北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ -8ページ目

北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

法律家20年、開業10年のコンサル。働き方、資格、法律などについて語ります。(補助 えみ+あり+まい)

※当ブログは出展だけ明記してくだされば引用自由で連絡不要とします。但し、商業使用に関しては連絡のうえ使用条件につき許可を得てください。

日本共産党がメディアにケンカを売りまくっている。何しろ志位和夫委員長(68)が記者会見で「朝日に指図されるいわれはない」と批判したのだ。極めて感情的な発言であることは言うまでもない。

 ***

 

 1月19日、同党の党員でジャーナリストの松竹伸幸氏が著書『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』(文春新書)を上梓した。担当記者が言う。

「松竹さんは本書で大きく二つの提言をしました。一つは、共産党員の直接投票による党首公選制の導入。もう一つは、日米安全保障条約や憲法9条、自衛隊などの問題で現実路線を採り、野党共闘を強化することです。松竹さんは発売日に記者会見を開き、志位委員長の在任期間が22年を超えたことについて『国民の常識からかけ離れていると言わざるを得ない』と批判しました」

 さらに、1月26日に発売された「週刊文春」2月2日号が「共産党員の党首公選要求に志位委員長が逃げた」と題した記事を掲載。これに日本共産党の広報部がケンカを売った。27日、党機関紙「しんぶん赤旗(電子版)」で「『週刊文春』への申し入れと回答について」という記事を配信したのだ。

「内容自体は単なる反論で特筆すべきものはありませんが、記事の末尾に《「逃げの一手」と書くのは悪質な印象操作です》とあったのが印象的でした。というのも、『印象操作』という言葉は安倍晋三元首相(1954~2022)が多用したことで知られ、一部の識者が『異論を封じ込めようとする強権的な言葉』と批判してきたからです」(同・記者)

毎日新聞にも八つ当たり

 

志位和夫

 

 共産党は松竹氏にも牙を剥いた。1月21日に赤旗が反論を掲載。2月2日に同党の京都南地区委員会が松竹氏を調査。5日に除名処分が決定し、6日に京都府委員会の承認が下りたことで処分が確定した。

「これに朝日新聞は、2月8日の社説『共産党員の除名 国民遠ざける異論封じ』で《党の閉鎖性を一層印象づけ、幅広い国民からの支持を遠ざける》と批判したのです。真っ当な指摘ですが、志位委員長は翌9日の会見で猛反発。『朝日に指図されるいわれはない』、『悪意で党を攻撃する者に対しては断固として反撃する』と感情的でした。しかも朝日新聞を産経新聞と言い間違え、産経にそれを揶揄される記事まで書かれました」(同・記者)

 10日には毎日新聞も「共産の党員除名 時代にそぐわぬ異論封じ」との社説を掲載し、同党を批判した。

「毎日も《今回の振る舞いによって、旧態依然との受け止めがかえって広がった感は否めない》と常識的な批判を行いました。ところが、今度は田村智子政策委員長(57)が10日の会見で、『党に対する攻撃と攪乱以外のなにものでもない。怒りさえ覚えた』とケンカを売ったのです。志位氏も田村氏も、朝日と毎日の社説は『政党の結社の自由に対する攻撃』と批判しましたが、ならばお二人は共産党のためなら言論の自由は抑圧されるべきとでも仰るのでしょうか」(同・記者)

松崎いたる氏は日本共産党本部に勤務後、4期16年にわたり板橋区議を務めた。ところが、他の党員が関わった公金横領詐欺を告発したことが党中央の逆鱗に触れ、除籍処分を下されてしまう。

 松崎氏は2022年7月、著書『日本共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社)を上梓、注目を集めた。文中には以下のような記述がある。

《私は一九八五年に入党し、二〇一五年には党歴三十年の「永年党員」として登録されたこともあるれっきとした日本共産党員だった。だが永年だったはずの党員資格は翌年には除籍処分のため、はく奪された。他の党員がかかわった公金横領詐欺の不正事件を告発したことが、党中央の逆鱗にふれたためだ》

《除籍に至った経緯は本書の主題ではないので、ここでは詳しく述べない。ただ党員、党議員として当然の義務と任務を果たしてきた私が除籍されるという衝撃的な経験は、「日本共産党とは何だったのか」という根本的な疑問を、私に正面からつきつけることになった》

