長崎は香港よりも夜景が美しいと言われます。
香港は高層ビルのネオンやライトアップが夜景のメインですが、坂の多い長崎は一つ一つの家の灯りがきらめくのが見えるのです。本当に宝石箱のようだと聞きました。

ということで、ロープウェイで稲佐山へ!

ロープウェイ乗場まで、主要ホテルの宿泊客は無料循環バスが出ています。
長崎駅からも無料バスが出ていますが、駅の観光案内所で配布している予約券をもらわないと乗れません。
また、当日でも観光案内所が開いている間は、ロープウェイ乗車券が前売960円で買えます。普通は1200円。

乗る直前になってハッとしたけど、私、高所恐怖症なんです。なので、ロープウェイ前後の写真が全くありません。
ま、夜なので、暗くて下界は見えませんでした~(^_^;)
それでも、ロープウェイから町の灯りがきれいに見えたようで、みんな写真を撮っていました。

稲佐山山頂の夜景
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わ~美しい~!

稲佐山山頂の夜景?
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わ~。…。んんっ?右端に?

って、山頂に登ってみたら、霧で何も見えませんでしたよ。
それで、お天気が残念だった人達のために、休憩所にライオンズクラブ贈呈の巨大夜景パネルがあるのです。
みんなこの前で偽りの夜景写真を撮る。

実際はこう
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2階から1階の駐車場を見ても霞んで見えない。
しかも、風が強くて寒くて、下界とはえらい環境の差です。

一応展望台まで行ったけど、何も見えなかったよ~(T . T)ガイドのお姉さんのむなしい説明が響く…。

展望台を一回りすると、もう最終のロープウェイの時間になり、慌てて乗り場へ。私には再び恐怖のお時間です。
やはりロープウェイからは夜景が見えるようで、みんな最後の夜景チャンスをとらえていました。

再び無料バスで長崎駅まで戻りお宿へ。
今回のお宿は、路面電車桜町駅近くのふじわら旅館です。長崎駅からも徒歩10分です。
一泊3300円の格安ですが、部屋も浴場も清潔で良いお宿でした。近くに教会や寺院があり、周辺を散歩するのも楽しいです。
外国人がよく使うようで、隣にアメリカ人らしき女性が宿泊していました。備品も全て英語表記があり、オーナーは英語対応可です。
部屋にはお茶セット、テレビ、ドライヤー、浴衣、タオル、バスタオル、歯ブラシセット、浴室にはシャンプー&リンス&ボディソープあり。共用スペースにはコイン式洗濯機と乾燥機も。
夕食は、卓袱(しっぽく)料理の「浜勝」へ。

卓袱料理 浜勝
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路面電車思案橋駅から徒歩5分の浜町にあるお店です。予約ができません。
卓袱料理は一人1万円以上が相場の高級料理ですが、浜勝では気軽に楽しめるコースがあります。
kiyoちゃんも来たことがある。

思案橋駅には、坂本龍馬が来た一力や史跡料亭花月など、老舗料亭が集まっています。
ちなみに、思案橋駅南側の丸山町は、日本三大遊廓の丸山遊廓があった場所で、今も芸者さんがいて検番があります。

卓袱
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赤い円卓のことを卓袱といって、卓袱料理はこの円卓にお皿をいっぱい並べて大勢でいただく宴会料理です。

お鰭
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まず乾杯の前に、お鰭というお吸物が出されます。
お鰭には鯛の鰭が入っていて、お客様一人に魚一尾を使ったという意味があるそうです。
宴会主人の「お鰭をどうぞ」の言葉で宴会が始まります。

おたくさ卓袱 2940円
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食前酒から時計と反対まわりに。
ブルーベリーの食前酒、前菜、酢味噌あえ、焼魚、デザート、豚の角煮、煮物、ハトシ。中心にお刺身。
前菜は、オカラをサーモンで巻いたものとそら豆。酢味噌あえは、白いコリコリしたクジラの脂肪?と胡瓜。豚の角煮は卓袱料理のメインです。ハトシは、エビのすり身を食パンで挟んで揚げたもので、サクッと軽くてクリームコロッケのようでした。
関西人好みの、薄味でほんのり甘みのある味付け。3日間煮込んだという豚の角煮は、トロトロでお肉がホロリとくずれます。
これにご飯とお漬物もついて、結構ボリュームがありました。

梅椀
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最後のしめに梅椀というお汁粉が出てきます。
白玉と桜の塩漬入りで、優しい甘さにホッとします。私個人的には、これが一番おいしかった~。




グラバー園の中には長崎各地から移築されてきた10件の建造物がありますが、最も奥側にあるのがグラバー邸です。

クローバー型の邸宅
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モッコウバラが咲いて美しい。
グラバー邸の中には、不思議なものがたくさんあります。

300歳のソテツ
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薩摩藩主がグラバーにプレゼントしたソテツが、グラバー邸の庭にそびえています。かなり大きい。

キリンビールのモデルのこま犬
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後のキリングループとなるジャパン・ブルワリー・カンパニーというビール会社を創立したのもグラバーでした。
キリンビールの麒麟のモデルはこのこま犬だと言われています。こま犬のヒゲはグラバーのヒゲをモデルにしています。

坂本龍馬も隠れた隠し部屋
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暗殺の危険が迫っていた龍馬をかくまったと言われているグラバー。ここにかくれていたのかも?
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大食堂のドラ
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高島炭鉱連絡船の出港時に鳴らされていたドラが、グラバー邸で食事の合図用に使われました。

姿が映せない鏡
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高すぎて姿が映せない鏡。姿見ではなく、部屋を明るくするために使用されたものです。

レンガの台所
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グラバー邸の台所のレンガは、普通のものより薄いレンガが使われています。縦に並べて敷き詰めるので頑丈にできています。
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ハートの敷石
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触ると恋が実るというハートの敷石。グラバー園には3つありますが、眼鏡橋にも2つあるのだそうです。