せかいあちこちたびだより -7ページ目

最果て


沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで、どんなところなんだろうなーと思っていた。

いつか行くことあるかなーと漠然と。


このためだけに旅しようとは思わなかったけど、

今回来ることが出来ました。





ヨーロッパ最西端・ロカ岬




南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより





ぽつんと建つ碑に書かれている言葉

「ここに地終わり、海始まる」



大航海時代、この先にあるなにかを求めて船を出したんだねー。


ロマンだわー。


そんな時代に生まれて私も航海したかった!



南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより





船酔いするけど・・・・





カステラと・・・

雨には降られていますが、旅は着々と進んでおります。

第2カ国目はポルトガル。


ポルトガルってなんというか、あまりイメージのない国で、

カステラとフランシスコ・ザビエルとポートワインくらいのもの?連想するの。

カステラは甘いもの好きじゃないし、

ザビエルは別にキリスト教徒でもないし、

ポートワインって、赤玉??だし。

そんなんだったからあまり今まで興味もなく、もちろん行ったこともなく。

で、初めて訪れましたポルトガル。

スペインのついでといった感も否めない。

せっかくだから、と。

それがね。

これがこれがいい意味で裏切られました、ほんとうに。

古い町並みーとか、そんな次元ではなく、建物が古いってのはもちろん、

漂っている雰囲気や街行く人たちまでもが古い。


南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより

北部・ポルトの街並み


南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより

首都・リスボンのもちろん現役ケーブルカー


南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより

とにかく古い。

もろもろが古い。

かかっている音楽すらも古いっていうね。

1998年、留学時代にはやっていた歌ががんがん街中でかかっているという。

あまりのレトロっぷりがかえって新しいとすら思えてしまうような。

石畳の坂だらけ、屋根は古ぼけたオレンジ色一色。

とにかく古い。

自分が何時代にいるのかわからなくなってしまうくらいの。


昼間っからポルトワインで酔っ払っいながら連日町を歩き回り、

夜はタコをつまみにワインで酔う。

そんな日々。

聞いていたように、これが!!という見所はこれといってないけれど、

このレトロ感、人の穏やかさ(しゃべる声もラテンの国なのにかなり小さめ)、そして食べ物とワイン。

なんともなんとも気に入りまして。

特にリスボン。

街並みの美しさと一応首都なのに人が優しいところと、

やたらと看板やらお店やらのデザインがレトロおしゃれなところとか、

札幌至上主義の私ですが、ここは住めるかも!と思ったのです。

いやいやなんとも気に入ってしまいました、ポルトガル。

とりあえず、リスボンから、ずいぶん昔からここには行ってみたかったあの場所へ。


雨雲の呪い、アリの呪い


どうも!

なんというか、やつらに呪われているとしか言えない今日この頃、

皆さんいかがお過ごしでしょうか。



いままで自分らちは晴れ女、晴れ男だと思って暮らしていたわけなんだけど。

たまーに降られることがあっても、まあ雨もたまには降るよね、位にしか思わなかったわけなんだけど。


どういうことなんでしょうか。

考え直したほうがいいんでしょうか。




信じられないくらい毎日雨なんですけど!!!!!!!!!!!




雨ってこんなに降り続くもんなんでしたっけね?

毎日毎日降るもんなんでしたっけね??

連日でしたっけね???

ってゆーか、ヨーロッパ、全土いま雨なんでしたっけね?

いや、世界的に今、雨なんですか??



奇跡のように降り続く雨。

ここまで来ると、もう日中の数時間晴れてくれると、

神様か誰かに向かって「ありがとう!」と心から言いたくなる気持ちです。


もう、天照大神でもなんでも、気前よさそうな名前の神様、なんとかしてくれませんかね??



そんなんこんなでもう笑っちゃうほど連日雨なんですわ。




そして、そして。



旅行をしていて、あまり気にしたことがなかったんだけど。

安宿には比較的よくアリが発生するみたいでね。

インド旅行の折、それはそれは、大フィーバーのように

じゃんじゃかじゃんじゃかアリが出たわけで。

一緒に旅行していた妹のベッドに、集中的にね。


妹はかなり発狂寸前になりながらアリを退治していたんだけど。

それってインドだから、

ああ、インドだからね、

って、許せてたんだけど。


インド1ヶ月の旅が終わり、癒しのタイ、そしてまさにリゾート・サムイ島のホテルに投宿し、

うわー!南国ーーー!