 今回の松竹氏の除名処分について松崎氏に感想を訊くと、「日本共産党は昔から同じことを続けてきました」と苦笑し、次のように話す。

「党の方針に異を唱えると、除名されてしまうのです。読売新聞の主筆・渡邉恒雄氏(96)、日本テレビの会長を務めた氏家齊一郎氏(1926~2011)、セゾングループの代表だった堤清二氏(1927~2013)、作家の安部公房氏(1924~1993)、皆さん共産党を除名されています」

 

松竹伸幸(オフィシャルブログより)

 

松竹伸幸氏(オフィシャルブログより)(他の写真を見る)

共産党はブラック企業

 今回の騒動で、共産党は「建設的な批判や提言さえ許さない」という狭量な体質が露わになった。

 これに対して一部の識者は、マルクス主義が「プロレタリア独裁(プロレタリアが革命によって得た権力を維持・強化するためにブルジョアジーを強制支配すること)」を掲げていたことや、ソ連共産党の前身であるボリシェヴィキが「民主集中制(反対政党の存在や個人による党批判を許さないとする行動規範)」を制度化していたことが一因だと指摘していた。

 だが、松崎氏は「そんな大げさな話ではありません。要するに日本共産党はブラック企業なのです」と言う。

「一般的な労組などとは異なり、日本共産党は専従率が高いことで知られています。専従の党員は、党の指示にさえ従えば、衣食住に不自由はしません。党内部でぬくぬくと生きることができる代わりに、党を批判すると容赦なく潰されます」

 松竹氏の除名について志位委員長は「公然と外から攻撃したことを問題にしている」と説明した。

 一方の松崎氏は公金横領事件に関して党内で資料を配付し、自身の主張を支援者に説明した。すると、これが“分派行動”だと批判された。

「要するに、党中央が『党に異論を唱えた』と認定すると、議論の場が党内であろうが党外であろうが、問答無用で追い出されてしまうのです。ブラック企業も社員が経営陣を批判するとクビでしょう。全く同じなのです」(同・松崎氏)

 

「党の決定に従わない」行為

 ちなみに“分派活動”について松崎氏は、前掲の「日本共産党 暗黒の百年史」で以下のように記述している。

《私が党の地方議員(東京・板橋区議)であったとき、区政に関わるある不正事件が発覚し、私が党議員としてその事件の究明と、責任追及の論戦を担当することになった。すると不正の当事者から私は「名誉毀損」で提訴されてしまった。私は、党に裁判への支援を求めたが党は応じてくれなかった。困り果てた私は不正事件についての党内の理解を得ようと、事件に関する資料を党内で配布した。私の地元の居住支部の党員や支持者たちは、党中央あてに、私への支援を求める署名を集め、手紙と共に郵送してくれたりもした》

《ところが党はこれらの活動が分派活動であり、反党活動であると警告してきた。党は裁判に関与しないと決定したにもかかわらず、勝手に資料を配付したことは第三条(二)項に反する「党の決定にしたがわない」行為だといい、支部が署名を集める行動は党決定に反抗する分派の形勢にあたるとされたのである》

共産党は消滅の運命

 

志位和夫

 

志位和夫氏(他の写真を見る)

 もし志位委員長が「松竹氏の批判を虚心坦懐に受け止め、参考にすべきところは参考にする」と言っていれば、何の問題にもならなかったに違いない。

 松崎氏は皮肉を込めて、「日本共産党がこれほど注目を集めたのは久しぶりではないでしょうか」と言う。

「党勢の衰退は著しく、まさに断末魔の苦しみを味わっています。党は党員に『以前に赤旗を購読してくれた読者の自宅を訪問し、再購読をお願いしろ』と指示していますが、そんなことが今さらうまくいくはずがありません。例外的に民青(日本民主青年同盟=日本共産党の下部団体)が貧困に苦しむ若者にフードバンクを提供するなどして党員を獲得しています。率直に言って、ご飯で釣って党員にしているようなものですから、これも長続きしないでしょう」

 マルクス・レーニン主義を深く掘り下げて研究する党員など、今では皆無だという。

「先日、現役の党員と話をしていると、『天皇陛下』と平気で口にしているので驚きました。日本共産党は天皇制に批判的な立場を取っていますが、そんなことも知らないのでしょう。こんな不勉強な党員ばかりなのですから、党勢の退潮を止められるはずもありません。党の消滅は時間の問題です」(同・松崎氏)

 松竹氏の除名騒動は、結局のところ「間もなく滅びようとする共産党を象徴するドタバタ劇」──松崎氏はこう指摘する。

 

