劇団 貴社の記者は汽車で帰社

キラキラ次回公演キラキラ


禍と幸は一本のロープ
くるくる交互にやってきて
僕らをここへ導いた


Kisha Another Works Vol.06
『南総里見八犬伝の話が(まだまだ)したい!』

脚本・演出 千野裕子


里見家にかけられた呪いは
再び形となって現れた
“最後の犬士”の登場で物語は大きく動き出す!


2023年1月8日~9日
@シアター・バビロンの流れのほとりにて
終演しました!ありがとうございました!

脚本・演出と、犬塚信乃役だった千野です。
『南総里見八犬伝の話が(さいごまで)したい!』、無事に終演しました。
そして、これをもって、『南総里見八犬伝』シリーズが全五作にて完結しました。

第1回は2018年(戌年)、ちょうどこの時期でした。
このときは『南総里見八犬伝の話が(ちょっとだけ)したい!』でしたが、正直なところ、シリーズ化して最後までやるかどうかは、まったく未定でした。
好評だったら続きもやろうかな、ぐらいで。
というか、そもそも、最後までやることが現実的に可能なのかどうかもわからずで。
とりあえず1回やってみよう!で始めたのだったと思います。
それが無事に完結までたどり着けました。
これはもう本当に、完全に、様々な形で支えてくださった皆様のおかげです。
すべての皆様に、心より御礼申し上げます。

今回、上演時間が2時間30分となってしまいました。
このシリーズはこれまでずっと2時間でやっていて、私も2時間を超えたくはなかったのですが……。
どうしても、これ以上削ることはできませんでした。
この30分は、物語を完結させるために必要な30分だったと思ってはいるのですが、まぁ、私のわがままです。
長時間の公演にお付き合いくださったことも、改めて御礼申し上げます。

そして、完結の瞬間ですが。
信乃が「さようなら」と言ってみんなの輪に戻っていくというラスト。
これはもう3回目の台本を書いている段階あたりで決まっていました。
そのころから「なんかもう想像しただけで泣いちゃうなぁ!!」なんて思っていたのですが、ずっと温めていたそのラストを、形にすることができて感無量です。

役者としては、ずっと信乃くんと向き合ってきたので、最後となるとさすがに寂しいものがありました。
いかにも主人公みたいなキャラしておいて、発言がちょいちょいズレてるところがいいですよね、彼。
(曳手さんたちの子供たちも作戦に連れて行こうって流れのところ「子供だけ残すのが可哀想だから」じゃなくて「子供だけ残したら怪しまれるから」って言ってるところとか、すごい好きです)
現八とのバディ感も、道節とのダンスも、なんだか全部楽しかったなぁ。
あと、兼役で久しぶりに稲戸さんをやれたのも感慨深かったです。全力でかっこよくしました。

普段あんまりこんなことを思わないんですが……このシリーズをやってよかったなって、素直に思っています。
まぁでも、大きな肩の荷が下りてしまったので、次に背負えるものをみつけないといけませんね。

それじゃあ、さようなら。

2023.11.24 千野裕子

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

「南総里見八犬伝の話が(さいごまで)したい!」では犬川荘助、三浦義武役を務めさせていただきました久保田です。

2018年から始まった八犬伝シリーズもとうとう完結、実に5年にも渡る大長編となりました。全5回の公演を犬川荘助として最後まで無事行えたこと感慨深く思います。

 

荘助は八犬士の中でも生い立ちが不遇で、父は切腹させられ、母は旅の途中で行き倒れ、その後下人としてこき使われ…。そんな過去を持ちながら、よくここまで真っ直ぐに成長したな(親目線)なんて感じてました。常識人枠、苦労人ポジションとして、縁の下の力持ちな感じは自分に合ってたかなぁという気持ちです。

今回の公演では荘助としての殺陣はありませんでしたが、二刀での立ち回りは非常に中二病心をくすぐられながら楽しませていただきました。

そしてなによりダンスに苦戦したのが印象的です。最初「リズムわからん」とか「足と腕同時に意識できない」とか振り付け担当の加藤さんにはご迷惑をおかけしておりましたが、どうにかこうにか形になったかなと思います。というか本番は早くダンス来いくらい楽しみにしてましたね。

 

最後になりましたが、ご来場いただいた皆様、及び役者・スタッフの皆様ありがとうございました。

そして荘助ありがとう、それとお疲れ様。もしまた音声版等でやる機会があればお願いします。

こんにちは。こんばんは。

犬飼現八、再太郎、技太郎役を務めさせていただきました、けいいちろうです!

 

改めまして、「南総里見八犬伝の話が(さいごまで)したい!」ご来場いただき誠にありがとうございました!

