「夫へおもてなしをする心のプロジェクト」を日頃から実践しています。
長いから略して「夫おもてなしプロ」。プロのプロは開発・事業のプロジェクトという意味ですが、プロフェッショナルのプロと捉えても良いですね( ´ ▽ ` )ノ
夫をリスペクトし、いつも心地よく過ごしてもらうにはどうしたら良いのか、そんなことを研究して、思ったらすぐに実践しています。
といっても、堅苦しいものではなく、日頃良くある風景の中で出会う、夫との出来事を、
ただ流してしまうのではなく、
よく思い出し、
大切にし、
失敗は失敗と前向きに捉えて次の機会により良く生かしていく、
という、とても簡単な心がけを続けることです。
世界にはいろいろな夫婦のかたちがあります。
クール&ドライあり、フェミニストあり、遠距離あり…と、
どんなかたちでも、妻として夫をたくさん応援してあげたい。そんな思いを根底に、日々ちょっとの気遣いを、私たち妻からしてあげたいですね。
今日は日曜日。
夫婦揃ってお休みの人もいらっしゃることでしょう。今日は「夫にいろんな話をしてもらう」、というお話です。
朝起きてから夜眠りにつくまで、本当に私たちは忙しく、やる事がたくさんあります。
日常の家事、食事、子育て、介護、お仕事、買いもの、身体のメンテナンス、趣味の時間、休息…と。
数えたらきりがありませんね。
上にあげたそれぞれの事柄には、喜びも楽しみも伴ってきますが、それと同時にそれぞれのストレスがあることも否定できません。
そんな時、夫に話を聞いてもらいたい!と思う事は自然な事だと思います。
わたしも日常で起きた様々な出来事に出会う度に「夫にこの事を話したいな」と、いつも考えながら生きています。
世の中にはいろんなご主人がいらっしゃることでしょう。
話好きなご主人ばかりではないと思います。
口べたなご主人の奥さまは、「話ならお友だちとするから主人とは話はしないの」とおっしゃるかもしれませんね。
また、本当にたくさんお話を奥さまにしてくれるご主人も中にはいらっしゃいますね。
そういうご主人の奥さまはたいていおとなし目で、ご主人のお話を聞く側に回っていらっしゃる方が多いように思います。
いろんな夫婦のかたちがありますね。
わたしも彼に話したい事がたくさんあります。
でも、
話さなくても良いなと思っている事もたくさんあります。
ここでは、夫婦の会話という事はさて置き、
いかにして夫の中の話したい事を引き出してあげるかというお話をしたいと思います。
では。
①起…夫の話いろいろ
②承…夫のプレゼン練習の場
③転…夫の話につかれたなあ、と思ったら
④結…夫が話をしてくれる幸せ
⑤続…いつまでもわたしに話してね
①起…夫の話いろいろ
夫の話は様々です。
仕事の話、参加しているコミュニティの話、実家の話、友だちの話、趣味の話、車の話に時にはギャンブルの話など、いろいろ話してくれます。
まあ、次から次にあらよあらよと途切れる間もなく話が続きます。
わたしの父は無口でした。でも、退職した今、結構話してくれるようになりました。
仕事で頭がいっぱいだったからでしょうか。わたしの子供時代は、話をしている父の記憶がほとんどありません。
そんな父は母と2人だけの時には意外に話をしてるんだな、と気づいた時がありました。
夫ももしかすると、わたしの前だからこんなに話しているのかもしれませんね。
受けとるわたしは外での彼を知りませんから、同じくたくさん話しているものだと思っていたのですが、どうもそういう事ばかりではないようです。
自分の前が、夫が気を許す唯一の場所なのだと、皆さんは気づいた事がありませんか?
②承…夫のプレゼン練習の場
夫がたくさんの話をしているのは、もしかするとあなたの前だからなのかもしれません。
それはとても嬉しい事です。
夫にたくさん話をしてもらって、どんどん妻への信頼と、安心感を深めていってもらいたいですね。
なぜ夫がわたしの前であんなにたくさんの話をするのか?