引用元 デイリー新潮

大阪府知事・大阪市長のダブル選(4月9日投開票)で、地域政党・大阪維新の会の吉村洋文代表は20日、大阪公立大の授業料について府民を対象に所得制限を設けない完全無償化をマニフェスト(公約)に盛り込むと明らかにした。

 

 

 吉村氏は同様に、高校授業料の完全無償化を公約に掲げる方針を示している。さらに大阪市では現在所得制限がある0~2歳児の保育無償化、小学5年~中学3年の塾代助成についても所得制限を撤廃することを公約にするとし、国の制度と合わせて「0歳から大学院卒業までの世代で教育の無償化を実現する」と語った。

 大阪公立大は大阪市立大と大阪府立大が統合して2022年4月に開学。「二重行政解消」を掲げる維新が統合を進めた。

 維新は知事選に再選を目指す吉村氏、市長選に横山英幸幹事長(府議)を擁立する。知事選には共産党の元参院議員、辰巳孝太郎氏も出馬を表明。自民党もダブル選で候補の擁立を模索している。【松本紫帆、野田樹】

 

大阪公立大の授業料「完全無償化」維新が公約 知事・市長ダブル選 (msn.com)

楽天ブックス: 労働NPOの事件簿 - 仕事をめぐる「名もなき人たち」のたたかい - 北出 茂 - 9784763420480 : 本 (rakuten.co.jp)

 

上記から、購入できます。

 

労働NPOの事件簿 仕事をめぐる「名もなき人たち」のたたかい

 
  • 発売日:  2023年02月06日頃
  • 著者/編集:  北出 茂
  • 出版社:  花伝社
  • 発行形態:  単行本
  • ページ数:  256p
  • ISBN:  9784763420480

 

大澤茉実さんのスピーチ

 

おはようございます。

SEALDs KANSAIの大澤茉実と申します。

今、アキくんが紹介してくれたんですが、そんなに私は2年前くらいに、半年もうちょっと、

ずっとずっと家の中にいて、こんな社会で、とか思って、ずっとアニメとアイドルばっかり見て、人と話したくなくって。

でも、今、ここにいて、自分がここでこうやって喋って、なんかアキくん、さっきあんときの自分が今の俺みたらどう思うんやろうみたいなこと言ってたんですけど

(アキくんは、その前に、自分の中学のときの話をしました。ひきこもっていて、世の中の全てに毒づいていたときの話です。)

でも私、たぶん、あんときの自分が今の私見たら、良かったねって言うと思います。

この社会に希望が持てるようになって良かったねって、多分言うと思います。

 

だって、ここにいる人たちを見て、関西で一緒にたくさんの人と

最初の抗議30人やったんですけど、今日の抗議6000人集まって、そういう景色見てる中で

安倍首相には、この社会のいっぱいえらそばってる人には、

私たちの民主主義も、平和も、立憲主義も、奪うことはできないって分かりました。

 

私、引きこもってて、でも、今は、私を支えてくれる女の子たちがいて、

でも、彼女たちは、彼女たちの1人は、たとえば、家に帰ってもゴハンが出ないんです。

それは、お母さんがどこかに行ってしまって、お父さんも仕事に夢中で、

冷蔵庫になんもなくって、調理器具もなくって、その子も料理の作り方知らんくって、

いつもお菓子ばっかり食べてて、コンビニで売ってる最新のお菓子とかいつも教えてくれて

その子にこないだ、首相の名前聞いたら、「あべのたかし」って言われました。

 

これ、めっちゃ面白いけど、私、全然笑えなくってそんとき、

だって首相の名前も知らなくって、安保法案のあの字も知らんくって

国会で今どんだけヤバイ会議がされてるかってことも知らんくって、

その子が、ただ明日何食べていくか、とか、ただ親に愛されたいとか、

そんなことを思ってる間に、その子に一番関係する法案が、こんなめちゃくちゃな形で通ってて

私はそれ聞いて笑えなくって、涙がとまらなくって。

 

その子は、ここに来ることができません。

だから、代わりじゃないけど、私は今日その子のぶんも声をあげたいです。

 

安倍首相は、数の力で憲法違反のことを押し進めることはできますが

ここに集まっている、声を消すことはできません。

国民の多くが気付き始めた政権の危うさに対する疑念を拭い去ることはできません。

私たちが闘わねばならない相手は海の外には1人もいないんです。

私たちが闘うべき相手は、立憲主義を無視し、議論にならない答弁を繰り返し、

民衆の声に耳を傾けず、平和より戦争を好むこの国の首相です。

 

