【新車情報】北九州市消防局 司令広報車・指揮車・査察車・梯子車更新配備!! | 北九州 緊車.net

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緊急車両を愛する管理人がお送りするブログです。

今回は2020年度北九州市消防局に更新配備された新車を紹介。

まずは司令広報車から。

 

北九州市消防局本部 警防課

司令広報車"ほくしょう1"ホンダ オデッセイ

局本部司令広報車として2020年12月に更新配備された"ほくしょう1"。

日産J32ティアナからの更新で、今回の更新配備でセダンタイプからミニバンタイプの車両へ変更された。

 

前面警光灯・散光式警光灯共に大阪サイレン社製LED警光灯を採用。

北九州市消防局では初めてのオデッセイベースの車両となった。

落札したのは(株)消防防災。

 

福岡市消防局では既に採用事例のある車種だが、北九州では初とだけあって新鮮✨

 

リアハッチにも大阪サイレン社製LED補助警光灯を設けている。

同車が実際に災害現場へ赴くことはほとんどなく、主に局本部職員のゲタのような運用に就くことがほとんど。

果たして赤色灯点灯シーンを拝む日は来るのだろうか...。

 

こちらは今回の更新により退役したティアナ

北九州市消防局では最後のセダンタイプの車両だったが、平成20年度から12年間の役目を終えた。

 

 

続いては指揮車

 

北九州市消防局 西部方面本部 西部機動指揮班

指揮隊車"ほくしょう702" トヨタハイエース

2021年2月に更新配備された西部機動指揮班運用の指揮隊車。

トヨタ救急車がベースの指揮車になっている。

 

車体外観の仕様にあっては令和元年配備の東部機動指揮班指揮隊車"ほくしょう302"とほぼ同じ。

変化した点と言えば、車体周囲に貼られる再帰性テープが橙色から赤色に変更されているところくらいか。

再帰性テープは車体側面の上部・下部に加え、車体後面にも貼り付けられている。

 

高規格救急車でもお馴染みの前面上部ビルトイン警光灯。

標準の点滅LEDに加えて、内部3ヶ所に小糸製作所製LED補助警光灯を増設している。

赤色灯下には「KITAKYUSHU FIRE DEPT.」の文字が貼られている。

昨年配備の東機302は増設赤灯が光らない&英語表記の綴りが間違った状態でメーカー逆戻りというハプニングがあったが、今年は無事に納車されている。

落札は(株)消防防災。

 

前面警光灯は高規格救急車とは異なり、ナンバープレート上部グリル部分に大阪サイレン社製LED補助警光灯を取り付けている。

1年前に納車された東機302はこれに加えて高規格救急車と同様の補助警光灯を設置しており4個取り付けられていたが、今回は2個になっている。

電子サイレンアンプは大阪サイレン社製の物を採用。

 

車体側面上部には大阪サイレン社製LED補助警光灯・作業灯一体型タイプを左右各2個ずつ設置している。

 

トヨタ救急車が2020年にプチマイナーチェンジしたことで、ドアミラーも横長だったものから縦に大きい物に変わっている。

助手席隊員用の補助ミラーもドア枠に取り付けるタイプの物から、パトカーで採用されているドアミラー設置型の物に変わっている。

 

後部座席はリアハッチ側との行き来が出来るように、キャプテンシートが2列の配置になっている。

後部座席側には机と情報ディスプレイモニタが設置されており、各種活動が出来るようになっている。

従来車両ではこのドアを開けると救急車と同様に救助用ツールが収納されている棚があり乗降にしくくなっていたが、今回は後部スペースに特注棚を設置しここは乗降しやすいような仕様になっている。

 

後部には特注品の金属棚が設置されており、各種資機材が載せられる。

 

車体左側面上部にはサイドオーニングが設置されており、雨天時等にも指揮本部運用がしやすいようになっている。

リアハッチには大阪サイレン社製LED補助警光灯2種類がそれぞれ2個ずつ設置されている。

 

平成20年から12年間の役目を終えた旧ほくしょう702

何度もカメラに収め、当ブログに何度も登場した車両なだけに退役はなんだか寂しい。

八幡西区を拠点に八幡東・若松・戸畑の各区を走り回って走行距離はそれなりにいってるだろうか。

 