と横になったベッドに見つけたのはアリの大群。

あ、しかも妹のベッドにだけね。


虫嫌いの彼女には、もう積もり積もって拷問ともいえるこの仕打ち。

結局インドもタイも、第一の思い出はアリだよね、という感じの旅で。


そんなんだったから、

「ヨーロッパはさすがにアリなんていないよね。」

とか言ってたのに。

のに。

のに。




めっちゃアリいるんですけど!!



とにかくアリ、

あるわあるわ、アリの通路の入り口が。

無慈悲の気持ちで一匹一匹プチプチと無心にアリを潰すもきりがなく。

最終的には掃除機で吸い込んでみたり。



そんなこんなで、雨だったりアリだったり。



なにか今までの行いに問題があったのでしょうか・・・




あるな・・・・






聖地巡礼


学生の時にぐるりとスペインを旅行して、

そのとき一番好きだとおもったのがサンチアゴ・デ・コンポステーラ。

スペイン北西部、雨の多いガリシア地方にある街。

巡礼の道っていう、日本で言うと四国88ケ所的な?そんな道の最終目的地。

どでかい荘厳な大聖堂があるのです。


街並みはもう、何時代?ってくらい、はるか昔に時間が止まってしまったような。

左右前後、どこを見ても現代とは思えない様相。


雨が多くて有名なだけだあり、なんとなくどんより、

街は大聖堂に至るまで、あらゆるところが苔むしていて。


それでもなんだかムショーに落ち着くとこでもあります。



南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより



そしてなにがいいって、魚介とワインがめちゃめちゃうまい。

特にタコ。

世の中で一番好きな食べ物がタコで、断然生ダコ派の私ですが、ここのゆでだこのおいしだといったら。

やわらかいけど味がしっかり。たことしてはかなり理想型。

これがまたガリシアはRibeiro産の白ワインに合うんだな。

もうこれだけで夕食充分。毎日しあわせ。


連日の雨にはまいったけど、ここなら住めるんじゃないかとおもったわ。ほんとに。







ローマ!ローマ!

あの時トレヴィの泉にコインを投げたからでしょうか。

12年ぶりに戻ってきました、イタリアローマ。


12年前。

ユミエちゃんと初めての自転車旅行先に選んだイタリア。

なぜにイタリアだったのか、いまやまったく思い出せないんだけど

街も田舎も雰囲気があり、ピザもパスタもジェラートもびっくりするほど美味しくて、

それはそれは楽しかった思い出しかないあの旅行。

その旅のゴールだったトレヴィの泉。

ここに後ろ向きで肩越しにコインを投げ入れると、いつかまた戻ってこれると言われていて。


そんなわけで今回もまた投げちゃったわけなんだけど。



南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより


いやー、ローマ。

どこを切ってもザ・ヨーロッパな町並みでして。



この街はとってもコンパクトで、ほとんどの見所には歩いていけるのです。

その狭い街の中に、おそらくとんでもない数の観光客がおり。

それが驚くべき観光客密集度の高さを引き起こしているのでしょうね。

スペイン広場の階段なんて、もうごっちゃごちゃだし、

どんな小道に入っても地図を広げている人々に出会い、

路地裏のレストランに入っても英語メニューは必ずあるというね。



南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより

夕刻にはスペイン広場に集うという決まりでも?



それにしても相変わらず料理はウマイ。



南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより

アルデンテ





南アメリカたびだより【改め】欧州アフリカたびだより

日本のピザってなに??なピザ




これだけ素晴らしい街並みで、素晴らしい料理で。

そりゃあ旅行者も集まってきますよね。


ということを実感中のローマ滞在3日目早朝。

今日はコロッセオへ行ってきます。

言わずと知れたコロッセオ。

古代ローマ時代は人対人、猛獣対人の決闘の場だったそうで。

って猛獣って!!!

現代日本に生まれてよかったわー。









たびふたたび

みなさまお久しぶりです。

南米から日本に戻り、早2年9ヶ月。

とうとうこの日がやってきました。


私が海外に興味を持った中学生のとき、

最初に行きたいと思った国がマダガスカル。

そこから東アフリカにあこがれて、スワヒリ語の勉強をしてみたり。

(今は「人々は食べている」という全く使い道のないフレーズしか覚えてないけど)


大学生になって外国を旅するようになったけど、

遠いってこともあり、なんとなく後回しになってしまっていましたが。



ようやく、行きます、アフリカ!!



今回もまたユミエちゃんと一緒であります。

この年になっても二人で長く旅行できるとは・・・

いろんな意味で、いいのか??って気もしますが、まあいいのでしょう。


とりあえずその前に4月頭までヨーロッパ(こちらは家族と)、

アフリカ入りは4月10日前後かと。



そんなわけで、ブログ再開します!