SEALDsの活動をしていると、よく将来の夢を聞かれるし、政治家にならないんですか、とか政党作らないんですかとか言われるんですが

私個人としてはそれを否定します。

私にはぼんやりとやけど、昔からしたら考えられへんけど30年後くらいにかなえたい夢があるんです。

夢ができました。

 

それは、ちっちゃな喫茶店をすることです。

どこかの下町で狭いお店がいいんです。

近所の小学生が力作の絵を持ってきたら、ジュース無料であげちゃうようなお店です。

時間、勉強や読書をしても居心地が悪くならないお店です。

明日、どうやって生きていったらわからんくなった人が、なんとなく立ち寄るようなお店です。

今日は、ちょっとおうちに帰りたくないなって思ってる女の子が、コーヒー一杯でねばれるお店です。

自分はどこにも帰る場所が無いって思ったときに、ふと思い出すようなお店です。

親子丼とコーヒーの美味しいお店です。

 

私は政治家になんかなりたくない。

でも国会で寝ている議員よりも、ずっと真剣に政治のことを考えている自信があります。

それは、かなえたい夢と、生きていきたい未来があるからです。

毎日、命を懸命に生きているからです。

そして、そのささやかな夢や、生活や命を守るのも、殺すのも、まぎれもなく政治だからです。

だから、この国の政治家のトップに、国民の理解は関係ないとか言われたら困るんです。

だから、立憲主義って何ですかとか、国会議員が言いだしたら困るんです。

私はけして、それを政治家としてここで主張したいんじゃない。

その政治の主語の方々の、あまりにも軽々しい言葉が、一番影響を及ぼす、一番立場の弱い者として、

命を馬鹿にした勉強不足の政治家には辞めて頂きたいと言いたいんです。

 

核武装の戦争に首を突っ込んで、人を殺す手伝いをして、

国民が納得しなければ、憲法を無視してでも法案を通してしまうような国の、

どこが美しいんでしょうか。

普通の国じゃないと言われても、自分たちの信じる平和の作り方をつらぬき、

世界で一番、新しい普通の国になろうとするほうが、よっぽど美しい。

それは、時に非難されるかもしれませんが、何千人を殺して、普通の仲間入りをするよりも、

1人を救うために奔走して、バカにされるほうがずっといい。

武装する威圧感よりも、少しずつ作り上げた信頼で自分の身を守りたい。

 

全国で怒りの声をあげる全ての人が、ここにいる私たちが

国民の理解は関係ないと言い放った独裁者を絶対に忘れません。

憲法学者は関係ない、法的安定性は関係ないと、平気な顔で言う委員の1人1人を忘れません。

立憲主義をこ○○てない議員も、それを無視する政党もこの怒りと一緒に絶対に忘れません。

この法案が通って死ぬのは民主主義ではなく、現政権とその独裁政治です。

 

民主主義は止まらないんです。

次の選挙で彼らを必ず引きずりおろしましょう。

それができるのが、できるのもしなきゃいけないのも、政治家ではない私たちです。

私は絶対にあきらめません。

 

2015年9月19日 大澤茉実

私は強行採決に反対し、安倍政権の退陣を求めます。

【この本が売れる理由・工夫】

 

本作品は、働き方の問題(労働問題)を縦軸にしています。

筆者の魂をかけた社会への問題提起です。

働き方の問題は身近なテーマではありますが、労働法の知識や、困ったときに頼りになる存在である労働NPOあるいはコミュニティユニオン、あるいは労基署の使い方について知識や関わりや経験のない方がほとんどです。

そうであるからこそ、本作品は、タイトル(仮)の通り、「ひとりひとりが主人公」というスタイルを採用しています。

本作品は、知識が乏しい方にも読み進めてもらえるように、あえて、相談者側の視点から物語を進めるようにしています(1章~)。さらに、女子大学生(法学部ではなく産業社会学部)のボランティア相談員がゼロから労働法の知識を習得しカウンセリングをしていくという過程を追体験できるような構成にしています(3章~)。

これらの章立ての構成により、読者が無理なく、作品を読み進めていけるような工夫を凝らしています。

 

本作品は、(労働問題という難しいテーマを縦軸にしながらも)横軸にエンターテインメントの要素を随所に取り入れています。

その一つとして、恋愛小説の要素を取り入れています(労働恋愛小説)。人生の目的が「恋愛と革命」だと考えている人は勿論、そうでない多数の人たちにも楽しめる内容になっています

本作品は、さらに、いくつかの「国民的人気漫画」が支持された要素を取りこんでいます。

 

