一番楽しみにしていたグラバー園!
広さがある上に見所いっぱいですので、他で歩きすぎて疲れてしまってから来ると少しつらいですよ!

幕末の志士や坂本龍馬とも縁の深いグラバー園。スコットランド出身のトーマス・グラバー始め英国の貿易商達が長崎に住み、日本の若者に西洋の文化を伝え、近代化を目指す者への援助をしました。

旧三菱第二ドックハウス
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入口を入るとすぐに現れる洋館。かつての船乗達の宿泊所。
この2階でドイツワインの試飲会が開かれていました♪

展望台からの風景
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三菱造船所が見渡せ、ハウステンボスからの大きな客船が入ってくるのも見えました!
昔は、ここで異国の商人が、自分の国の船が着くのをチェックしていたのでしょうね。

明治時代の水道共用栓
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当時はこのような共用水道を使っていて、市街水栓番が朝に水を出し夕方止めに回ったそうです。
デザインが素敵です。

日本最古のアスファルト
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グラバーの息子が造ったという日本で初めてのアスファルト。

フリーメイソン集会所の門
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旧リンガー住宅横にある門。フリーメイソンの印である、石工のマークが彫られています。

天然貯蔵庫
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旧オルト住宅裏にある、崖をくり抜いて作られた天然の貯蔵庫。日本ではここにしかいない、中国原産のクモが住みついています。

プッチーニの像
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グラバー園といえば、プッチーニ作の歌劇、蝶々夫人。

三浦環の像
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蝶々夫人を演じて世界的に有名になった三浦環の像。プッチーニの像と並んで立っています。

プッチーニ直筆の楽譜
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旧リンガー住宅内では、オペラ歌手喜波貞子の遺品展が開かれていました。日本ではほとんど知られていませんが、戦前のヨーロッパで蝶々夫人を演じ、一世を風靡したプリマドンナです。

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孔子廟からすぐのところに、オランダ坂があります。

オランダ坂入口
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入口の坂を登ったところで、通りかかったタクシー運転手さんに声をかけられ、いろいろ観光案内をしたり写真を撮ったりしてくれました。

ドラマ「仁」で使われた旧アメリカ領事館
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これも運転手さんが案内してくれた場所。知らずに通り過ぎるところでした。
ドラマ「仁」で、中谷美紀演じる元花魁の結婚式場として使われた洋館。
ちなみに、オランダ坂にはオランダに関係する建物はありません。オランダ人は、みんな出島に移動させられていました。しかし、当時の日本人には西洋人の見別けがつかなかったので、馴染み深いオランダの名前をつけたそうです。

当時のままの石畳
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アメリカ領事館のすぐ前に、古い石畳の坂道があります。
オランダ坂の石畳は、何度も修復されて石も新しくなっていますが、ここだけは一度も修復されておらず、当時のままなのだそうです。
ここで使われている石は砥石で、水分をよく吸収するので滑りにくいのです。

この運転手さんは仕事で写真を撮っていたのですが、たまたま通りかかった私達のために、タクシーを停めて歩いて一緒に回ってくれました。
面白いお話をたくさん聞かせてくれただけでなく、ついでだから眼鏡橋を案内してくれると言ってくれたのですが、次はグラバー園に行くつもりだったのでここでお別れしました。

蛇足:なんとなく撮ってみた
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ひらがなの「ち」に見える…

再び石橋駅まで戻り、孔子廟やオランダ坂と反対側へ歩いて行くと、グラバー園スカイロードが見えてきます。
スカイロードへ向かう途中、グラバー園近くにお住まいのおじいちゃんが、家に帰るついでだからと道案内してくれました。

グラバー園スカイロード
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金網越しに撮ったので見にくい…。
スカイロードは斜めに上がって行くエレベーターで、日本でここ一つだけなんだそうです。これができるまでは、細い石段をひたすら登らなければならなかったと話してくれました。
定員があるので入口付近は並んでいます。

猫が多い
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猫が多いのにも理由があります。
鎖国時代、中国から砂糖や煙草を木箱に詰めて運んできたのですが、ネズミがかじるので船に猫を乗せてきたのです。その猫を長崎で放し、また次の船が猫を放し、とするのでものすごく猫が増えてしまったんだとか…。