 

時の流れは早いもので、本番から早二週間。ぼくはキシャ八犬伝ロスの日々を送っております…皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

遡ること5年前、客席から眺めていた作品の結末を、舞台上で見届け、送り届けることになるとは思ってもいませんでした。

最終作のみとなりましたが、5年に渡って上演されてきたキシャ八犬伝に携わることができ、なんだか誇らしいきもちです。

 

蓋を開けてみれば2時間半の長丁場となった本公演。斬って、着替えて、踊って、着替えて、とにかく忙しい舞台でした。

中でも大変だったのは、終盤で忽然と消える現八の痣。

長い年月をかけて消えていく設定ではありますが、演出の都合上、舞台裏で一気にこすり落とさせていただきました。

 

そして今回改めて感じたのは、演者から生まれるパワーとお客さまからいただくパワーのぶつかり合いで演劇がどんどん面白くなるということです。

一時は息を潜めざるを得なかった演劇界隈ですが、しぶとく生き残り、だんだんと活気を取り戻してまいりました。

久々に小劇場ならではの密なライブ感に触れ、すっかりまた演劇の虜です。

 

ということで、

演劇が(もっと)(まだまだ)(これからも)したい!

 

また皆様と劇場でお会いできる日を楽しみにお待ちしております。

重ねて感謝申し上げます、ありがとうございました!

どうも!犬田小文吾悌順を演じさせていただいた荒川大です。

八犬伝第1作から全参加で、思えば小文吾との付き合いも5年越し。

時には悪役もやったりして、まぁやりたい放題やらせていただきました。

 

映像や小道具をいろいろ作ったのも感慨深いですね。

小文吾がいつも腰に下げている刀がありまして、それも5年前に自分で作ったまま、

なんとか全公演壊れずに持ってくれました。

 

というか……小文吾は相撲大好きキャラで刀を抜かないので、ほぼ素手で戦ってるんですが笑

とはいえ、戦闘シーン以外で腰に刀を下げてないと、

なんだか締まりの悪い感覚がしたものです。

八犬伝5ではグラグラして勝手に鞘から抜けてしまうので、

紐で縛って抜けないようにしつつ演技させていただきましたw

 

ちなみに小文吾は相撲好きだからこそ主宰にも太れ太れと言われていて……

言われるがままに太ってきましたがそれも今回まで!!

こっから痩せる……という意気込みだけは表明させていただきます。

次回お目見えする機会があればお楽しみに。

実は来年1月、カカフカカ企画さんというコント演劇に出演しますので、

かなり趣は異なりますがこちらも是非是非ご検討ください。

 

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カカフカカ企画

5年ぶりの本公演

『カカフカカRagnarøk』

2024年1月24日(水)〜28日(日)

@王子小劇場

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お芝居で大河ドラマ以上のシリーズものってのもなかなかいいですね!

またどこかでお会いしましょう〜

 

『南総里見八犬伝の話が(最後まで)したい!』にご来場頂き誠にありがとうございました。

最後に名乗る趣向で行こうと思うので、読みながら誰か当ててみてくださいね。


今まで本当に色々ありました

PCR検査結果が中々出ずにギリギリまで小屋に入れなかった3回公演

小屋入りと同時に急性腸炎になった4回公演

最後は何も起こらないでほしいと思った矢先、初回公演で武器破損した最終公演

これはもう、里見家にかけられたそういう呪いなのかもしれません(方々にごめんなさい)


自分の役はかなり色々な魅せ方の可能性があったにもかかわらず最終的に当て書きをしてくださった千野さん。本当にありがとうございます。

やはり自分が演じると限りなく脳筋でした!

1番最初の稽古の時に八百八人の意味を本当に何もわからない程で行ったところ、もう少し知能があっても良いという指示、衝撃的過ぎました。

かっこよさの追求とは、、永遠の課題にします


3回公演時が初参加だったのですが、八犬伝は読んだことがなく調べたりしていくうちにこの人は『人間味のある人』という情報に辿り着きました。

どういうのが人間味というのかわかりませんが、今彼の行動を思い返すと決して自分本位ではなくそこに忠義があるんだなと思います。

でも殿に物言いはこいつ凄いなとも思いましたが、知恵袋に怒ったりまぁ可愛いやつだなという印象です笑

この人憎めないんですよね。

なので、座組に関わるときは普段の扱いと作中での扱いに差が出ないようにちょっとそういう風に普段からキャラクター重視で接してました(やり過ぎて怒られることもありましたが


わたしは基本は1人で黙々と行動する人なので

わたしは基本は1人で黙々と行動する人なので

大事な事なので2回言いました


公演が終わってからも役が抜けずに、現実に戻るまでに時間がかかったのも彼が初めてでした。

終わってしまってちょっと寂しいですがその代わりダンスに半裸まで披露()できた感無量40歳、犬山道節忠与を演じましたやたろうでした!


素敵な座組、スタッフ、そしてお客様!

本当に素敵な時間をありがとうございました!!