劇団 貴社の記者は汽車で帰社

キラキラ次回公演キラキラ



2027年夏頃予定
『聖の帝-古事記・日本書紀より-』

脚本・演出 千野裕子







ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

藤原仲忠役を演じさせていただきました久保田です。

 

前回公演で久保田第1章完を迎えたということで、第2章(?)が始まりましたが、

実はこの「うつほ物語の話がしたい!ー俊蔭と仲忠ー」の前に、今回客演の須藤真由さんの主催する『演劇船Mr.ホットサンド号』の旗揚げ公演に、客演として出演しておりました。

キシャ以外の出演はほぼ初めてだったのですが、非常に楽しく自由にやらせていただきました。お誘いいただきありがとうございました。

古典文学以外の作品というものも、この世にはあるのですね…実に面白い。

そのご縁もあり、今回真由さんを客演としてお招きさせていただいたという次第です

天女役という無茶ぶりにも完璧に応えていただき、上位存在として圧巻の演技力でした。

感謝感激雨アラモード♪

 

さて、私の演じた仲忠は祖父である俊蔭の日記から、代々受け継がれた一族の定めや琴の演奏の重さを知り、次代へと繋いでいく。

色々なものを犠牲にしながら、それでも全てを背負って進む決意をする、そんな男だったわけですが、いやいやきついですよ!

妻からは冷たくされ、父様からはチクチク責められて、稽古中に何度心を折られかけたことか。

それでも最後までやり遂げる仲忠は強い男ですね。

 

今回はほぼ出ずっぱり。舞台上でみんなの演技を観られる特等席にいるとも言えますが、千野さん、松さんのダンスをはじめ、回ごとに少しずつ色というか雰囲気が違うのを肌で感じられるんですよね。それに影響されて、自分の演技も、意識しているところも無意識のところも少しずつ変わっていくのを感じられて面白かった。そんなことをふと感じていましたが、体はバキバキになりました。年のせいです。

 

次回は『聖の帝』ということで、キシャの中でもぶっちぎり古いお話です。

時期はまだ決まっておりませんので、ぜひX(旧Twitter)や公式LINE、インスタ等で続報をお待ちください。

また劇場にてお待ちしております。

脚本・演出と清原俊蔭役の千野です。
この度もたくさんのご声援と様々な形でのお力添えをありがとうございました。

 

劇団21年目、今回の題材は『うつほ物語』。

日本最古の長編物語でありながら、今年の共通テストに出題されながら、

一向に話題にならない、とびきり無名な作品を扱ってみました。

(ちなみに『宇津保物語』と表記する人がいますが平仮名でいいです)

 

実はさかのぼること17年、大学生活最後の公演を行ったときに、大学院の先輩に、

「次は『伊勢物語』かな?」

「で、その次は『うつほ』でしょ!」

と言われたことがあり(その時点では劇団を続けることも決まっていなかった)、

その後すぐに『伊勢物語』は『かすがの』として上演したのに、

そういえば『うつほ』はずーーーーーっとできていないんだよなぁ……、

というのが引っかかり続けていました。

あの時これを言った先輩はたぶんもう覚えてないでしょうけれど、ようやく実現できました。

17年。俊蔭が漂流していた23年には及びませんが、ずいぶんお待たせしたものです。

 

全20巻(角川ソフィア文庫で6冊分)の大長編。

全部はできないので、いわゆる「俊蔭系」だけをまとめてみました。

実はずっと、いつか『うつほ』をやるならば、

「蔵開」から始めてみたいなぁなんてぼんやり考えていたので、

そこを起点に「俊蔭」を回想に挟んで「楼の上」につなげていく構成というのはすんなり決まりました。

仲忠と俊蔭の〈孝/不孝〉の表裏一体感とか、俊蔭娘をヒロインに据えるとか、

嵯峨院を重要人物として置くとか、そのへんが今回のポイントだったと思うのですが、

近年の台本のなかではわりと苦戦せず書けたかなという体感です。

理由は明白。だって『うつほ』はしょっちゅう授業で学生たちに話してるからね!!