また、おじいちゃんには、見つけると幸せになれるハートの石の場所とか、長崎に原爆が落とされることになった経緯なんかを教えてもらいました。
「今度は彼氏と来いよ!」って何度も言われながら、グラバー園の入口でおじいちゃんとお別れ。

私達はグラバー園へ行ってから大浦天主堂へ行きましたが、まず大浦天主堂に向かった方が回り道しないで済むかもしれません。

大浦天主堂
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美しい教会です。1865年プチジャン神父により建設された、天主堂としては日本最古のものです。

教会の外にあるキリストの像
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天主堂入口に立つ聖母マリア像
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教会内は撮影禁止ですが、信者でなくても礼拝することができます。
祭壇の向かって右側には美しい聖母像が。キリシタン弾圧の250年間、教会も神父もいない中潜伏し続けた長崎の信者達が、この聖母を一目見るために訪れたため、信徒発見の聖母像と言われています。
また1930年には、アウシュビッツ強制収容所で妻子ある囚人の身代わりになって餓死刑に処せられた、コルベ神父が宣教師として訪れました。

長崎は美しい教会がいくつもありすが、原爆で破壊された浦上天主堂といい、どれも悲しい歴史を持っています。だから一層美しいのかもしれません。
ピーチについては後で詳述しますが、関空発の朝一番早いのが長崎便の6:40です。
これで飛ぶと長崎には朝の8時ぐらいなので、まだ空港内はコンビニぐらいしか開店していません。
長崎駅行のバスが頻繁に出ていて、空港から駅までは30分ぐらいだったと思います。

長崎駅には立派な観光案内所があり、ここから各宿泊施設まで、1こ200円で荷物の配送をしてくれるサービスがあります。
まずは、観光案内所で路面電車の1日乗車券500円を購入。路面電車を主な足にするなら、絶対お得で便利です。
あと、稲佐山ロープウェイの無料送迎バス予約券をもらいました。

長崎は徒歩と路面電車で、ほとんどの観光地を見て歩くことができます。
なので、各方面へ行きやすい長崎駅近くに宿があると便利。

1日めは長崎駅から南側のグラバー園方面を観光し、2日めは北側の原爆資料館等を観光することにしました。
長崎駅からグラバー園へ向かう途中の築町で降りて、中華街で腹ごしらえ。

長崎中華街入口
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中華街通り
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横浜や神戸よりかなり小さい感じだけど、日本の三大中華街の一つなんだそうな!
ほとんどが皿うどんやチャンポンをメインとする中華料理店です。横浜のように中国語が飛び交いまくることはありません。

江山楼
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お客さんが一番多かったという理由でテキトーに入った店。でも当たりだった店。

座敷で円卓!
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究極の和中折衷?座敷で円卓…けっこう便利。お給仕のお姉さん達は着物だ!

お料理
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右から、チャンポン、トンポーロー、エビチリ、皿うどん。
全体的に甘めのお味。私は皿うどんが好きだな~。友人達はチャンポンを絶賛していました。
誰や~、この指は~。

ソー酢?
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シャレみたいなネーミングですが、皿うどんにお好みでかけて…。ただの酢かと思ったらさにあらず。昆布だし?と酢を合わせてて、そのまま舐めてみてもおいしかった!

チャンポンや皿うどんは700円ぐらい、一品は1000円ちょっとぐらいで、やはり大勢で囲んで食べるのがお得で美味しいですね!

中華料理を食べた後は、路面電車の終点石橋駅で降りて孔子廟へ。
オランダ坂の入口を通り越した先に、赤と黄色が印象的な孔子廟があります。

孔子廟
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洋館が立ち並ぶ中に思いっきり中華なものがあっても、全く違和感がなくて不思議!

中国式庭園
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廟の前には孔子の弟子の像が並ぶ
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孔子像
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お参りを済ませると、奥には中国歴代博物館があります。
美しい彫刻の石印が数多く展示されていました。象牙の彫物も圧巻。

孔子はやはり学問の神様ですので、学問の上達を願いました。