ジュリオはいい人
こないだ、セレソンの招集メンバー発表会見があって、行ってたんですね。
ルーシオとか、マイコンの、ワールドカップ南アフリカ大会以来の復帰が決まって。
それで、思い出した話。
2月は、ブラジル対フランスの親善試合があったんですね。
で、その時はジュリオ・セーザルが、7か月ぶりのセレソン復帰。
年末のクリスマス休暇で、ジュリオがリオに帰ってきてた時にも、会ったんですね。
でも、その時は、「ジュリオはきっと、セレソンに復帰する」とは、思っていたけど、まだ状況は微妙で。
そうなると、セレソンに関する話題は、ちょっと、ナマナマしいというか。
で、私もジュリオも、お互い、関係ない話して、ふざけあってばっかりで、ゲラゲラ笑ってばっかりで。
フランス戦では、復帰した!という、そのセレソン遠征で会ったんだから、これはもう、聞かなきゃ。
というわけで、
「招集を、すーごい待ってた?それとも、自然な流れに任せてた?」
すると、ジュリオ
「清美ぃ~。とにかくねぇ…、セレソンが、もう、すーーーーごい恋しかったよぉ。」
そうやんねぇ。やっぱり、そうやんねぇ。
そんな中、また近いうちに、訪問取材できるといいな、と思って。
セレソンの宿泊しているホテルのロビーで、宿泊客や報道陣がごった返してないタイミングを見計らって、
「ジュリオ、近いうちに行きたいんだけど、携帯番号、こないだから変わってない?」
ジュリオは
「変わってないと思うけど。言おうか?×○△▽××…」
はやっ。
「待って待って、書くから」
ガサゴソと、ノートとペンをカバンから取り出す私。
それを見届けたジュリオ。
「×○△▽××…」
はやっ。
「待って待って。追いつけん!」
ジュリオ、
「…貸してみ、書いちゃるから。」
「ああ、その方が確かやんねぇ」
と言いつつ、ペンとノートを渡す私。
ところが。
「清美ぃ。このペン…」
ジュリオ、ノートの隅に、ペンの先をグリグリグリグリ。
「あれ?書けん?別のペン、出す…」
また、カバンをガサゴソ。
別のペンを渡そうとした時、ようやく、ジュリオがグリグリし続けた、ペンのインクが出てきて、書けるようになりました…。
「悪いねぇ、手間、かけるねぇ」
ほんとにいい人です。
ノートとペンを受け取る頃には、ジュリオを見つけた、ホテルの宿泊客さん達が、いっぱい集まってて、ジュリオ、今度はせっせと写真とサインに応対することになりました。
でも、若い選手が多いセレソンで、ああいう、ドンとした人がいると、なんか、ピン!と引き締まった感じになって、やっぱり存在感が違うなぁと、あらためて思った次第でした。
写真は、シャンゼリゼ大通りで、凱旋門をバックに。
いよいよカーニバル、ということで、サンドニで、エントルタ、マィス ノン カーイ。
記者席に居合わせたブラジル報道陣も、みんな一緒に