今回は令和2年度更新配備として、北九州市消防局に納車された新車たちを紹介。
2月に司令広報車・指揮車・査察車・梯子車は紹介したので、それ以降に納車された車両達が今回のメインとなる。
前回更新の記事も併せてどうぞ...
☞「北九州市消防局 司令広報車・指揮車・査察車・梯子車更新配備」
今回はタンク車から。
小倉北消防署 タンク車"ほくしょう305"。
今年度は計5台のタンク車が更新配備され、3月に2度に分けて納車された。
こちらは先立って納車されたうちの1台。
同じく先行納車された、八幡西消防署折尾分署 タンク車"ほくしょう709"。
今年度のタンク車は5台すべてをMORITAが手掛け(落札は北九州ドライケミカル)、日野レンジャーベースの車両となった。
MORITAが製造する標準的なタンク車で、後部シャッター部に特別なデザインなどは施されていない。
キャブに書かれる数字も数年前から定番の少し小さめの数字表記。
車体側面及び後面には夜間の視認性を考慮し、赤色再帰性テープが貼られている。
今年度納車の5台は全て1,500ℓの水を積載する標準仕様となっている。
こちらは納車され運用開始された直後の同車。
車両入替の都合により運用開始直後に黒崎分署に移され、数日間は黒崎分署で過ごし、初の現場出場は黒崎小隊が運用したようだ。
こちらは1週間遅れて納車された残り3台。
八幡西消防署黒崎分署 タンク車"ほくしょう707"。
3月上旬に市内で発生した建物火災現場で活動中に被災した黒崎小隊のタンク車。
それ以降は代車での運用が続いていたが、新車が無事に納車された。
こちらは戸畑消防署 タンク車"ほくしょう805"。
北九州市消防局では標準的なタンク車の仕様。
吸管とポンプ操作部はキャブ寄りの前方に、後方シャッター2面分は収納スペースになっている。
今年度からタンク車は車内での活動性を考慮し、標準ルーフからハイルーフ仕様に変更されている。
最後は若松消防署ひびきの分署 タンク車"ほくしょう515"。
こちらは配置される庁舎の面積に合わせて、他の車両に比べて約20㎝ほど後部が短く作られているショートボディ仕様の車両。
後部シャッターが通常3枚なのが、この車両だけ2枚仕様になっている。
収納スペースは通常仕様車に比べてそこまで大差はない。
ただし後部のホースカー積載スペースが限られるため、自動式ではなく手動式の物が搭載されている。
今年度更新配備のタンク車は以上5台。
一方14年間の役目を終えたタンク車達。
三菱ふそうファイターベースのタンク車は全て廃車になっている。
エアロブーメランを搭載した車両も徐々に数を減らしている。
続いては資材運搬車。
八幡西消防署 資材運搬車"ほくしょう708"。
(株)消防防災が担当した車両で、いすゞフォワードがベースのユニック装置付き平ボディ車両になっている。
車体後面にはパワーゲートを設け、資機材の積載を容易に出来るようになっている。
主に水難救助用ボートを積載している資材運搬車だが、同車もゴムボートを積載できるようになっている。
後部の荷台キャブ寄りの部分には船外機を設置できる棚が設けられている。
ゴムボート積載状況。
ゴムボートの下には救助等に使用する資機材が積載されている。
新旧ほくしょう708。
日野レンジャーからいすゞフォワードへ。
約17年間お疲れ様でした、そしてこれから17年頑張って。
最後は高規格救急車。
高規格救急車"きゅうきゅうほくしょう27"。
通称"6型"と言われる3代目後期型ハイメディックの2020年改良型モデル。
ドアミラー形状が変更され、助手席用補助ミラーがピラー設置型ではなくPC等でも採用されているドアミラー上部に設置するタイプの物に変更されている。
同車は更新配備ではなく1台増備された車両で、これで市内の高規格救急車は27台となった。
既に2月に納車されているが、車両配置の都合により4月から運用開始予定である。
令和2年度もすべての車両の更新配備を終えた北九州市消防局。
新車たちの今後の活躍が楽しみである。
また今春からは署の統合なども行われる。
①若松消防署島郷分署・藤ノ木分署統合・移転→「若松消防署石峰分署」
②八幡西消防署楠橋分署移転→「八幡西消防署金剛分署」
これにより車両配置の変更なども行われる。
新体制についてはまた後日ご紹介する予定である。
今回はこの辺で。
オマケ
北九州にも派手な車両入らないかなぁ...(小声)
※画像はイメージです。
2021.3.20 kitakyu_pc