少し考えてみました。
答えはただ聞くから。
もちろん相づちを打ったり、自分の考えも言います。だけど、どれも端的で短いものにしています。
その理由は、もっと彼の話を聞きたいから。
もう一つ、大事にしている事があります。
基本、否定はしません。
犯罪などに関わる事は別ですが、夫の話してくれる事をピシャッと言い負かすような事はしないようにしています。
否定をしてしまうと、夫は話をやめてしまいます。言う気が萎えてしまうのでしょう。
ところで、夫が妻の前で話す事は、プレゼンの練習にもなります。
夫はおそらく外でも同じ話をしているように思います。話を繰り返せば繰り返すほど、話は上手になります。
妻の前では別に失敗しても大丈夫なのですから、少々同じ話であっても快く、彼の話の精度を上げるべく、たくさん聞いて練習台になってあげましょう。
そうやって夫の話を聞く日々を過ごしていると、いつの間にか夫がたくさんの話を気兼ねする事なくあなたの前で話してくれるようになります。
これは不思議な魔法です。
③転…夫の話につかれたなあ、と思ったら
夫が良い気持ちで話をしてくれる事は嬉しい事です。
けれど、妻も人間ですから疲れている時もあります。
そんな時、「わたし疲れているのよ!良い加減にして!」、などとピシャリと夫を言い負かしてはいけません。
夫は思う以上にダメージを受けてしまいます。男はプライドの生きものなのですから…。
でも、大丈夫。そんな時ほど、笑顔でただただ聞く。
何か意見を返そう、と思って聞いているから疲れるのです。
嘲笑ではなく!、ほんわかした微笑みで、相づちを返してあげるといいです。
時には「ちゃんと話聞いてる!?」、なんて言われてしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、チャンスです。
「ごめんね〜、ちょっと疲れて眠いんだー。ちゃんと聞いてるよー」、と笑顔で返してあげると良いです。
夫は基本フェミニストです。その優しい気持ちを素直に引き出してあげれば良いのです。
「ごめんね、早くお休み」。と優しく労ってくれるものです。妻が「わたしは具合が良くないのに大変なんだ!」なんていちいち言わなくても、ちゃんと伝わります。
優しい笑顔で、ゆっくり「疲れてたの、ごめんね」とだけ言って、また元気になったら夫の話をたくさん聞いてあげましょう。
④結…夫が話をしてくれる幸せ
うちの夫は全然話をしてくれない!というお話を聞く事があります。
出会った当時もそうだったのでしょうか?それとも、つき合い始めはたくさん話してくれていたのに、だんだんと口数が少なくなっていってしまったのでしょうか。
わたしの場合、振り返ってみると話をしなかった時期はないのですが、今でもメールは全然返ってきません。
これは彼のクセなんだ、とわかってきたのがごく最近で、メールが来ないと不安になってばかりでした。
けれどこの、「夫にいろんな話をしてもらう」取り組みを始めてから、面倒な事はしない性格なんだろうなと、今更ながらわかってきました。
メールも電話も顔が見えません。そういう通信手段は疑心暗鬼の元となります。
それは夫婦にとってよろしくありません。
顔が見えない通信手段は端的に済ませてしまうと決めると心が楽になります。
彼がもし、「そっけなくて悲しい」など言ってきたら、少し装飾してあげると良いでしょう。わたしも様子を見つつ、少しそっけないくらいで送信しています。
その分、目の前にいる時は思いっきり聞く事に専念しています。
思いっきり、と言っても全力で聞くと疲れてしまいますから、ゆったりと笑顔で、何かをしながらという事はしないで話を聞きます。家事はしても構わないと思いますし、おすすめです。彼には、手伝ってもらっても良いですし、お茶を飲んでいてもらっても良いと思います。
何か、というのは、携帯やスマホを見ながらという事です。なかなか難しいことかもしれませんが、わたしは夫の話を聞く時はスマホはカバンに入れておきます。
男の人は、女の人よりも不器用です。
何かをしながら話をする、という特技は、女の人特有なものなんじゃないでしょうか。
家事を手伝ってもらう時は、夫はあまり話をしないですね。
そういう、夫ならではの特徴も「よく見聞きしてわかり、そして忘れず」、ですね!
キラキラと少年の様な眼差しで話す思い出話や、
本当に疲れたんだよー、と憔悴しながらこぼす姿、
こんな夢があるんだ!と、いろんな構想を話してくれる姿。
どれもみな、ごく普通の、聞き慣れた夫との会話ですが、これはたった一人の妻が聞く耳をもっているからこそ、彼の口からこぼれ落ちてくるものなのではないでしょうか。
そんな会話の中にぽんと、
「かおちゃんは横顔が綺麗だね」とか、「最近おしりが小さくなったよね」とか笑、
思っても見なかった夫の言葉にびっくりする事があります。
たくさん話をしながら、メンタルの休息を取ってくれているからこそ、わたしの事に目を向ける心の余白が生まれているのかな?と、嬉しく思う今日この頃です。
⑤続…いつまでもわたしに話してね
夫がいろんな話をしてくれる。
これは当たり前の事なのかもしれません。
わたしは寝てしまった夫の顔を見ることも幸せですが、話をしてくれている夫を見ることも最高に幸せに思うのです。
話すって、すごくパワーを要します。気持ちが良いことですが、疲れるんですよね。
一方、聞くことはとても楽です。
夫の話を聞く事は、日常の事で忙しい妻にとって、楽にできる夫へのおもてなしの方法なのです。
夫と、休みになったら2人でどこかゆっくりと旅行に行きたいね、と、計画を立てることもありますが、旅行はあれこれ忙しく本当にゆったりとできるかと言えば意外にそうではありません。
無事帰るまで緊張しますし、
次の日の仕事を考えると、楽しい分、ふっとため息も出てしまいます。
だからこそ、日常に夫とのゆったりタイムを設けることが、長く恋愛結婚を続ける秘訣なのではないでしょうか。
話すパワーを妻に向けていてくれるという事は、この上なく嬉しい事であります。
また、そうあってくれているのは、聞く心を持って聞いているからなのでしょう。
毎日でなくても良いのです。
夫にいろんな話をしてもらいましょう。
わたしはこの事を心がけるようになってから、いろんな人から話をしてもらう事が以前よりも多くなりました。
いろんな人の話を聞く事は、夫の話を聞く練習にもなりますし、その方々との話の中で感じたことが、夫との会話の中で生きてきたりもします。
夫との会話の終わりに、「また話を聞かせてね」と言うと、またいろいろと話をしてくれるように思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
永井 かおり