コウイチのブログ -112ページ目

続きの続きの続き


「K先輩」に会わなくなり、僕はあらためて自分が「K先輩」が好きだと気付いた。

吹奏楽には全く未練はなかったが、「K先輩」に関しては未練を断ち切れずにいた。



1998年10月4日
辞めてから数日が経ち、ある日偶然「K先輩」と 会う事になった。


僕『あっ!先輩・・・久しぶりです』


K先輩『・・・(怒)』



やっぱりK先輩は僕に対して怒っているようで、一言も喋ってはくれない。それどころか目も合わしてさえくれない・・・。



1998年10月5日
次の日、僕は「K先輩」に謝りたいと思い。電話をする事にした。



僕『・・・もしもし、先輩ですか?』



K先輩『・・・何!』



僕『あの~え~と・・話があって、その~・・・』



K先輩『何!?はっきり言ってくれない?』



僕『明日夜7時にうみかぜ公園に来てください!』



K先輩『は?何言ってんの!行くわけないでしょ!』



僕『待ってます!ずっと待ってますから!』



K先輩『勝手にしなさい!もう電話しないでね!』



そして、約束の夜7時になった。当たり前だが「K先輩」は来てくれない。


天気さえも僕を見放した。昼間は雲一つ無いいい天気だったのが7時を過ぎた頃から大雨が降り始めていた。



10時を回った頃、僕は雨に打たれながら思った。なんで部活を辞めてしまったんだろうと・・・。

先輩は来てくれると勝手に信じていた。

午前1時を回った頃、奇跡は起きた。



続く。

続きの続き


僕『先輩ここにいていいんですか?練習は?』


K先輩『いいの!いいの!心配で練習に集中出来ないし、・・・それに・・・・』



妙な空気が流れると「K先輩」は話をガラット変えてきた。



K先輩『き、吉良(仮)君は、あの~その、部活慣れた?』



僕『え、ま、まぁ・・・はい。』



やはり沈黙が続き、さすがに耐えられなくなっていた。



僕『やっぱり練習に戻った方が・・・』



K先輩『そ、そう?もしかして私いたら迷惑?』



僕『全然!むしろ嬉しいくらいですよ。僕は今日合宿に練習するためじゃなくて先輩に会うために来たんですよ!・・・あっ!』



K先輩は顔を赤くして何も言わず出ていってしまった! 完璧に嫌われたと思った僕は合宿途中で帰る事にした。先生には体調が悪いと言ったが、体調はもう治っていた。完全に仮病を使った。



1998年9月3日
あれ以来僕は部活にも行かなくなり、先輩にも会えずにいた。


放課後、部室には寄らずに帰ろうとすると顧問の先生に引き止められた。



先生は僕が部活をどうして休んでいるのか辞めるつもりなのか聞いてきた。辞めるつもりはなかったが勢いで辞めたいと言ってしまった。 だが、先生は辞めないよう説得し始めた。僕は渋々、1日考えたいとだけ言ってなんとかその場をきりぬけた。


その帰り道、僕の携帯が珍しく鳴った。「K先輩」からだった。出るのに一瞬迷ったが、僕は恐る恐る電話にでた。



僕『もしもし』



K先輩『吉良(仮)くん!どうしたの!先生から聞いたよ!なんで辞めたいの!ねぇ!どうして?』

僕『それは・・・(先輩とどんな顔して会えばいいかわからなくて)・・・。』



K先輩『部活辛い?』


僕『いやそうじゃないんですけど・・・』


K先輩『とにかく明日は部室に顔出してね!』



僕は答えられずに電話を切った。



1998年9月4日
「K先輩」に部活に顔を出すよう言われていたが、僕は顔を出さなかった。


結局僕は部活を辞め、「K先輩」とも会わなくなっていた。

続き


1998年8月12日
『ホルン』をそれなりに吹けるようになった頃、同時に「恋」というものに興味を持ち始めていた。


親には聞けなかったから、ドラマを見たり、先輩に聞いたりしていた。


部活をしているときに自分のある変化にきずいた。女性を好きになるという事がわからなかった僕だが、視線の先にはいつも「K先輩」がいた。まだそれが好きだというのかはわからなかった。他にも女性はたくさんいるのに何故か「K先輩」の方に目が向いている。たまに目が合うと、それが嬉しくてたまらない。


楽器ごとに分かれて個別練習する時にたまに2人きりになる時があったが、それがまた緊張する。


最初の頃は、全然そんな事なかったのに・・・これが恋?



1998年8月15日
また楽器ごとの個別練習の日。「K先輩」と2人きりになっていた。


K先輩『また2人だね・・。』


僕『そ、そうですね・・・どうしますか?』


K先輩『しょうがないから個人練習しようか。』


僕『そうですね。』

そう言うと、僕も「K先輩」も個人練習をし始めた。


同じ教室に「K先輩」と2人きり。教室は2人で練習するには、広すぎるくらいだが、僕はいやに狭く感じていた。


僕は教室の後ろ左隅の方で黒板の方を向いていて、「K先輩」は一番前の席に黒板の方を向いて練習していた。


僕は正直練習どころではなくなっていた。心臓の音が外にも聞こえるのでは、と焦るほど緊張していた。


だが、そんな僕の胸の内は伝えられずにいた。



1998年8月20日
僕の想いは伝えられずに夏合宿の日を迎えた。


不運な事に僕はその日夏風邪をこじらせていた。どうしても合宿に参加したかった僕は、無理をして合宿に参加する事になった。たぶん半分は先輩に会いたいが為だったと思う。


しかし、無理がたたり、僕は練習中倒れてしまったのだ。 気付くと僕は保健室のベットにいた。側には顧問の先生と部長が立っていた。

顧問には合宿の途中だが家に帰る事をすすめていたが、僕は帰らないと、顧問のきずかいを断った。

顧問の先生と部長が保健室を出ていくとすぐに「K先輩」が保健室に入ってきた。


K先輩『大丈夫?吉良(仮)君。』


僕『大丈夫ですよ!これくらい!・・・』

と言いつつ咳き込む僕。



続く。