 

演出としては、ダンスが印象に残った方も多かったかなと思います。

琴を実際に役者が弾くのは至難、しかしフリだけじゃつまらない。

何かパフォーマンス的に……と思った結果、ああなりました。

とはいえちょっといろいろあって、ほとんど俊蔭娘役の正美くんに丸投げという形になってしまい、

役柄同様、大変な苦労をかけてしまいました……!

俊蔭娘が正美くんじゃなかったら不可能だった……本当に感謝です……。

 

役者としては俊蔭役。

『うつほ物語』をよく知っている人たちからは「千野が俊蔭?!」と驚かれましたが、

(あとなぜか「涼じゃないの?!」とも。なぜ?? ←そもそも涼は出てこなかった)

仲忠と俊蔭を対にして描く構成にしようと思った時点で、

久保田を仲忠で主演させて、私は俊蔭で見守り役みたいな位置にいることにしようと、

自分のなかではわりとはっきり決めて書いていました。

「前半は任せろ、後半は託した!」みたいな感じですね。

俊蔭は仲忠たちリアルチームと波斯国の不思議チーム(森羅万象の皆さん)の境界にいつつ、

作品世界と観客側の現実世界をつなぐ役回りでもあるので、

劇作をしている自分がやるのでちょうどよかったと思いますし、

我ながらなかなかいい橋渡しができたのではないかと思っています。

16歳から没年まで、生身から幽体まで、ほんのり演じ分けるのも楽しかったです!

(演出をやっていると、誰からも自分の役者としての感想をもらえないんで寂しいんですけど……私わりと良かったですよね??)

 

さてさて、次回は過去作の再演。

もしかしたら劇団内人気はNo.1なのでは?という『聖の帝』に改めて向き合ってみようと思います。

ってこれ書いてて気づいたんですが、私たぶん次回も天才美少年(しかも幽体)ですね??

まぁいいや。ここ最近は希望に向かうお話が多かったですからね、そろそろ……ふふふ。

ちょっと諸々未定ですが、楽しみに待っていてもらえればと思います。

また劇場でお会いしましょう。

 

2026.7.29 千野裕子

 

ご来場誠にありがとうございました

俊蔭の娘役 松正美です。

「うつほ物語の話がしたい!ー俊蔭と仲忠ー」を応援してくださった皆様に感謝申し上げます。

 

公演日から一週間以上が経過し、徐々に日常が戻ってきた感じがあります。

写真を見返しているともう懐かしい感じがありますね。

あ、Instagram @ki-shax4 も更新していますので、是非ご覧ください(宣伝を挟んでいく)

 

俊蔭の娘は、父俊蔭の意思を継ぎ、琴の伝授に成功した人

琴の才能はあったのでしょうけれど、生活能力は皆無で息子に食料を頼る日々。

父の残した日記に「娘に学問はわからないだろう」とか書かれてしまっているし、素養はゼロだったのでしょうね。

ひどいよお父さん。

 

父が夢に出てきてくれたシーンでは本当に泣いてしまって、舞台袖で待機しているともみさんに癒してもらっていました。息子役(久保田さん)が毎回熱量を合わせてくれて、すごいな〜と思いながらはけてました。いや、泣いてる場合じゃない。主役に感動している場合ではない。すぐ出番だ私。と毎公演思っていました。本体も学ばないんだな。

 

今回、踊るシーンがありましたよね。観にきてくれた方から「振り付け師がいるんだね」と感想をいただきました。

違うんです。即興なんです。3回とも違う動きをしすぎていて、照明さんと音響さんを困惑させました。

自分が一回踊った振り付けを1つも思い出せなくて、同じ動きをしなければいけない父にも大変な迷惑をかけていました。あと、同じシーンに出てくる天女も困惑させましたね。

挙げ句の果てには「(スタジオで踊り狂った結果)途中まで振り作りました」という後半丸投げ状態。

皆様の対応力を全て頼りました。本当にありがとうございました。

 

観たいシーンに自分が出ていると観られなくて、これから映像でうつほ物語を確認しようと思います。

ラストシーンの息子の宣言を客席で見たかった。いや、母として見守ってはいたんですけどね。

 

うちの息子ちょっと背負いすぎ

 

なんて思っていました。

また、いつかどこかでお会いできますように

 

 

前半では阿修羅、後半では兼雅を演じました植竹です!

