◇空いてるならその場所よこせ◇ | 晴れときどき事務、ところにより整理収納コンサルタント by 永井 かおり

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整理収納コンサルタントな事務員が出会う日々の片づけ&改善ゴトを徒然と書いています。

一汁一菜の食養生活も4年目になりました。

信条は、食と片づけで日本を底辺から変えていくこと。

「空いてるならその場所よこせ」






いきなり荒い言葉で始まりました今日のブログ、今日は仕事場でのエピソードを一つお話しようと思います。




言葉そのまま、お察しがつくように「空いている場所みっけ!」とばかりに空いている場所を見ると人はモノを置きたがるようです。




わたしも、




もちろん例外ではありません( ´ ▽ ` )ノ





ついモノを置きたくなっちゃう。







仕事場では、2015年秋から経営革新という改善活動が活発化しています。





だから今では冒頭の、




「空いてるならその場所よこせ」的な人はほとんど見なくなりました。




だけどそれ以前は、そうではなかったのです。






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うちのベランダにはなんにもない、が今のルール





↑ここは家のベランダですが、





2010年秋から2011年の春にかけて、片づけ祭りの大ブームが来ていた頃はみっちみちにモノで溢れていました。





残念ながら当時の画像はありません。それはそれは、すざまじいものでした。





記憶をさかのぼるとおそらくわたしは、




「部屋で使わなくなったものを流動的にベランダへ流して片づける」、という手法を採用していたようです。



この「部屋で使わなくなったものを流動的に別の場所へ移動して片づける」、は手法としては今も頻繁に使います。




写真のような環境を手に入れることができた今、空間と、秋には紅葉する緑を楽しむ事が最上級の暮らしだと思っていますので、ここの空気感を変える気は全く起こりません。





会社も、





経営革新を始める前は、満ち満ちだった頃のうちのベランダの様でした。





決して悪気はないのですが、
空きスペースを見つけると、流動的なモノを置いてしまう人が多かった。





「空いてるならその場所よこせ」という空気です。




今、わたしの仕事机ではパソコンと、マウス&マウスパッドと、電話と一つの仕事、



それと一本のペンだけ置いて作業をする取り組みをしています。



仕事机の横には袖机があり、その端っこ奥に小さなアナログの置き時計が置いてあります。



袖机の引き出しの中には、わたしの管理する仕事のものたちが収まっており、テリトリーとしては、仕事机、袖机の両方がわたしの作業スペースとなっています。



わたしは事務屋なので、資料管理が仕事場での本職ですから、



その広大なスペースも仕事が佳境に入れば紙で埋まります。




でもそれは一時の事。




終わったらまた元の広大なスペースに戻ります。




そういうスタイルを始められたのは本当にごく最近の事でした。





同じ様な袖机を持っている人の中には、モノで溢れた人のパソコン本体を自分のパソコン本体と並ばせてあげている人もいます。

もっとだと、隣の人の机に自分のパソコン本体を置かせてもらっている強者もいます。




仕事場は技術屋さんなので、ダブルモニターを採用しており、配線だらけなのもそうなってしまう理由の一つです。




ゆずりあいも大事だとは思いますが、空いているからと言っては自分の場所以外に目を光らせている人はたくさんいました。




我が身を振り返るという「意識」がなかったんだと思うのです。




今、仕事場は素晴らしく革新しました。



経営革新によって、自分に与えられたスペースを活用する、また、その与えられたスペースを取り決め通り整理する、という意識がみんなに浸透してきたからでしょう。




わたしの仕事場の共通ルールは、「机の上にパソコン以外のモノを置いて帰らない」、です。



勤務中はサンプルだ、書類だ、文具だ、といろいろ載っている仕事机。



帰るときにぱっと帰れるようにするには、普段から意識していないと中々ルール通りにはいきません。




わたしの今のスタイルで仕事が出来る様になったのは最近の事、と言いましたが、この「意識」の有る無しがやっぱり関係していました。



あえてスペースを空けて仕事をしている事も、意識をしていなければただの共有スペースに見えてしまうようなのです。



以前は1日お休みして出社すると、机の上は油のついた手の跡がたくさん付いていたりしました。





座って仕事をしていても、お隣に用がある人がわたしの空いている袖机に片手をついて半身寄っ掛かりながら話をしたりします。





持ってきた資料やファイルをバーンと、袖机の上に広げて、遠慮会釈なく話し始めたりもします。






経営革新を進めることにより、そういった無粋な空気が無くなってきました。







何を水くさいなと、思われるかもしれませんが、昔から親しき中にも礼儀あり、と言いますから。






すこーしはお互いお互いを「無関心」という冷たいものではなく、「思いやる気持ち」が生まれてきた様に思います。







自分の場所に、「ルール」という見えない線を引いてみるのもまた、片づけには有効なことだと整理収納師は日々思うのであります。









ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

永井  かおり