ふと思い出した 日本人と中国人で同じデータで全逆の切り口の記事 | 如月隼人のブログ

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いえいえ
中国人がおかしな記事を書いた
てなことじゃありません

昔々
ある一時期
中国語関連の情報を扱う週刊新聞の編集長をしておりましてね
経営者がとびきり悪質ということが分かったので
短期間でやめちまいましたけど

そうそう
その新聞社は中国の大手メディアの日本支社から
訴訟を起こされそうになったこともある
関係がないのに紙面に「提携」なんて大書きしていたから
その中国メディアが訴訟を断念したのは

訴訟して日本のメディアに報じられたら
それだけでわが方の品位が落ちる
と判断したからでした
(そのメディアの知り合いの記者に聞きました)

さてさて
経営者のタチの悪さは別として
編集部員はとてもよかった

日本人も中国人も
それぞれが能力を持つ人で
「なるほど!」と思うことも多かった

その新聞社では
日本語版と中国語版を出しておりましてね
私は日本語版の編集長で
中国語版の編集長は中国人でした

内容が連動していたわけじゃなくて
それぞれ別に紙面づくりをするのですけど
意見交換とか情報交換はいつもやっていました


私が出した企画に
その中国人編集長が乗ったことがあったのですよ

私が何を考えたかというと
当時の日本の閣僚全員と
中国で閣僚相当の地位にある人の
学歴を全部調べる
ネットで簡単に分かりますからね

学歴といってもどの大学かじゃなくて
どの学部を卒業したかを調べる

大学を卒業しても
学問のレベルとしては中途半端ですけど
その専攻分野の基本的な考え方ぐらいは分かる
長年にわたってその分野から離れたのでは
忘れることだって多いし
自分が学んだ知識はひと昔前のものになってしまう

ただ
その学問分野の発想が身についていれば
閣僚としての仕事に生かせるんじゃないか

思ったわけです

現在はずいぶん変わったようですけど
日本の閣僚は半数程度が法学部の出身でした

中国の閣僚相当の地位の人は
半数ちょいが理工系の出身でした

そこまでデータを作ったら
その中国人編集長が
私も使いたいと言い出した

ということで渡したわけですよ


私がどんな記事を書いたかと言えば
「中国には理工系出身者が多い
新たな技術が出てきた場合
その技術を的確に評価できる場合が多いのではないか」」
ということです

でもって中国人編集長に
「どんな記事に仕上げましたか?」と尋ねたら
彼は日本の閣僚に法学部出身が多いことに注目して
「中国では法学部出身が少ない
法律についての基礎知識や考え方がしっかりしている政治家が少ない
このことは法治主義にとって
障害になるのではあるまいか」
ということでした

なんでこんなことを言い出したかというと
伊藤信太郎環境相が就任会見で
「トンデモ発言」をやらかしたから(写真)

「エネルギーとはなにか」
「エネルギー源とはなにか」
をまるでご理解していない

こういう人がエネルギー問題を扱うのだよなあ
わが国では

 

伊藤環境相の「トンデモ発言」を紹介する記事は【こちら】から