シール大澤茉実さんのスピーチから考える    本当に軍事費2倍の軍事国家の道を突き進んで良いのか | 北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

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法律家20年、開業10年のコンサル。働き方、資格、法律などについて語ります。(補助 えみ+あり+まい)

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大澤茉実さんのスピーチ

 

おはようございます。

SEALDs KANSAIの大澤茉実と申します。

今、アキくんが紹介してくれたんですが、そんなに私は2年前くらいに、半年もうちょっと、

ずっとずっと家の中にいて、こんな社会で、とか思って、ずっとアニメとアイドルばっかり見て、人と話したくなくって。

でも、今、ここにいて、自分がここでこうやって喋って、なんかアキくん、さっきあんときの自分が今の俺みたらどう思うんやろうみたいなこと言ってたんですけど

(アキくんは、その前に、自分の中学のときの話をしました。ひきこもっていて、世の中の全てに毒づいていたときの話です。)

でも私、たぶん、あんときの自分が今の私見たら、良かったねって言うと思います。

この社会に希望が持てるようになって良かったねって、多分言うと思います。

 

だって、ここにいる人たちを見て、関西で一緒にたくさんの人と

最初の抗議30人やったんですけど、今日の抗議6000人集まって、そういう景色見てる中で

安倍首相には、この社会のいっぱいえらそばってる人には、

私たちの民主主義も、平和も、立憲主義も、奪うことはできないって分かりました。

 

私、引きこもってて、でも、今は、私を支えてくれる女の子たちがいて、

でも、彼女たちは、彼女たちの1人は、たとえば、家に帰ってもゴハンが出ないんです。

それは、お母さんがどこかに行ってしまって、お父さんも仕事に夢中で、

冷蔵庫になんもなくって、調理器具もなくって、その子も料理の作り方知らんくって、

いつもお菓子ばっかり食べてて、コンビニで売ってる最新のお菓子とかいつも教えてくれて

その子にこないだ、首相の名前聞いたら、「あべのたかし」って言われました。

 

これ、めっちゃ面白いけど、私、全然笑えなくってそんとき、

だって首相の名前も知らなくって、安保法案のあの字も知らんくって

国会で今どんだけヤバイ会議がされてるかってことも知らんくって、

その子が、ただ明日何食べていくか、とか、ただ親に愛されたいとか、

そんなことを思ってる間に、その子に一番関係する法案が、こんなめちゃくちゃな形で通ってて

私はそれ聞いて笑えなくって、涙がとまらなくって。

 

その子は、ここに来ることができません。

だから、代わりじゃないけど、私は今日その子のぶんも声をあげたいです。

 

安倍首相は、数の力で憲法違反のことを押し進めることはできますが

ここに集まっている、声を消すことはできません。

国民の多くが気付き始めた政権の危うさに対する疑念を拭い去ることはできません。

私たちが闘わねばならない相手は海の外には1人もいないんです。

私たちが闘うべき相手は、立憲主義を無視し、議論にならない答弁を繰り返し、

民衆の声に耳を傾けず、平和より戦争を好むこの国の首相です。

 

SEALDsの活動をしていると、よく将来の夢を聞かれるし、政治家にならないんですか、とか政党作らないんですかとか言われるんですが

私個人としてはそれを否定します。

私にはぼんやりとやけど、昔からしたら考えられへんけど30年後くらいにかなえたい夢があるんです。

夢ができました。

 

それは、ちっちゃな喫茶店をすることです。

どこかの下町で狭いお店がいいんです。

近所の小学生が力作の絵を持ってきたら、ジュース無料であげちゃうようなお店です。

時間、勉強や読書をしても居心地が悪くならないお店です。

明日、どうやって生きていったらわからんくなった人が、なんとなく立ち寄るようなお店です。

今日は、ちょっとおうちに帰りたくないなって思ってる女の子が、コーヒー一杯でねばれるお店です。

自分はどこにも帰る場所が無いって思ったときに、ふと思い出すようなお店です。

親子丼とコーヒーの美味しいお店です。

 

私は政治家になんかなりたくない。

でも国会で寝ている議員よりも、ずっと真剣に政治のことを考えている自信があります。

それは、かなえたい夢と、生きていきたい未来があるからです。

毎日、命を懸命に生きているからです。

そして、そのささやかな夢や、生活や命を守るのも、殺すのも、まぎれもなく政治だからです。

だから、この国の政治家のトップに、国民の理解は関係ないとか言われたら困るんです。

だから、立憲主義って何ですかとか、国会議員が言いだしたら困るんです。

私はけして、それを政治家としてここで主張したいんじゃない。

その政治の主語の方々の、あまりにも軽々しい言葉が、一番影響を及ぼす、一番立場の弱い者として、

命を馬鹿にした勉強不足の政治家には辞めて頂きたいと言いたいんです。

 

核武装の戦争に首を突っ込んで、人を殺す手伝いをして、

国民が納得しなければ、憲法を無視してでも法案を通してしまうような国の、

どこが美しいんでしょうか。

普通の国じゃないと言われても、自分たちの信じる平和の作り方をつらぬき、

世界で一番、新しい普通の国になろうとするほうが、よっぽど美しい。

それは、時に非難されるかもしれませんが、何千人を殺して、普通の仲間入りをするよりも、

1人を救うために奔走して、バカにされるほうがずっといい。

武装する威圧感よりも、少しずつ作り上げた信頼で自分の身を守りたい。

 

全国で怒りの声をあげる全ての人が、ここにいる私たちが

国民の理解は関係ないと言い放った独裁者を絶対に忘れません。

憲法学者は関係ない、法的安定性は関係ないと、平気な顔で言う委員の1人1人を忘れません。

立憲主義をこ○○てない議員も、それを無視する政党もこの怒りと一緒に絶対に忘れません。

この法案が通って死ぬのは民主主義ではなく、現政権とその独裁政治です。

 

民主主義は止まらないんです。

次の選挙で彼らを必ず引きずりおろしましょう。

それができるのが、できるのもしなきゃいけないのも、政治家ではない私たちです。

私は絶対にあきらめません。

 

2015年9月19日 大澤茉実

私は強行採決に反対し、安倍政権の退陣を求めます。