上げラッシュは、目を覆うばかりです。
一宮市はこの4月から中核市に移行しましたが、こうした地方自治の基本的な「住民サービス」を
削減してどこに「暮らしやすい魅力あるまち」が実現するというのでしょうか。
今回の「尾西児童図書館」の廃止は、図書館協議会で議論されることもなく、また、住民に説明され
ることもなく、突然、昨年の12月議会で提案され、公報2月号で公表されました。
当局の説明では、老朽化する尾西図書館の今後の大規模な改修工事が必要になり、その費用を
捻出するというのが理由の一つに挙げられていますが、たとえそうであるとしても、新しく予算を組む
べきであり、40年以上も地元の住民に親しまれてきた尾西児童図書館を廃止する理由にはなりません。
さらに言えば、本来、図書館の役割は図書館法に定められているように、地方公共団体が設置し、
教育委員会が管理する機関です。一宮市は、中核市に移行するに伴い、図書館を教育文化部から
活力創造部へ移管してしまいました。図書館の役割を、七夕祭りやだいだいまつりなどに連携させ、
単なる集客施設と位置づける市当局の組織変更は、公共図書館の役割を蔑ろにするものであり、
図書館法を無視した全くの暴挙だと言わざるを得ません。
一宮市の中心部で行われる”まつりごと”の為に、市の周辺部にある貴重な「尾西児童図書館」を廃
止するなどは、新自由主義的な資本の論理による地方自治破壊の暴挙といわなければなりません。
私たちは、ここに一宮市当局に対して強く抗議するとともに、この歴史ある尾西児童図書館が再開さ
れるまで戦い抜くことを表明して、このカーマ前宣伝の挨拶とさせていただきます。
ご静聴長らくありがとうございました。