西洋占星術の星座と天体の話にもう少しだけ、お付き合いください。
たとえば「獅子座生まれ」というのはどういうことなのでしょうか。
獅子座生まれとは、1年に360度動く太陽が、獅子座に位置しているときに生まれた、という意味です。
↑前回、背景の星座という住所を、天体が動いているのだとお話しました。
つまり、地球の周りを天体が回っているという天動説です。
ここで大事なのは「視点」です。
誰が見ているのか?
地球が見ているわけですね。天動説というのは、地球視点の考え方です。
地球(ネコちゃん)から見て、太陽は獅子座の方向にあり、水星は乙女座に、金星は蟹座に、月は双子座に、土星は牡牛座にいるように見えるわけです。
さて、↓こちらも、上とまったく同じ瞬間なのですが、中心は地球ではなく太陽で、地球はそのまわりをまわっています。そう、天動説の図です。
点線は、地球からの視点です。
地球からは「水星は乙女座の方向に」「太陽は獅子座の方向に」「金星は蟹座の方向に」「月は双子座の方向に」「土星は牡牛座の方向に」見えています。
これを太陽から見たら?
水星は蠍座に、金星は双子座に、土星は牡羊座あたりに見えているでしょう。
そうなのです。
視点が違うと、位置(星座)が変わってしまうのです。
でも「太陽視点が正しい」わけではないのです。なぜなら、太陽系も、銀河系の中を超高速で動いているからです。
たとえ話をします。
ふりこがあると考えてみてください。
ふりこは左右に動いていますよね?
でも、もしそのふりこが、上下するエレベーターの中でゆれていたら?外から見たらどう見えるでしょう?
さらに、そのエレベーターが船の中で、進む船の中で動いていたら?
視点はどこなのか?
世界に絶対座標はありません。
だからこそ、今見えている世界を理解するために、「視点がどこにあるのか」を意識することが大事なのです。
西洋占星術の視点は、「地球」です。
地球上にいる者が、世界をどうとらえるか、どう解釈するか。
ちなみに、西洋占星術で言う「惑星の逆行」も、この視点の問題です。逆行とは、360度をぐるりと巡っていく惑星が、逆向きに戻っているように見える期間のことです。
2枚目の天動説の図を見てみてください。
太陽系の惑星を、地球視点で見ているから逆行して見えるのです。
もし太陽が視点なら逆行はありません。
太陽視点ならば、惑星は逆行せず、地球は1年かけて各星座を巡っているのです。
もし未来に、宇宙で生活する宇宙時代があるとしたら、占星術も根本から変わらなければならないでしょう。
ハウスの話から、大きくそれてしまったように思えるかもしれません。
でも、視点の話は外せないのです。
なぜなら、ハウスとは、視点の問題だからです。
ではまた次回。
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