最終回


どうも!

とうとう終わりはやってきました。

NY時間の本日(12日)11時50分、アメリカを離れます。

そして日本時間で翌13日の14時30分、9ヶ月と10日ぶりに帰国です。

ちなみに帰国日はワタクシの30歳の誕生日でもあります。

記念すべき日に帰国です。



早かったような長かったような。

そんな月並みな感じの9ヶ月と10日。

帰ってから写真でも見ながら、じっくり振り返りたいな~と思ってます。



旅立つ前にお守りや餞別をくれた方々、

旅行中色々心配してくれた家族と友達、

そして旅行で出合って楽しい時間をすごさせてくれたすべての人に。



ありがとーーーー!!!








ではではみなさま、また会う日まで。

長い間ご愛読ありがとうございました(・∀・)/






(完)



人種のるつぼ


どうも!

中南米の旅行中、食べ物の美味しい美味しくないの基準は「味がついているかついていないか」でした。

焼いただけ~、とか、茹でただけ~、とか、そんなのばっか。

今思い出しても「これはうまかった!!」と思ったものってのがぱっと浮かばない。

そのくらい私にとっては印象の薄ーい中南米の食事情。

が、ここにきて何を食べてもちゃんと味付けがされていることに感動。

ついつい食べ過ぎて旅行で落ちた体重があっという間に元通り(_ _。)

長旅すればやせると思っていたのに、完全にプラマイゼロです。





ニューヨークに来てかれこれ1週間。

滞在先は弟と妹の住むアパートです。

兄弟の4分の3が揃うのは久方ぶり、なかなか楽しくやってます。


数年前にも住んでいた弟を訪ねたり、妹のハワイからの引越しの手伝いに来たり、

ニューヨーク滞在もこれで5回目、気づいてみれば結構な時間を過ごしているこの街。

これまでで一通り観光らしいことはしたけれど、やっぱり何度きても楽しいね~、ニューヨーク。

色んな人種が居て、色んな雰囲気のエリアがあって、

もう歩いているだけでとにかくテンションが上がるところ。






ちなみにアパートがあるのはスパニッシュハーレムというエリアで、ヒスパニック系(スペイン語を母国語とする人々)移民の多く住む地域。

その中でも大多数を占めるのがプエルトリコ人らしいんだけど、今日は彼らのお祭りがありました。

道路をばあーっと封鎖して、特設ステージでは大音量のサルサ演奏、道沿いにはビッシリ屋台。

ぱっと見多分万単位の人がいたと思うんだけど、全員スペイン語喋ってるし。

なんか気分は一気に中南米に逆戻り。

ここどこだっけ??という感じ。










明日は野外大バーベキュー祭りがあるらしいので、アメリカ人の肉の食べっぷりをとくと拝見してくるつもり。

ほんとにこっちの人の食事の量はハンパじゃないからね。

もちろん比例して体の大きさもハンパじゃない。

この国では私でさえ小さい部類だからね、絶対。

日本じゃありえないけどSサイズの服着れたりするからね。



それにしても連日飲み食いしすぎ。

腹筋して寝よ。

ではまた!




キューバ旅行記・その3  そして旅の終わり


どうも!

前回書いたように、キューバという国は実感として理解するのが難しい問題を抱えています。


が。


旅行する分には

「とにかく面白かった!!」

というのが正直な感想。


日曜日には昼間から路上で生歌生演奏、近所の子供からおばちゃんたちまでとにかく踊りまくる。

音楽の演奏もさることながら、ラテンのリズムに合わせて純日本人の私達には絶対不可能な体の動きを見せる人々に感動。

まだまだそんなに観光客が来るような国ではないから、とにかく人が明るく優しいことにも感動。

ラテンジャズバーに行ったんだけど、わずか2mの距離で聴くホンモノのラテンジャズの迫力に感動。


とにもかくにも「キューバ面白い!!」と思いっぱなし。



そして最後の夜。

奮発して出かけた「キャバレー・トロピカーナ」。

なんと1000人収容の会場で300人のダンサー・ミュージシャンが2時間みっちり楽しませてくれるココ。

キューバに行った事のある旅行者からは

「アレはすごいよ!ゼヒ行った方がいいよ!」

と言われていたので、ドリンク(キューバリブレとラムの小瓶)込みで約9000円って言う値段はちょっと痛いな~、と思いつつも行ってみた。


どんなもんかな~、と、大した期待もせずにお酒を飲みながらショーが始まるのを待っていたんだけど、

バンドの演奏が始まりダンサー達が登場したらもう!