劇場にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!

 

早速、今回私が演じた役についてですが、阿修羅と人という違いもさることながら、
性格的なものもキャラクター的なものも含めて全然違う役回りだったので、個人的には1度の公演で色々楽しめる公演でした。

 

阿修羅はいっそコテコテにやろうということで、衣装も尖らせてあんな感じになっちゃいました。
ちなみに腕のタトゥーは左が太陽・右が月になっていて、これは「帝釈天と戦った時阿修羅は大きくなって日と月を掴んだ」という逸話から取っています。衣装班のこういうこだわり、とても好き。

 

そんな振り切った阿修羅とは対照的に、兼雅はどこか軽薄でどこか抜けてるマイペースな人で、とても人間らしい人物でした。

そしてなにより、愛が大きい!色恋が多いとかの話はあるけれども、本人が言うように本当に一途なんだなと感じてました。

ちなみに最後の楼での妻(俊蔭娘)によるダンスでは毎回見ていて気持ちを揺さぶられ、好きすぎて滅状態でした。

あれは本当に素晴らしいシーンでした。正美くん本当にすごい。

 

 

さて話は変わりますが、今回は久しぶりに舞台美術も担当いたしました。

今回の劇場である絵空箱はかなり自由度が高い劇場で、どこに出ハケをつくるのか、

着替え・待機場所はどうするのかといったところも自分たちで考えて決められます。決めないといけないのです。

 

中央には「うつほ」っぽくも蔵っぽくも見えるような空間を作り、全体としては現実にも天界のようにもみえる雰囲気でといったことを稽古場でみんなと相談しながら作っていくのは難しくもありましたが、とても楽しい時間でもありました。

 

が、問題はその後。

一応図面に起こしてちゃんと作ったものの、本当にこれでいけるんだろうか。

ちゃんと見えるのだろうか。人は通れるのだろうかなどなど、不安だらけ。

実際に劇場で組んで見て調整したことも多く、いつもこれをやっていただいているのは本当に大変なことで、いつものクオリティの高さにあらためて感動と感謝の思いが尽きませんでした。

 

 

次回の「聖の帝」は、前回の本公演も朗読公演も参加できていない作品だったので、

まだ参加できるかどうかわかりませんがとても楽しみな作品です!

諸々決まったら告知されますので、ぜひ皆様も楽しみにしていてください!

 

それではまたいつかどこかで。

嵯峨帝、琴を弾く人を演じました大野です。

ご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました。

またスタッフの皆様も改めてありがとうございました。


昨年に続いての親子共演。

アキラと私とは舞台上で直接やりとりする場面はなかったものの、

一生懸命に頑張る姿は大いに成長を感じましたし、

仲忠の過去篇という本作の大事なパートをやり遂げて誇らしい限りです。


さて、今回私のメイン役だった嵯峨帝は私自身初の帝役。作中でもぶっちぎりのおじいちゃんということで余裕ある大人をイメージして演じておりました。

終演後、格好良かったです!とお客様にお褒め頂いてとても嬉しかったです…!



次回公演は来年のいつかどこかで、と珍しく決まっていない状況ですが、

「聖の帝」という演目を再演します。

2014年初演、2020年には朗読劇として再演しておりますが、

さらにパワーアップしてお届けできると思いますので、ぜひご期待ください。


また劇場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

引き続き劇団貴社の記者は汽車で帰社をよろしくお願い致します。



大野