「名探偵コナン」を参考に“ドキドキわくわく感”を取り入れています。本作品では殺人事件は発生しませんが、通常の生活をしていた場合には遭遇しないようなことが発生したり、会社の社長や役員やチンピラ(?)や法律家など普段会えない人物と会えたり、謎めいた人物が登場したりします。

推理小説(推理漫画)と労働恋愛小説という違いはありますが、話が「問題解決」に向けられている点でも共通性を有しています。

名探偵コナンは一つの事件ごとに3話くらいで完結させる形を採り、その話のつなぎ方が「事件編」「推理編」「解決編」というように分かれています。このシステムを真似して、「事件編」「法的手段あるいは団体交渉編」「解決編」というように一つの章を3つもしくは4つ(起・承・転・結)の款に分けて間延びしないようにつなげていくというシステム(章立てと構成)を採用しています。

 

「ワンピース」を参考に、そこで描かれている「友情のかたち」や「組織(グループ)と個人との関係」や「一人一人の物語」というテーマ性を取り入れています。友情にはさまざまなかたち(男同士、男女間、女同士)があり、個人を犠牲にする組織であってはならないし、ひとりひとりが輝ける組織でなければならないという点で共通性を有しているからです。

ワンピースの面白いところは、同じ船に乗っている仲間それぞれは、別々の目標(目的)や別々の夢を追いかけているところです。しかも“ルフィー”というリーダー格(主人公)もあらゆる場面で絶対的なリーダーというわけではなく、その場面や状況に応じてリーダーが変わるという柔軟な組織といえる点です。

本作品でも、ピラミッド型の組織ではなくネットワーク型の組織という特徴を生かし、場面や状況に応じてリーダーが変わるなど、「ひとりひとりが主人公」になりうるようにしています。

 

「鬼滅の刃」を参考に“登場人物の成長の物語”という要素を取り入れています。「鬼滅の刃」では悪である鬼に対しても悲しいエピソードが描かれます。本作品も、権利を勝ち取る過程で悩みながら、様々な登場人物が周りの人間とともに成長して行く、という物語になっています。意見をぶつけ合い、悩みながらも、少しでも前へ進もうとする姿勢などを各人の成長の物語として、ぜひ暖かく見守る感じで読み進めていただきたいです。

 

「エヴァンゲリオン」を参考に“登場人物の心の葛藤”を描いています。

本作品は、心理ドラマ、メンタルヘルスや精神的問題とも親和性が強いという特徴を有しています。相談者は精神を病んでいるもしくは精神的に追い詰められている状態にあることも多いです。のみならず、本作品の登場人物は、みな、心の闇あるいは欠点や欠陥を抱えています。

例えば、登場人物は、精神的問題の象徴とも見なせます。(ここから先はいわゆるネタバレになるのですが)、ノロシーはうつ病です。福岡恵子は失恋したことがきっかけで九州から大阪に出てきています。北斗恒星も実は反逆のエリートであり泥にまみれています。美波帝は夜の職業出身者であることが明かされるほか、正体が不明の影のある人物として描かれます。山川美里もお嬢さん育ちなのか、正義感が強い反面、世間知らずの一面を持ち合わせていてそれに悩んでいます。米内洋祐も心優しいが、非正規社員で自分に自信がなく、自我を主張したがりません。勿論、相談者の方は様々な権利侵害をされたり人格を否定されたりして深く傷ついています。

本作品でも、登場人物の悩みや自分探し、周囲との溝、コンプレックス、優しくしてくれる存在や母親的存在への一体化願望、恋愛願望、などが描かれます。

 

最後に、本作品は扱っているテーマが潜在的な労働問題・社会問題である分、キャラクターの葛藤や相関関係は分かりやすく描くようにしています。

  本作品は、ひとりひとりの成長の物語であると同時に、登場人物が失ったものを少しずつ取り戻していく優しく温かい物語です。

そうであるからこそ、同様の悩みを抱えた、現代を生きる者の心に刺さる可能性があります。読者がそれぞれのキャラクターを自分の分身とし、自己投影するような作品が本作品です。

 

このように、本作品は、労働問題という難しいテーマを縦軸にしながらも、横軸にエンターテインメントの要素を取り入れており、「国民的人気漫画」が支持された要素をふんだんに盛り込んでいます。

 

<追記>

労働NPOの事件簿:仕事をめぐる「名もなき人たち」のたたかい | 北出 茂 |本 | 通販 | Amazon