もう釘付け、2時間があっという間。

1瞬たりとも飽きさせない、なんだこりゃーーー!!の大エンターエイメント。

例えて言うなら、宝塚とミュージカルと中国雑技団を合わせたところに思いっきりラテン風味を振りかけた、そんな感じ(わかる?)。



ド派手な衣装で踊り狂うダンサー達




もうね、ほんと、今までミュージカルだ何だと色々見たけど、こんなに凄いものは見たことが無い。

これ見るためだけにキューバ行ってもいいんじゃない?

そのくらい大興奮、大満足。

テンション上がりすぎて、帰りのタクシーでぼられても何も気にならないくらい。

(いつもなら確実に大バトルを繰り広げるが。)

サイコウのキューバ締めくくり。

サイコウの旅の締めくくり。



そう、この日でとうとう旅もおしまい。

南米・中米・キューバと。

訪れた国・14カ国。

旅行日数・251日。

とうとう終わりがやってきました。

旅が終わる実感は無い。

この生活が終わる実感は無い。

長い長いと思っていたけど、やはり終わってみるとあっという間だったこの旅。

キューバからメキシコ、そしてニューヨークへ。

とうとう中南米を離れました。





現在ニューヨークに滞在中。

しばらくここでゆっくりして、先進国にちょっと慣れて、そして日本に帰ります。



はーーーーーー。

それにしても本当にもうすぐ日本に帰るっていう実感ないよ((>д<))







キューバ旅行記・その2



どうも!

で、キューバの続きです。

今だ社会主義を貫いているこの国。

もちろん病院・学校は無料で、食料配給制度もある。

国民の平均月収は2000~3500円と決して豊かではないけれども、皆暮らしていくことはできているよう。

生まれて初めての社会主義国への旅。

こういうことは知識としては知っていたけど、実際に人々がどのように暮らしているのか、

そしてどのように人々が自分の国について考えているのか。

そういうことの一端でも知ることができれば、と思っていた。

ハバナの街初日。

物が無い無いと聞いていたけど繁華街を歩いてビックリ、なんでも買えんじゃん!!

というのが第一印象。

商店に行けば一通りのものは揃うし、本屋もあれば服屋もある。

うーん、みんなが言ってたことはなんだったんだろう。

が、一歩その通りを外れるとそこはもう住宅街。

というよりどこまで行っても住宅のみ。

確かにこの辺に住んでいたら、水1本買うのも一苦労だろうな。

そもそも水なんて買うのは旅行者だけだろうし、旅行者の集まるホテル街以外には商店一つ見当たらないから。

で、夜。

いつものように庶民の集まる酒場へ繰り出す。

1杯6ペソ(35円)の生ビールを飲んでいつものようにぐだぐだしていると、いつものようにおやじ達が話しかけてきた。

「キューバは好きか」

「サルサを踊ろう!え?踊れない?なんで?」

「彼氏はいるか?え?いない?ありえない!誰か紹介してやる!」

というような、半分大きなお世話なことを言われながらもまあいつものように楽しくやっていた。

で、私達も聞いてみた。

「キューバは好き?」と。

するとそれまで大声でワアワア話していたおっさん達の声がいきなり低くなる。

そしてもともと随分近くにあった顔を更に近づけ、周りの目を気にしながらも話し始める。

「カストロは知ってるよな?うん。彼が生きてる限りキューバは変わらない。

 今はいくら働いても働いてもいい暮らしは望めない。

 欲しい物だって買うことができない。

 ハバナにある車が殆どボロボロのアメリカ車だって気づいたか?

 例えばどんなに俺が金持ちでも日本車を買うことはできない。

 新品のアメリカ車を買うことなんてもってのほか。

 車は決まったルートから中古車が入ってくるだけ、それを買うしかないんだ。

 そして君達はパスポートを持っているでしょ?俺はない。

 キューバ国民は国外に旅行に行くことができないんだ。

 国から出たかったら外国人と結婚するか、亡命しかないんだよ。」

まあそれがキューバなんだけどね、と、オヤジ達はまたビールを飲み始めた。

・・・・・・・そうなんだ・・・・・・・

話しが重すぎてなんていっていいのかわからず。

結局

「キューバの政治は最悪、でも音楽とラムは最高だ!」

と笑うオヤジ達と遅くまでお酒を酌み交わしたその夜。

明るい部分のピッタリ隣にある、「社会主義」のリアルを知った夜だった。

ハバナの街並み