新車の納車を敷地の片隅から見守る旧ほくしょう702

既にナンバープレートは撤去され、資機材なども下ろされており、もう公道を走ることも無い。

 

新車の活躍にも注目である。

 

 

 

北九州市消防局本部 警防課

指揮車"ほくしょう14"トヨタハイエース

本部警防課指揮車として2021年1月に更新配備された車両。

トヨタエスティマからの更新で、ミニバンタイプからワンボックスタイプへ変更された。

一昨年・昨年に納車されている指揮隊車とほぼ同じ仕様。

前面警光灯・散光式警光灯共に大阪サイレン社製LED警光灯、電子サイレンはPATLITE社製を採用。

 

車体周囲に貼られる再帰性テープは橙色から赤色に変更されており、後部縞鋼板には滑り止めテープが貼られている。

シンプルデザインも良い。

リアハッチにも大阪サイレン社製LED補助警光灯を設けている。

そして同様仕様でもう1台納車されている。

 

 

北九州市消防局 戸畑消防署 戸畑指揮隊

指揮隊車"ほくしょう803"トヨタハイエース

戸畑指揮隊運用の新車"ほくしょう803"。

仕様は先ほど紹介の"ほくしょう14"と同じ。

 

車体側面下部に再帰性テープが貼られている。

文字も反射材が使用されている。

 

車体後面。

こちらもほくしょう14と同じ。

 

そして更新対象となった2台。

本部車両の本指14は現場に来ることは無く、出初式や日常ゲタ運用時に目撃する程度だった。

戸指803は現場で何度も遭遇した車両。

どちらも散光式警光灯の土台部分に側方向きにLED補助警光灯が増設されていて、それも特徴的な車両だった。

どちらも平成20年から12年間の役目を終え、今は最期の時を待っている。

続いては査察車。

 

 

北九州市消防局 門司消防署 警防課

査察車"ほくしょう218"日産セレナ

2020年11月に更新配備された日産セレナベースの査察車。

トヨタエスティマからの更新である。

北九州市消防局で緊急登録される日産セレナベースの車両は恐らく初めてと思われる。

 

散光式警光灯・前面警光灯・後部補助警光灯共に大阪サイレン社製LED警光灯を採用。

電子サイレンアンプはPATLITE社製SAP520型電子サイレンアンプを搭載している。

査察車という事で主に査察に使われる車両なため緊急走行をする機会は少ないが、稀に指揮隊車の代車等として使用されることもある。

 

車体側面から後面にかけて赤色再帰性テープが貼られている。

初めてのセレナ、早くちゃんと撮りたいところである...。

 

こちらが更新対象となった旧ほくしょう218

2020年夏以降は北九州の地を離れ、西日本豪雨で被害を受けた八代広域消防本部へ無償貸与されていた。

2020年11月頃に北九州へ帰ってきたが、帰還後の任務はほとんどなくそのまま廃車置き場へ送られた。

遠い熊本の地で活躍した車両も退役に。12年間お疲れ様でした。

 

最後は梯子車。

 

 

北九州市消防局 門司消防署 門司2小隊

30m級梯子車"ほくしょう209"日野MH

2020年11月に更新配備された門司消防署警防課門司2小隊運用の梯子車"ほくしょう209"。

お馴染みのMORITA製日野MH型梯子車で、先端屈折式30m級の車両になっている。

 

仕様は一昨年・昨年に更新配備された梯子車と同じ仕様になっている。

撮影時はちょうど訓練中で、梯子操作風景を見ることができた。

 

先端屈折機能を使用して乗車できるようにステップを展開している状態。

 

放水銃のようなものを取り付けたり、救助用バスケットを吊り下げ固定できるアタッチメントなども搭載されている。

同車も配備から現時点までで災害現場での稼働実績は無いと思われるが、もしもの時には活躍してほしい車両である。

 

 

北九州市消防局には他に高規格救急車1台が増備されているが、2021年2月現在はまだ現場に配置されておらず車庫で運用開始の時を待っている。

また2020年度内に資機材搬送車1台・タンク車5台の更新配備も残っている。

今後も更なる新戦力たちに期待しよう。

 

2021.2.20 kitakyu_pc